2006年03月15日
今年のF1がとうとう開幕し、なかなか面白い事になっているようだ。新旧ワールドチャンピオンが演じるトップの戦いは見応えがあったし、そこかしこでソレなりの戦いが繰り広げられていたのも、まあ良かったと思う。
しか~し! ソレも面白かったが、私はやはりスーパーアグリF1(ホント、趣味の悪いネーミングなのでSAF1と略す)に注目して見てしまう。いつもだったら『ホンダはどうだ!?』とか『トヨタが遅くて気味が良い♪』といったところに注目していたが、なんといっても今年はSAF1に目を向けないわけには行かない。
特に昨年自らの株を落としまくった琢磨が、ちゃんと我慢して走る事が出来るかどうかに注目していたが・・・おぉ、さすがに力一杯遅いマシンを速く走らせようとしながら大人しく走っているではないか(なんか凄い表現(苦笑))。最下位とはいえ全く良いところの無かったトヨタと比べても順位的には遜色ないし(4周遅れだが)TVの注目度と年間予算を比べたら、トヨタの何とコストパフォーマンスの悪い事。情けないぞトヨタ!! 昨年の速さは何だったんだ? もしかしてトヨタも『大活躍の翌年は成績がガタ落ちするジンクス』に引っかかってしまったというのか?? だとしたら、このMyジンクスも捨てたモンじゃないな・・・(苦笑)。
それはともかく、今年のホンダの速さを見ていると、あのマシンに琢磨が乗っていたら、一体どんな結果になっていたのだろうと思わずにはいられない。もしかすると、今回のバーレーンであのマシンに乗っていたら、ひょっとしてひょっしていたんじゃないかという思いが頭の中をちらついて仕方がない。それが無意味な、死んだ子を数える事でしかないと分かっていても・・・。
こうなったら、今年はホンダのアホンダラを見返すためにも、完走して完走して完走しまくって、後半は昨年を超えるポイントを獲得して欲しい!!(まあ、1ポイントだけだったけど(^^;ゞ) そして、再来年に再びオールホンダのステアリングを握れるように頑張って欲しい!!
やはりホンダにはファイターが必要だと思った。
そんな事を思ったパーレーンGPだった。
Posted at 2006/03/15 17:45:55 | |
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F1コラム | 日記
2006年02月26日
FIA会長がまた寝言を言っている。
まあ、何を言っても構わないと思っていたし、様々な電子デバイスを同一にしてしまおうという話は以前から耳にしていた事もあり『また馬鹿な事を言っているな』程度で気に留めないようにしていたが、今度はFIA公式プレスリリースとして部品供給社の募集をするにいたって、もう今までのF1など必要ないのではないかと、私には思えて仕方がない(まあ、この募集もGPMAへのジャブだとは思うが)。
結局、コレの目指す方向は現在開催されているGP2の上位版であり、最終的なところはGP2よりも少し速い、チョットだけワンメイクではないマシンで選手権を開催しようという事なワケだ。なら、いっその事まどろっこしい話など終わらせFIAの権限で2008年からはF1を廃止し、シャシーとエンジンのワンメイクであるGP1を開催すれば良いではないか。そうすれば何も問題無いだろう。まあ、そうなればメディアからの金の流れは少なからず減少するので、何処かの誰かさんの膨らみきったポケットが膨らむペースも随分遅くなるだろうが、F1独自のステータスなど必要ないとF1を統括するFIAが言うなら、それも仕方がない。F1などサッサと止めてしまえばいいのだ。
―――え?
止めるのはイヤ?
じゃあ何でこんな事をFIAがするのだ?
参戦コストが上がる事が悪ならば、それを根本的に正さなければ何も変わらない(今年のV8変更で一体いくらの余分なコストが掛かっただろう?)。ならばFIA自らがその資金の流れをコントロールすれば良いではないか。小手先の改革では結局何も変わらない。真にFIAがF1の将来を憂うならば、断固として不明瞭な巨額資金の流れを変える事の方が先決だと私は考える。
個人的には、チームの参戦コストを固定する方が、遥かに手っ取り早いと思うのだが・・・。
―――ま、そうは言っても『F1は金が掛かり過ぎる!』と言う事を、FIAが言ってはいけない気はするんだよね。今年参戦するスーパーアグリF1は参戦する為だけの供託金で、一体いくらの金をFIAに収めただろう? ちなみに、あの供託金だけで昨年のミナルディが1年間、ひょっとすると2年は楽に戦える程の金が動いたんだから、そんな巨額の金を納めなければ参戦出来ないF1など、もう終わった方が良いのかもしれないが。
Posted at 2006/02/26 14:21:30 | |
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F1コラム | 日記
2006年02月22日
ついに我らの目の前に現れたSA05。
最新のF1フォルムを見慣れた目からすると、昨年までのミナルディもビックリなタイム差になってしまうんじゃないかと思えてしまう。こりゃ開幕から数戦は相当な苦労をしそうだ。ま、予選を走って一周でもしない事には制裁として数十億円の供託金を没収される事を考えれば、とにかくレースに持って行ければいいんだろうけどそ、れじゃ昔のライフやコローニと同じになってしまうよなぁ・・・まあ、あのチームはエンジンがダメダメだったからだけど、SA05のエンジンは腐っても最新鋭のホンダV8。言い訳は言えないよな。短期の準備だったとはいえ、ワークスエンジンなんだし。
しかし、旧アロウズのシャシーを使っているとはいえ、フロントウィングのステーが妙に長いな。もしコレが一昨年のレギュレーションだったら、あのステーはどのくらい長くなったのだろう?(^^;
Posted at 2006/02/22 17:21:10 | |
