
外見はマニアックだがミニバン並みに実用的なPT。
ここ日本ではともかく、本国では趣味のクルマ…ってよりは
『変わった出で立ちのコンパクトカー』なハズだのに、
何故かスペシャリティカーっぽいラインナップを有している。
今回は、そんなPTの愉快な仲間達を紹介しやす。
壱:『PTクルーザーカブリヲ』(04~08年)
~後席が狭くないオープンカー(でもドアは2枚)~
似たようなコンセプトのニゥビートルやMINIの後を追って登場(だと庵蔵は思っている)。
確かにその旧式然としたルックスには似合いのスタイルかと。
ベース車の『PT Cruiser Sedan』との違いは、屋根とかドアの枚数とかスポーツバー
(飲み屋ではない)とか。
内装なんかインパネより後ろはシート含めて結構違う。
確か共有部品は35%くらいだった気がする(ドアより前は一緒)。
競合車とは違い後席に乗っている人もゆったり乗れて、かつ幌が外出しなので
トランクに荷物も割と積めるのが売り。
でも、PTの取り回しの悪さ + (幌閉めた時)リヤウィンドウの壮絶な見難さ
+ ドアのデカさ + 左ハンのみ = 運転難易度:∞
ってなもんで、中古車市場を割と賑わせてる気がしなくもない。
…ちなみにMINIも、見た目に惚れて買うた女子なんかがそのドアの重さにギブアップし、
たたき売る例が多いとか。
だので、たまにこれ乗ってる女子(見目麗しい場合が多い)を見ると、
庵蔵は尊敬の眼差しで見てしまうのだ。
弐:『PTクルーザーGT』(04~07年)
~224psは伊達じゃない(らしい)~
PTのデザインコンセプトの一つである、『ホットロッド』感を強めた仕様。
2.4Lにターボチャージャーを追加した漢気あふれる逸品です。
セダンとの違いは、微妙に違うFRバンパーとRRスポイラーが着いてるのと
17インチ専用ホイール。
内装ではシートがエンボス革なのとインパネ塗装パネルが水圧転写フィルム?
機能の面ではもう少しチューンされており、
エキゾーストがノーマルより太かったり、サスペンションが強化&1インチダウンされてたり
前後ブレーキも強化されている様子。
ま、いずれにせよ素人にゃ分からん(苦笑)。
超絶に加速の悪いPTにおいて、奇跡とも云える出足の速さらしいが、
只でさえ燃費の良くないPT故にそのガス喰いっぷりは結構なもので、
燃費5~6km/Lを軽く弾き出す。
ついでにオイルも喰うらしく、きちんと定期的にオイル交換をしないと
タービンが焼き付いてしまい、エンジンに致命的なダメージを与えるパターンが
結構あるみたい。
個人的にはシート革がエンボス加工されてるのはポイント高いが、
ドアのオーナメント表皮自体が無くなってツルツルなのは大減点。
…何でベースよりお高い癖に仕様が下がるの?
(ただ、公式にはオーナメントは革張りっぽい。庵蔵が見たのは
クライスラーお得意のロットによる仕様違いなのか?)
参:『Panelクルーザー』(2000年)
~果たして商用車としての耐久性はあるのか~
リヤのドアを潰して貨物仕様にした奴。
本国ではラインナップされていた、と某Wikipediaには書かれているが嘘である。
一方、生みの親は同じなれどパクリ的な扱いのHHR(GM)では派生車として実在。
でも、コンセプトカーとしては00年のデトロイトモーターショーかなんかで提案されていて、
ちゃんとそれっぽく出来ているので製品化されたと勘違いしたんじゃないかと。
あと、カスタムでパネル化されてるブツが幾つか存在してると思われる。
…以上の3種(2種か)がPTの仲間たちでした。
(個人的には後期型PTも亜種に入るんだけど)
いずれも、日本への導入に当たっては台数が出ないと踏んだのか、
左ハンドルのままな上、ベースには存在するサイドミラー電動格納装置レス。
要するに本国仕様そのままだったと云うね。
…どんだけ敷居を高くすれば(笑)
あ、蛇足ですがカブリヲは07年モデルで右ハンになった様だが、
未だかつて後期モデルのカブリヲさえ目撃した事が無い庵蔵が思うに、
其のレアさときたらプロウラーとタメを張るんじゃないか?
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PTノ蘊蓄 | クルマ
Posted at
2011/08/05 00:45:21