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たぬの愛車 [スバル インプレッサWRX]

パーツレビュー

2006年1月25日

GANADOR RAPIDO  

評価:
3
GANADOR RAPID
これに関しては、実はあまり言うことはないんです。ほとんどカッコだけです。
 うちのインプレッサはSTiヴァージョウンではないので、純正マフラーはしょぼいダブル出しにマフラーカッター着けただけの、あまりにも貧弱なのが着いてたもので、せめて出口だけでもステンレスでシングル大口径のやつを、と思いまして交換しました。テールピースのみ交換するタイプのものです。出口100φ、メイン70φ。一応オールステン(テールピースだけですが)。音は静かめの低音で気に入っています。もちろんJASMA適合の車検対応品です。

 インプレッサは最初から燃調等のセッティングがとてもシビアで、安全マージンが元から少ない車なので、マフラー交換だけでも抜けがよくなりすぎてBOOSTが掛かりすぎたり、アイドリング不調になったりすることがよくあるらしいのです。個体差もあるので全部が全部とは言えませんが・・・。とにかくエンジン関係、特に排気系は慎重にいじった方が良いみたいです。
 マフラーに関しては、テールの径よりメインパイプの径が重要らしいですね。あまり太いと抜けすぎで下がスカスカになったり、やたらオーバーシュートしたりするみたいです。70φくらいが適当だとのことです。インプレッサに詳しく、実績・経験豊富なZERO SPORTSやSyms、CORAZONの製品は70φです。その他、やはりインプレッサに精通しているショップの物は70φくらいが多いようです。ちなみに有名なFUJITSUBOは76.3φの規格物のパイプを使っているようです。しかし人の話を聞くとFUJITUBOのマフラーはノーマルECUでOKで、おまけに確実にトルク、パワーアップするものもあるらしいです。ポン付けでちゃんとトルクやパワーが上がるのは流石はFUJITSUBOですね。FUJITSUBOはインプレッサ初期型の頃、純正採用されていたこともあり、インプレッサとは相性も良いようです。


☆ 余談・・・インプレッサのブースト制御 
 余談ですが、マフラーやエアクリくらいは交換したいのが人の常ですが、実はこれがインプレッサの場合曲者。注意していじりたいところです。
 排気系に関しては、実はマフラー交換が一番過ブーストを招きやすいのだそうです。特にぶっといメインパイプは要注意。下がスカスカにもなりやすいですし。また、フロントパイプを交換すると、やはりブースト0.2~0.3kgf/c㎡くらいは間違いなく上がるそうです。
 吸気系に関して、インプレッサ乗りの常識で、毒キノコ型のエアクリのポン付けは御法度、ってよく言われていますが、マフラー+キノコのエアクリで、ノーマルECUのままだとブースト0.2~0.3kgf/c㎡くらいは上がる場合が多いようです。場合によってはそれ以上。オーバーシュートも出やすくなるようです。ただ、巷で言われるほど吸気系のチューンに対応できないECUではないようです。特に後期になればなるほどECUも性能が上がっています。吸気系チューンに敏感と言われるのは、エアフロが弱く、汚れなどにも弱いため、キノコのエアクリを着けるとアイドル不調になったり、ストールするようになったりすることから言われているのだと思います。キノコを着ける場合、エアフロを汚さないよう、材質などには気を付けた方が宜しいかと思います。スポンジタイプはカスがセンサーに付着しやすいと聞きます。・・・したらエアフロ交換ですな(汗)

 吸排気系をチューンしてブーストが上がり過ぎる場合、普通はブーコンで抑えてやります。インプレッサに関してはブーストアップのためではなく、ブーストを抑える方に使うのが一般的です。もちろんそれだけではなく、ブーストの掛かりが早くなったりピックアップが良くなったりという効果はあるようです。
 そもそもインプレッサはノーマルの場合、ブーストコントロールもECUでやっています。純正ソレノイドを使って純正ECUのブースト制御機能を使う訳ですが、ノーマルECUのブースト制御機能はあまり精密とは言えないそうですので、純正ソレノイド併用のブーコンではうまくない場合も多いようです。純正ソレノイド併用すると制御精度の低いノーマルECUのブースト制御を使いますから。せっかく社外品のブーコンを着けるなら、制御の緻密な電子式を選び、純正ソレノイドをバイパスさせる取り付け方がベターとのこと。