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F1コラム | 日記
2006年02月18日
FIA会長が最近色々と素晴らしい提案や発言を行っている。
人間は権力を持ち自分の意に添わない抵抗に遭うと、その良識を疑うような行動に出る者が居るようだが、件の会長がこのような人種でない事を祈るばかりだ。
ま、今回はそんな話をするつもりはない。
最近、この会長殿を始めとして、様々な方々がF1改革について話をしている。その話は大きく分けてコストダウンと技術開発競争の二つであると言っても間違いはないだろう。
現在のF1は技術的にある意味行き着くところまで行き着いている状態である。そこから頭一つ抜きん出るには多額の金を注ぎ込み様々な部分で0.1秒を削り取る作業に明け暮れるしかない。いわば重箱の隅を突くように開発しているわけで、昔のようにアイディア一つでポ~ンと2秒タイムが短縮出来るような時代ではない。その小さな積み重ねを行う開発に多額の資金が必要になると先にも書いたが、コレが原因でF1のコストは年々鰻登り状態と化している。勿論それを是正出来れば問題は無いのだが、悲しいかなF1は競争、いや企業間戦争と言っても過言ではない状態であるからして、簡単にコストダウンなど出来はしない。
FIAは何とかしてローテク化を行いコストダウンしようとしているが、F1に最先端技術を求める参戦メーカー側としたらそんな事では参戦の意義が半減してしまう。最先端技術無くしてF1ではないと言うのが彼等の理論であり、そのステータスを失ったローテクショーに参戦する事などメーカー側としては考えられないだろう。
まあ、立場は違えどFIAやチーム、そしてメーカー側も何とかしなければならないと言う認識では一致していると思うが、その全員が好き勝手な事を言っている状態である。なら、私のようなファンが何を言っても大丈夫だろうと言う事で、一つこんなのはどうかと提案したい。
ズバリ、各チームの年間予算を完全に統一してしまうのだ。
例えば日本円で51億円を1チームの年間予算として定め、この予算を1銭でも超える事はまかりならんとする。予算はFIAにて管理し、その内の1億円ばかりを管理費としてFIAに支払う(だから51億円ね)。不正が起きないように、FIAはこの管理費を使って第三者機関にFIAやチームへの監査を行わせるのは当然としよう(ま、監査でFIAの政治的意図を全く排する事は難しいかもしれないが・・・何せFIAですから)。
以上のように年間予算を固定してしまえば、コストが鰻登りになる事はない。マシンの製作・開発費、エンジンの調達費、チームスタッフの人件費、其の他の運営費全てをこの予算で全て賄う。勿論チームの税金もこの予算で支払う事とする。設備や建物、勿論風洞を複数持っていればソレにもソレなりの税金が掛かるワケで、余分な設備投資を行う事は出来なくなるという事になる。そうなると税金の安い国にチームが移動しかねないかかもしれないが、そのくらいは大目に見てもらいたい(笑)。
いかに決められた予算の中で最高のモノを作り上げる事が出来るか、各チームの腕の見せ所である。メーカーとしてもこういう規制の方が分かり易くて良いのではないだろうか? 何よりも不明瞭な資金の流れ等が無くなれば株主への説明も行い易いだろう。
ちなみに、ドライバーの契約料はドライバー個人で調達させ、チームからの出費は一切認めない。名の知れたトップドライバー以外でも、下位チームのシートを得る為にF1ドライバーは企業との繋がりを持つ事が多い。ならば、以前なら持ち込み資金としていた個人スポンサーの金をドライバーの年俸とする事はそう難しい事ではない筈だ。まあ、当然スポンサーとすれば広告にF1を使いたいわけで、そうなるとチーム側の出費が必要になり非情に拙い。ならば、CM撮影等でチームを動かす場合はスポンサーがその経費一切を持つ事にすれば問題は無いだろう。
とまあ、こんな事を思ったりする今日この頃。
F1のコストダウンなんて、このくらいしないと難しいんじゃなかろうか?
Posted at 2006/02/18 16:26:51 | |
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2006年02月12日
今年参戦(予定)のスーパーアグリF1。
事ある事に日本のチームであるという事を口にしているが、私から見れば『何を言ってるんだ』と思えて仕方がない。確かに日本人オーナー、事務的本拠地は日本、日本人ドライバー、日本製エンジン、日本製タイヤというチームではあるが、参戦に当たっての実働スタッフの顔ぶれを見れば、とても純日本チームとは言い難い。
マネージャーは? ディレクターは? デザイナーは? エンジニアは?
現在発表されている主要スタッフの全員が欧州人ではないかっ!!
今回のスーパーアグリF1の参戦形態は私から見れば90年代のフットワークF1にダブって見えて仕方がない。日本チームという仮面を被ってはいるが、その本質は万年B~Cチームだったイギリスのチームである死に絶えた旧アロウズである。そんなチームを純日本のチームとして声高に叫ぶのは如何なものだろうか?(フットワークと今回のスーパーアグリ、アロウズというのは余程日本に縁があると言えるかもしれないけれど)
10年近く前、童夢が【日本の挑戦】としてF1を目指した事があった。
全てを日本で仕切る計画で、とても魅力的に見えたものだ。
この計画に比べたら、今回のスーパーアグリF1は、魅力に乏しい。
出発点も琢磨をF1に乗せるというホンダの不純な動機もある。
トヨタF1の方が、私には清純に見える。
Posted at 2006/02/12 09:22:26 | |
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