
ネットの情報でも、水温センサー交換で、似たようなアイドリングが下がらない現象を完治させたという方もいたので、ダメもとで水温センサーを交換することにしました。スバルの部品販売へ問い合わせると丁度在庫もあり、3000円もしない安い部品なので、早速注文しました。とても小さな箱入りのパーツで、プラグを一回り小さくしたような大きさです。ネットや書籍で調べる限り、交換作業は何とか自分でも出来そうでした。作業手順は次の通りです。
●水温センサー(ECU側)交換
・補機類ベルトカバーを外す
・オルタネーターのカプラーを外す
・オルタネーター本体を外す(ボルト2本)
・オルタネーターを退かす
・水温センサーのカプラーを抜く
・すぐに新しい水温センサーを差し込む
・外したパーツを元に戻す
まず準備段階で問題になったのが、水温センサーの外すための工具です。本体は19mmの六角ボルトの形状なのですが、取り付けられているのがエンジンブロックの狭い箇所なので、スパナも回せません。ソケットレンチが必要なのですが、水温センサのカプラー部分が長いので、手持ちのソケットレンチではカプラー部が邪魔でボルト部分まで届きません。他の方は、ディープソケットなるもので着脱しているようなのですが、近所のホームセンターには売っていませんでした。後日改めてカー用品店に行ってみると、ホイールレンチのコーナーに18mmや20mmに混じって、19mmのかなり深いソケットが売っていました。これで、問題なく回すことが出来ました。
実際作業して、まずカプラーの堅さに苦しみました。堅くなってしまっているようで、CRCを吹いてプライヤーでカプラーの爪を押さえながら左右に揺すって何とか外せました。また、オルタネーターを上にずらす際に、なかなか外れないので、プラス端子ごと外して本体と切り離そうとしたのですが、スパナで触れた瞬間「バチッ」とやってしまいました。発電した電気が溜まっていたようです。諦めて地道にこじって本体をよけましたが、DIYされる方はくれぐれも気をつけて下さい。センサーを交換するために、19mmのソケットを回し、指で取れる状態から何回転か緩めた時点で、ピューッと緑色の冷却水が出てきました。以前ISCバルブの冷却パイプを外した時はチョロチョロッと出た位でしたが、今回は盛大に水が出ました。ちょうど水道の蛇口のような出方です。下に小さな吸水シートを敷いていましたが、全然足りません。すぐに新しいセンターを入れ回して止めました。最後にセンサーを本締めすると、きちっとカプラーの向きが横に平行になりました。カプラーをはめて、オルタネーターやベルトカバーを取り付けて作業完了です。
この作業を終えた直後、きちんと冷間始動後のアイドルアップやファンの作動など出来るか心配でしたが、問題なく稼働していました。翌日もアイドリングが上がることもなく、順調に機能しています。
ところが3日目に運転し始めた時です。冷間始動後のアイドルアップが終わったいつものタイミングで、アイドリングが上がってしまいました。1100回転位でピタッと固定しています。やはり、水温センサーの問題ではなかったようです。
ちょうど前回、車を預けたディーラーのすぐ近くだったので、アイドル回転が上がったそのままの状態で、そのディーラーへ駆け込みました。丁度平日のお昼時で入庫している車も少なく、すぐに見てもらえました。
お昼も食べられずに待つこと1時間。診断の結果は、ISCの値が高い、ということでした。前回見てもらったときからは、ISC本体を中古に交換したこと、水温センサーを交換したことを伝えました。ISCはガスケット・弁・ゴムの関連パーツを新品に、本体は中古品に「全取っ替え」しているということなので、メカニックの方が疑ったのは、「スロットルボディ」でした。状況をまとめると、こういうことでした。
・センサー類は問題なさそう(症状発生時でも、ECU診断によると全て正常、ただしISCは高い)。
・二次エアの吸い込みはなさそう。配管確認済み。
・ECUの問題もなさそう(可能性ゼロではないが、ダイアグに掛けても異常は見あたらない)
ディーラー側の結論としては、「原因を特定できないので見込み整備になるが、スロットルボディの洗浄と、吸気系統の洗浄をして様子を見ることをおすすめします」という内容でした。
作業2つ併せて12000円。ちょっとお高い・・・。
吸気系統の洗浄は、スリーボンド社の6601Kというインマニ内のカーボンを、点滴のような特殊工具を使ってスロットルから注入することで、きれいに落とすものだそうです。「クラブレガシー」などの雑誌でも紹介されている、ディーラー専用メニューだとか。みんカラで試した人達のレビューによると、アクセルのつきがよくなったとか、アイドリングが静かになったとか、若干改善はあるようです。
確かにインマニは汚れていそうな気がします。これの工賃は仕方ないとしても、スロットル清掃のための工賃が5000円近いのはちょっと高い。ということで、スロットルボディ清掃のDIY決定です。
Posted at 2010/12/31 11:03:03 | |
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