 インプレッサという車は、吸排気系の交換も注意して上げたい車です。逆に言えばメーカーが相当作り込んでいるとも言えるでしょう。ですから、マフラー+エアクリ交換程度でもブーストが上がり過ぎるようなら、電子式ブーストコントローラを入れ、更にお金があるなら、出来ればECU書き換え、もしくはサブコン・フルコン導入などを入れてキチンとブースト設定や燃調取った方が良いそうです。ブーコン+ECU現車合わせでセットすれば、点火タイミングなどその他のセッティングも出来ますから、より気持ちいい車になるでしょう。
 大枚はたいてマフラーやエアクリ交換したら、デチューンになってしまった、果てはブローしちゃった、なんて悲しすぎますから御注意。もっともノーマルECUならよっぽど壊すことはないでしょうけど。

 GC8インプレッサのエンジンは3タイプ、前期型のEJ20G、D・E型のEJ20K、F・G型のEJ207があり、それぞれ純正設定上限ブースト圧は0.8kgf/c㎡、0.9kgf/c㎡、1.1kgf/c㎡程度ですから目安にされると好いと思います。もっともどのタイプもECUの負荷領域のマップ上限はギリギリ1.3kgf/c㎡までで、ブーストアップも安全を考えるなら、設定ブースト圧はEJ20GやEJ20Kで1.1kgf/c㎡、EJ207で1.2kgf/c㎡までにして置いた方が無難。ちなみにうちのインプレッサ君は吸排気系はほとんどノーマルでもオーバーシュート(出にくいんですが)で1.25程掛かるときがあります。

 また、インプレッサのエアフロは問題が多いと言われていますし(ちなみにリコールでエアフロ、一度対策品に無償交換しました。対策品も評判はイマイチのようです)、とにかく排気系・吸気系のチューンにシビアとのこと。まぁこれだけシビアということは、それだけメーカーが最初から気合い入れて作っているってことでしょう。
 エアフロはE型までの「ホットワイヤー式」から、F、G型では「ホットフィルム式」になり、壊れやすいって、余計に評判が悪くなりましたね。メーカーとしては低中速域の改善を狙ったようですが、裏目に出たと言わざるを得ないでしょう。

 テールピースのみならほとんど影響ないだろうし、カッコや音は確実に良くなるし、と思いまして結局これ。
 実際パワーアップとかトルクアップとかレスポンスアップとかは、全く体感できず(涙)。ちょっとは期待したんですけどねぇ・・・。おかげで(?)アイドル不調もないし、見栄えと音が良くなったんでやる気になるし、貧乏な私には分相応ってとこですね。

 これにした一番大きな理由がお値段です。安いんです。買値で4万円切ってます。オマケに買うとき、店の人が計算間違えて下さって、更に2000円ほど得しましたし(ごめんね、後で気が付いたんです)。
 そんなわけでお金に余裕が出来るまでは、これで我慢します。

 音は結構いいですよ。前述の通りうるさくもなく、適度に低音が効いてて、ボクサーサウンドが強調される感じです(ボクサーサウンドはそんなに好きじゃないですが・・・)。


☆ マフラーリングについて
 3枚目の写真は、車検時に換えた強化ゴムのマフラーリングです。これ、意外とクセモノです。マフラーを交換した人でもこれも替えてる人ってどのくらい居るでしょう?見た目は同じですが、ゴムの硬度が段違いなんです。
 車検を受ける前に、車高の下がりすぎが発覚。マフラーのパイプが一番下がっていて、そこが最低地上高9cmを割っていました。なじみのショップに相談すると、Tメカが「マフラーリングを交換するだけで行けるかも知れませんよ」というのでお願いしたところ、一気に解消しました。今は最低地上高10cmあります。マフラーの位置がグッと上がりましたし、手で揺すってもびくともしません。
 外したノーマルのリングを触って分かりましたが、ノーマルはやわやわですね。おまけにゴムが伸びて変形してました。こんなので走ってたのかと思うとビックリです。インプレッサってスポーツ車ですし、新車から3年の時点でこれほどヤワだとは知りませんでした。とにかく前述の通り、その違いは実際触ってみれば即分かります。交換をお勧めしますね。違いを比べてみれば絶対交換したくなりますよ。


