
Combination Switchとは一体何ぞや?
まぁ、平たく云うとウィンカーレバーサブアッセンブリの
事でがんす。
PTのマイナートラブルの中でもかなりメジャーなモノとして、
『ウィンカーを右に出すと勝手にフォグ点灯』ってなのが
御座いまして。
或いは『スイッチ入れてないのにフォグ付きっ放し』とか。
『PTクルーザー フォグ』とか入れて適当にググってみると、
結構な頻度でこの手のトラブルについての記載が出てくる出てくる。
と云うのも此の部品、
・ウィンカー
・FR/RRフォグ
・ライト類点灯
・イルミ照度調整
・ハザード
の5つの機能を集約している大変重要な部品。
米人がそんな器用な部品を成立させれるのか?という点で
何か非常に無理のある感じはしないでもない。
そして今回、齢8歳の我が究多弄も遂にこの病を発症した次第。
ある日、日中に運転していて右折信号を待っている時、
前の1BOXに映る我が究多弄を眺めていたらFRフォグが点灯しておる。
『アレ、スィッチ入れてないけど何やろ』
(てかフォグはスモール点灯状態でないとスイッチ入らない)
当然例の不具合は頭をよぎったものの、
輸入車に良くある誤作動だろうと考え、その時はそのまま忘れた。
庵蔵は現在、平日究多弄を駆る機会が少なく、大体使用時は休日、しかも夜が多い。
後から分かった事だけど、この不具合はスモールライト点灯時にゃ
発生しないのであります。だからその後も暫くは不具合に遭遇しなかった。
そんなこんなで数週間後、日中運転する機会があった訳だが、
此の時はかなりの頻度で右折ウィンカーを出すとフォグが点灯する様に(汗)。
とは云え、右折時に100%発生する訳でも無かった事から、
何か接点不良とかそんなレベルではないんかしら?と思ってて。
そっからWebでこの不具合に付いて色々調べると、
・そもそもの部品が機能の割には大変しょうも無い出来
・ゆえにほぼ100%発生する不具合
・対策品は出ていない(相当品なら存在する)
…等々の不穏な話題が散見される。
先達はこれらの対処を、殆ど部品交換(再発覚悟の応急処置に近い)で済ませている様子。
でも、中には『起きやすい不具合って事は一寸した事で治せるハズ』と、
バラして接点磨いたら治った!!という猛者の書き込みも目撃した訳で。
故に庵蔵としても一回バラして中身を見たいなぁ、と考えまして工場長に依頼。
あらよっと本体から外して貰い、バラしてみました。
(バラシ後写真は撮り忘れた…だってグリスまみれだったんだもん)
まずは操作時にどこがどう動くのかを見てみたのだけど、
確かに結構デリケートな動きでオンオフを制御していた様子。
使っているうちに各部品の遊びが大きくなり、誤作動に繋がっているんでは…。
と、簡単に思わせちゃうような玩具感漂う仕組みで動いていたんよ。
例えばレバー操作で構成品が2mm動くのを狙ってたとして、
実際動かすと2~2.5mm位の間で動いてしまい、まれに他の接点に触れてしまう、的な。
それはともかく、肝っぽい部品の接点が確かに汚れていた為、とりあえずサンドペーパーで
磨いて綺麗にした後、再度取り付けて確認。
気に成る結果は…大失敗(泣)。
右ウインカーフォグ点灯率が、70%位 → 100%に成りおった!!
仕方ないのでとりあえず新品交換する事に。
然しこちらにも実は落とし穴があり申して。
先述の通り、そもそもの部品自体が欠陥品と云っても差し支えない感じの逸品。
K工場長曰く、故に補給品としては『相当品』なるモノがデフォルト設定されているとの事。
ただこの『相当品』、フォグ誤作動は対策されているものの何か別のクルマの流用品臭く、
・ハザードスイッチが小さい(故に黒いメクラブタを嵌めねばならず見栄え悪化)
・イルミ照度調整機能が無い
…等の痛し痒し仕様。
いやぁ、そんななら要らねぇよって感じである。
何とか成らぬものか…と色々調べた結果、
海外では『OEM品』ちゅう形で良く分からないメーカーがコンパチ品をラインナップしている様子。
最悪そっから引っ張ろうかな…と考えていた矢先、K工場長から連絡が。
『試しに補給品引っ張ってみたら、元の部品に戻ってました』
と有難い御言葉。
どうも『相当品』が相当評判悪かったらしく、モパーさんも悔い改めた様子。
ただ、元に戻ったこの部品が『対策』されているかは良く分からないが。
よって、庵蔵も先達の例に洩れず、取敢えず部品交換と相成りました。
…しめて24k也。
当然不具合品は原因追究用として確保しております。
てか、こんな信頼性の低い部品よく搭載するよなぁクライスラー…。