
改めて、この数日で分かったことをまとめると、次のようになります。
* センサー類は問題がなさそう(ディーラー)
* 二次エアの吸い込みはなさそう(ディーラー)
* ECUの問題の可能性は低い(ディーラー)
* 現象が起こっている時、ISCバルブのデューティー比が高い
* スロットルボディ関係ではなさそう
また、ネット情報などをさらに集めた結果、現時点で考えられる原因で、かつ、まだ試していないのは次のことです。
* プラグの交換
* キャニスターパージ用VSVの動作チェック
* ISCバルブ自体の動作確認
本来はプラグ交換は真っ先に行っておかないと、正しくトラブルシューティングできない、とどこかのサイトに書いてありましたが・・・。水平対向のプラグ交換をした経験から考えると、どうにも面倒で・・・。でも、そろそろ、そうも言っていられないので今度交換してみます。
キャニスターパージ用VSVは、チャコールキャニスターをインマニに送り込むパイプの途中のチェックバルブがあり、そこに問題があるとアイドリング不安定になることがあるようです。チャコールキャニスター自体は、ガソリンタンクから発生した有害ガスを無害化して、インマニへ送ってエンジンの燃焼系路へとぶち込むためのものだそうです。従って、夏場などにアイドリングが定まらなくなる現象が多いとか。ちょっと私の現象とは違いそうな気がします。
ISCバルブ自体の動作確認は、ネットで調べたところインプレッサの整備書、ISC部分のみを画像でアップしてくれているサイトを発見しました。
これによると、ISCのチェックは2種類。まず、カプラを外した状態でハーネス側カプラの端子でボルト数をチェック。これはバッテリー電圧程度あれば良い模様。2つ目は、カプラを外した状態で通電していないISC本体側のカプラの3端子にテスターを当てて、抵抗Ωを計るというものです。これは、規定の数値が出ていました。
残念ながら最初のチェック項目でチェックすべき端子が印刷に微妙に写っていないのと、通電状態を確かめる簡単なテスターしか持っていないため、後日作業になります。マルチテスターは、今後のことを考えると持っておいた方が良さそうですね。。整備書は今度ディーラーへ行って、コピーをもらってきたいと思います。
他にも、O2センサーとかクランク角・カム角センサーなどもまだ試していませんが、症状からすると可能性は低そうなので今はパス。これら上記の情報を元に、新たな仮説を考えてみました。
仮説1)
ISCのカプラーやハーネス、つまりISCに関わる車体側に何らかの問題があって、そこの異常でISC数値が高くなっているのではないか。
→ハーネスの異常をチェックして直す、もしくは接点復活剤をコネクタへ吹いてみる
仮説2)
インマニ内がとても汚れていて、ISCバルブ本体を新しくしてもすぐにカーボンがすぐついてしまうためISCの動きが渋くなってしまう。
→ディーラーで勧められた、インマニ清掃の点滴(スリーボンド6601K)を依頼して、さらにISCバルブを清掃(もちろん自分で)を施せばカーボン固着は解決できるはず。
仮説3)
ECUが故障して、信号を誤発信している。
→ヤフオクでも中古でECUを出しているところがありました。Ver4純正で約1万円。やはり少々値が張りますが、同バージョンのECUが出品されているタイミングも少ないため要検討です。
仮説1に関しては、ディーラーではダイアグでコンピューター(ECU)をモニターしているだけだと思うので、ISC本体の動きが悪いのか、電気的問題なのかが分からないのでは?と思ったのです。
仮説2も、何かあり得そうです。ISCを変えた直後は3日間位現象が起こらず、調子が良くなったと錯覚したもの、これならつじつまが合います。とは言っても、たった3日でカーボンがついてしまうって??どうなんでしょ。
仮説3となると、もうECUを直接変えて試してみるしかありません。以前のバージョンの車でECUをいじったことがあります。その時は冷却ファンコントローラーのVFCというのをECUに接続したのですが、その時ECUからハーネスを外そうと試みたものの、なかなか外せなくて難儀した記憶があります。ハーネスのカプラさえ外せれば、ECU本体を交換するのはさほど難しくないはずです。
またこの日の夜、自宅でこの前外したISCバルブ本体をいじって遊んで(調べて?)みました。外したISCバルブを手に持って、ガスケットや弁などを組み合わせたり、スライド部分を手で動かしたりして色々いじってみました。
25_5_3.jpgよく見ると、インマニ側のガスケットなどを組み合わせる付近が何か変というか、構造が「どうなの?」と思える部分がありました。空気量を調節するためのスライド部分(緑色)がある側に、ゴムリングと弁を当ててみると、ぴったりスライド部分をカバーしている訳ではなく、微妙にはみ出ているように思えます。 ISC本体をなるべく上の方に固定すれば、はみ出ずにすべてインマニに空気が入りそうなのですが、同じビス位置で固定しても本体が少し下に下がると若干空気のロスがあるようにも思えます。もっとも、このあたりは設計段階で分かっていることでしょうし、アイドリング問題が発生していない時は通常通りに機能している訳で、現象とはあまり関係ないのでしょう。
また、ゴムリングや弁を本体と合体させて、吸気パイプ側から息を吹き込んでみると、「ポンッ」という小さな音とともに空気がスライダ側から出てきます。息を少な目に吹きかけると「ゥブブゥー」と低い共鳴音が鳴ります。何か「ブブゼラ」みたいで面白い(笑)。この取り外したISC関連セットも、動きには全く問題無かったように思います。
それから、吸気パイプ側の鉄管に指を突っ込んでいて気づいたことがあります。90度に折れているので、小指が何とか入る程度なのですが、小指のかすかな感触によると、何とこちら側にも小さなスライダがあります!これが、いわゆる「バイメタル側」で駆動するスライダなのでしょうか。確かに、冷却水のパイプのすぐ上辺りにあります。
スライダが2つあるということは、どちらかがカーボンなどで固着している可能性があるということですね。とは言っても、こちらのバイメタル側のスライダは、電気駆動ではなく、あくまで温度変化によって動くスライダです。なので、もしこの冷却水パイプの中に、熱湯を注げばISC自体が通電していない状態でもバイメタル側のスライダは動くはずです。今度時間があればベランダで試してみたいと思います。今日はちょっと・・お湯を注ぐジョウゴが必要なので・・・。
このような構造が分かると、気になるのはその動きというか、役割分担です。バイメタル側スライダは、冷却水温度に反応する訳で、水が冷たい状態ではスライダが開いていると予想されます。通る水が熱くなるに従って、スライダが閉じてくるのだと思います。もしそうなら、冷間始動時は、このバイメタル側のスライダだけを使って暖気アイドルアップができそうです。でも、そうすると暖気時の水温センサーは関係なくなってしまうので、きっと2つともスライダを動かして制御しているのでしょう。
Posted at 2011/01/16 13:18:09 | |
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