☆ マフラー考:消音の話
 うちのマフラーも装着後4年目を迎え、くたびれてきたのか、最近少々音がでかくなったかな? と思うときがあります。グラスウール等消音材の劣化によるものでしょう。これは或る意味アフター物のスポーツマフラーの宿命ですな。
 ところで、消音に関する純正マフラーとアフター物のスポーツマフラーの大きな違い、ご存じですよね? 音の違いとか、径が違うとか、抜けが違うとかの話ではなくて、タイコの構造がそもそも違うんだそうです。
 簡単に言うと普通純正は隔壁構造。タイコ内に隔壁を設け、つまり部屋を幾つも作った状態にしてそこを通して音を消すわけです。つまり腐食して穴でも開かない限り消音能力の劣化はほとんどありません。ただ、幾つもの部屋を通すわけですから当然抜けは悪い。所謂フン詰まり。で、皆さんアフター物に交換するわけですね。
 純正マフラー対してスポーツマフラーはストレート構造。一般的にタイコ内にグラスウール等の消音材を配置し、これで音を小さくしてストレートに排気を排出します。ストレートに排気を抜きますから当然抜けは良い=排気効率は良いわけです。超簡単に言えば、出口がたくさん吐き出せば入り口はたくさん吸う。で、エンジン喜んで働いてパワーも上がるってことですかね。しかしこの構造だと、消音材が劣化すれば音はでかくなるって事です。取り締まりが厳しくなっている昨今、音量は気になりますね。


☆ マフラー考:インプレッサのスポーツマフラー
 一般にスポーツマフラーは純正より太いパイプを使い、排気抵抗を少なくして高回転域でのストレスを少なくします。つまり太いパイプを使ったアフター物のマフラーは基本的には高回転域に効く物なのです。
 そしてまず高回転域。エンジンの回転が上昇すると排気もそれに従って増加し、エキマニ→触媒→マフラーと流れていきますが、排気が増加した分排気抵抗も当然増加していきます。 この抵抗がエンジンがたくさん回りたがってるのに、その邪魔することになります。所謂フン詰まり。
 そこで一般にスポーツマフラーは太い径のパイプを使い、前述の通りストレート構造のタイコにして排気抵抗を減らす、所謂抜けが良いということです。
 しかし、高回転域に於いてすら、ただ排気抵抗を減らせば良いかというと、そんな単純なことでもないようです。やり方によってはトルク、パワー共に増加しないどころか場合によってはデチューンになることもあるようです。この辺はなかなか難しそうですね。他人事ですから簡単に言ってますが、メーカーさんは大変。
 それはさておき、結果、排気抵抗をうまく減らすことが出来るとエンジンがよく回りよく仕事をして、トルクの落ち込みが減少し、パワー=トルクX回転数ですから、パワーも上がります。

 そして問題の低回転域。高回転域では効果のある太い径のパイプですが、低回転域では逆にトルクが低下してしまいます。低回転域では排気の量も少なく、それがでかい径のパイプになったら更にその内部の圧力は低下してしまいます。この圧を「背圧」というんですが、エンジンのバルブなどはすべてこの背圧を前提に設計されており、背圧が低くなり過ぎるとエンジンの本来の性能が発揮されなくなってしまいます。結果、トルクが細くなって発進時や中低速等でもたつきます。
 反面、背圧を確保し過ぎると高回転域が伸びないというジレンマに陥ります。あちら立てればこちらが立たず、です。各マフラーメーカーが苦慮するところでしょう。

