客先へ提案していたコストダウン品は見送ることになった。上層部では見送りに反対派と賛成派がいたが、我が直属の役員が反対し副社長にはっきりと宣言した。その知らせを現場に伝えると安堵の声がもれた。作業負荷が大きいだけでなく、製品は100%安全とはいえないため、リスク回避の観点から見送りとなった。当初は推進派であったこの役員、客先へ出向き積極的に製品をアピールしていたが、測定データ結果から安全とコストを天秤にかけ結論を出した。推進派からかなりのプレッシャーがかかっていたので、データを取りまとめていた僕自身も肩の荷が降りました。ただし、客先へ断りに行くのは副社長率いる別の部署に丸投げしたいたので、ちょっと笑いそうになりました。