2006年11月24日
あるところに、エコロジストの男が居た。
男は地球環境の為に少しでも役立とうと、燃費の良い車を選び愛車にしている。
話題のハイブリッド車で、多少高い買い物だったが、彼はその車に満足していた。
常にエコ走行を心掛ける彼の愛車は、それはそれは素晴らしい燃費を記録していた。
仲間達は男のエコ走行に目を見張り、そのデータに呆れてさえいた。
彼自身は、地球環境に優しい事をしていると思い、自らに満足していた。
残業もエネルギーの無駄だと考える男は、定時にキッチリ仕事を片付ける男だった。
今日も定時で上がる彼を、仲間達はいつものように恨めしく見送った・・・。
エコロジーの象徴であるハイブリッド車のハンドルを握る男。
陽が暮れるのが早くなり、車外はすっかり闇に没している。
男の車の後ろには、まるで数珠繋がりのように、車が列を成していた。
時折、けたたましいクラクションと共に、男の車を追い抜く者達が居た。
男はそんな車を、心の中で馬鹿にしながら、エコ走行に徹した。
そうこうする内に、終着点が目前に迫る。
あの塀のある角を曲がれば、家族の待つ家があのだ。
ウィンカーを出してその角を曲がると、正面に男の家があった。
愛する家族達の居る家が。
男は、自らが施した電飾が煌々と無駄に灯る家を、満足そうに見上げるのだった。
Posted at 2006/11/24 17:04:10 | |
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