2004年10月29日
☆ジャガー☆
メルセデスと対極の高級車。
高校の頃、クルマ好きの友人のお父さんが買ったクルマがジャガー。XJシリーズⅢの初期物のXJ-12。僕のクルマに対する価値観を根底からシフトしてくれたクルマ・・・。
低くて長い、獲物を狙うようなノーズはまさに「ジャガー」美しい・・・。その頃出たシーマが幼稚に見えましたもん(笑)
白で内装が赤のレザー張り。ダッシュは黒。まぁ、「粋」でキザな配色。それにホワイトリボンのタイヤにワイヤーのホイール履かせてた。友達のお父さんもクルマ好きでしたから、凝ってましたね♪オーディオはヘッドとアンプがアルパイン。ドアのスピーカーもアルパインで、ウーファーがアゼスト・・・。
まずたまげたのがエンジン。5.3LのV12のSOHCで、たしか255馬力程度。そのエンジンがかかる「音」に痺れました。劇画チックに書くと・・・。
キーを捻ると「クゥオォ~~~」と不気味なセルの回る音。「オォォォォ~~」まだかからない?と思っていると、片バンクから「ドッドッドッ・・・」と一発ずつ火が入る感じ。「ドッドッドッドドドドドドド・・・」と同調の取れた音に変わり、エンジンは目覚めます。あとはアイドリングが落ち着くと「ルルルルルル・・・」と静かに歌ってるだけ♪当時出たてのセルシオが無機的なエンジンとするならば、ジャガーはまさに有機的。一度だけエンジンかけさせてくれたのですが、震えましたね・・・。
走ると静かだけど、エンジンの存在は感じます。加速するとさすがV12、迫力ある音で回り、スルスルと重いボディを引っ張り上げました。当時のジャガーはなんと3速オートマ(爆)2回変速したら、あとはトルクに任せて引っ張り上げる感じ。現代の多段オートマみたいにせこせこした感じがないのはある意味時代を感じます。まさに悠然とした走り♪でも、メルセデスみたいに「どけどけ」という感じがないのは不思議・・・。クルマ全体から発散するフェロモンでしょうかね。
もうひとつたまげたのが乗り心地は本当に「ひたひた」走ります。今では考えられない一輪にアブソーバ2本用いる凝ったサスペンション。ブレーキはデフ寄りについたインボードディスク・・・。効率無視の作りですが、本当に形容しがたい乗り心地。それでいてロールは微小・・・。その辺はスポーツカーメーカーですな♪
僕はそれまで、クルマはあくまで「机上のスペック」が絶対と信じて止まない男でした。ジャガーを知って、それは間違えで、あくまで「感性」にどう訴えかけるかが重要だと改心しました。それが自分のクルマ選びになかなか反映されないのがもどかしいのですが(爆)まさにクルマ選びの理想と現実ですな(汗)
Posted at 2004/10/29 21:57:51 | |
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