
東日本大震災が発生してから、じわじわとその影響が東京にも出ています。首都圏においては、震災当時から全体的に落ち着いていました。直接の被害は、千葉県沿岸部等で大くでました。それにも増して、いま原発の事故による停電、放射能による水や野菜の汚染などが、徐々に影響を及ぼしています。電力不足も深刻で、駅やオフィスでも軒並み節電し、エスカレーターも一部で中止。「東京が暗い」という印象です。
TV等で地学の専門家が言うには、今回のM9.0の大きな地震により、プレートのストレス分布が変わってしまったため、これからも日本全体に地震の警戒が必要になっているそうです。
さらに、過去の歴史を振り返ってみると、大地震に続いて「富士山の噴火」が続けて起こったこともあるようです。1707年の宝永大噴火と呼ばれる富士山の噴火は、宝永地震の49日後に発生したとされています(Wikipedia)。確かに、当時はプレート構造や地震のメカニズムが今回とは違いますし、地震と噴火との関連性が必ずしも解明されてはいません。でも日本を囲むプレートの状況が変わってしまった現在、しっかり警戒しておくに越したことはありません。何しろ地震も噴火も、地表の動きではなく、もっと地球内部の活動が影響するものですから、見えない分だけ余計に不気味でもあります。さて、このような天災が万一、立て続けに起こると具体的にどうなるのでしょうか?
仮に、地震や噴火などの「直接」の被害を免れたとしても、食料やエネルギーがさらに不足することによる混乱が広がることが予想されます。先の宝永大噴火の際は、噴火後しばらく天候不良による飢饉が続いたと言います。そして地震による津波や地滑りなどで交通や物資の流通が寸断することも、十分起こり得ます。そのような場合は、最終的には個々の自給力に係ってくるのではないかと思います。
この意味でも、食料とエネルギーを僅かでも自給できる術を身につけておくことが大事です。いわゆる「プチ自給自足」です。おすすめは、どんな家でも、どんな部屋でも実行できる「自家発電」と「プランター栽培」です。
いま、電力不足が原因で、懐中電灯と単三乾電池が品薄になっているそうです。懐中電灯とは、電力会社から買う送電網とは別の、いわば独立したシステムです。この意味で言えば、ソーラーパネルを使った自家発電も独立システムと言えます。いざという災害時には、威力を発揮します。ソーラーパネルと言っても、屋根全面に敷き詰める必要はありません。大きめのパネル1枚でも、非常時には十分役立つのではないでしょうか。その他、自家発電の独立システムで必要になるのは下記のようなものです。
●独立型ソーラー発電システム
・ソーラーパネル(100W程度)
・自動車用バッテリー
・充放電コントローラー
・DC-ACコンバーター
このシステムなら、家庭用の家電を使うこともできます。詳しくは下記のURLをご覧下さい。
http://servelle.net/spiritual/
もう一つの「プランター栽培」については、管理さえできれば室内でも育てることができます。ベランダがあれば、ベランダをフル活用してみましょう。初めての人でも、思ったよりも簡単だと分かるはずです。園芸の初心者向けの本を読むと、準備が面倒なように思えますが、そうでもありません。
プランターも、土も、肥料も、種さえも100円ショップで買うことができます。プランターは、発砲スチロールのケースでも代用できます。プランターのポイントは、底に穴が開いていることです。そして、小石を敷き詰めた上に土を入れて、種を置くように撒くだけです。土は何でも大丈夫ですが、初めての場合は野菜用土がいいかも知れません。肥料は油粕で十分です。やることは、毎日たっぷり水をあげることだけです。
これで、いざという時の食料の足しになります。小松菜などは20~30日で食べごろになりますし、収穫までの時期を計算しながら、育てる野菜を選んでいけば、バリエーションもつけられます。
またプランターならではの技もあります。小松菜やレタスなどの葉ものは、外側だけ収穫するようにすれば、1株から長い間収穫できます。毎日外側だけを摘み取るイメージです。もっと簡単な技としては、スーパーで大根1本を買ったら、下半分を食べ、上半分はプランターに植えることです。上から大根の葉が生えてきますから、毎日外側を摘み取って、おかずにすることができます。味噌汁などに最適です。プランターなら冷蔵庫いらずですし、水は飲料水のような綺麗さは必要ありません。
こういう、ちょっとした自給自足の知識がこれから重要になってくるのではないかと思っています。興味がある方は、「プチ自給自足」で検索してみて下さい。
Posted at 2011/03/26 20:01:32 | |
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