2004年11月16日
親の都合で性格改善を度々強要された悲劇のクルマ・・・。
今では存在意義?まで失われかけている可愛そうなクルマ。
おりしも、日本がバブルに浮かれる前夜・・・。
二代目ソアラがもてはやされた頃・・・。
31セド・グロがドライバーズカーに生まれ変わり、グランツが
一世風靡していた頃・・・。
5ナンバー枠を度外視した本当の高級車を企画しました・・・。
その頃のクラウンが、フェンダーを膨らませて3ナンバーと
謳っていた時です。シーマは一からボディを作りました。
当時としては大柄な1770ミリという幅・・・。
光ものを廃したプレーンな外観・・・。
何となくマゼラーティ風・・・。
エンジンは3000のツゥインカムターボ・・・。
当時最強のソアラの230馬力を楽々超える255馬力♪
テールをぐっと沈めて加速する様は圧巻でしたね♪
ところが・・・。
二代目は一転して、「ジャガー」風。ダークグリーンでタンの内
装なんてすこぶるお洒落♪でも、セルシオが出て、その下のクラ
ウンにもマジェスタなるものが出て来て一気に埋没・・・。
三代目は二代目の反動で一気に「イバれる」外観に・・・。
メルセデスコンプレックス見え見えの外観・・・。
それが裏目に出て、またしても失敗・・・。
そして、現行・・・。
インフィニティとして欧米に出る関係で、エンジンは4500
でより強力に、スタイルもアグレッシブに・・・。
でも、出た当初はその圧巻のエンジンパワーで少しは話題
に・・・。でも、それもすぐさま尻すぼみ・・・。
現行、乗ると奇抜なスィッチレイアウトに驚きます☆
これはいいのですが、細部の質感が酷い。
ATセレクターなんか動かすとグニャグニャ・・・。
怪力だけど、洗練性に乏しいエンジン、意味不明のマネージメン
トのAT・・・。正直とても旧い。惜しいです・・・。
そして・・・。
現行フーガ、一年したら4500のV8載せるそうです。
これでシーマはお役御免なのでしょう・・・。
かわいそうなクルマ(泣)
親の都合で性格改善したものの、親は挙句の果てに育児放棄。
高級車は一朝一夕では育ちません・・・。
セルシオなんて、登場して16年ですが、今だ欧州では勝負に
なりません・・・。
「売れないから性格変えよう」「売れないから名前変えよう」
安直過ぎないでしょうか??それが「SHIFT THE Performance」
なんでしょうか??
シーマの過去の栄華を知ってる僕としては悲しい限りです。
出来損ないも捨てるのがコストカッターか・・・。
シーマよ何処へ行くのか・・・。
教えてください、社長殿・・・。悲しいですよ・・・。
Posted at 2004/11/16 21:41:38 | |
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