 さて、我がインプレッサはショートストローク・ビッグボアのエンジンで、基本的なエンジン特性は高回転型。低速トルクがないとお嘆きの貴兄も多いようです。そこへ持ってきて太い径のパイプのマフラー。さて、背圧は? 低速トルクは? いよいよ下が無くなってしまいますよね。

 これとは直接関係ないかも知れませんが、先日、こんな話を聞きました。それは、或るGDBが或るミニサーキットの走行でちっともタイムが伸びない。みんなが乗ってみるとノーマルのレガシィより遅いんじゃない?ってほど。そこで一緒に走っていた掛かり付けのSHOPの社長が発見したのは、マフラーが或る超有名SHOPのマフラーに交換してある。聞いてみるとそれにしてからどうも調子が悪い、とのこと。試しにノーマルを取り寄せて交換してみると、これが絶好調になったそうな。
 この超有名SHOPのマフラーのメインパイプの径は70Φ。ノーマルは確か規格物の60.5Φ。背圧の関係もあるのでは?と個人的には疑っているんですが。もちろんそれだけではないようですが。造り自体が問題なのかも。実際同じ径のメインパイプを使って評判の良いマフラーもありますから。
 で、この超有名SHOP製マフラーですが、雑誌の宣伝やインプレッション記事などには70Φにする意味や効果の程が誠しやかに謳ってあります。この宣伝文句、自分も実際に何度も見ています。
 この事例から学ぶべき事は、「ノーマルを馬鹿にするな。自動車メーカーが多大な費用を投じてセッティングしたマフラーだぜ!」ってことがまず1点。
 それから、「雑誌の宣伝等で超有名な店の物がこの体たらく。雑誌の記事を鵜呑みにするな!」ってこと。ユーザー自身がもっと賢くなって物選びをしないとね、ってことですね。

 わたくし思うに下がないインプレッサは、マフラーのメインパイプはとりあえずノーマルのままで良いんじゃないか、と。こと足回り駆動系中心のライトチューン程度のインプレッサならノーマルが良いのでは? 但しタイコは問題があるでしょう。前述の隔壁構造ってことです。これは明らかに音量と耐久性に重きを置いたメーカー製のまずい所ではないでしょうか? このタイコの構造によってインプレッサの持ち味である高回転域の伸びがスポイルされている可能性があるように思います。
 そこで私は考えた。じゃあメインパイプはそのままでテールピースだけ換えれば自動車メーカーの設計通りの背圧も確保でき、尚且つ或る程度抜けも期待できるんでは?と思ってみたりします。ついでに音もかっこよくなる。いかがでしょう? もっとも正しいかどうかも解りませんし、どう足掻いても画期的なパワーアップは望めませんがね。
 まぁ装着当初、そこまで考えてこのGANADORのRAPIDOにしたわけではないですが、結果的にうちのインプレッサにはこれで良かったんではないか、な~んて改めて思ったりしています。手前味噌(汗)
 もちろん径が太くても背圧を確保しつつ高回転の抜けが良いマフラーもあるんでしょう。しかし何処でそれを見分けますか? ブランドですか? しかし超有名SHOPのマフラーでもダメってこともありますし。後は口コミでしょうか? しかしこれも主観が入っているし、確かな情報と思いこみとの玉石混淆でしょう。これまた取捨選択が難しくはないですか? では良いアフター物のマフラーはどうすれば見つかるのか・・・。
 ・・難しいですね。本当にうちの車にとって良いマフラーってどんなんでしょう? 結局は着けてみるしかない。同じ車種の友人同士で交換し合って確かめるのは好い手だと思います。
 まぁうちのインプレッサ君は、確実に良い物が特定できるまで今のままで行きます。金ないし・・・

☆ エンジン壊して・・・
 エンジン逝って、組んで貰ったとき、結局このマフラーのママでECUのセッティングも出して頂きました。SHOPはGarageKM1です。
 エンジン・ECUは稿を改めて書きます。


関連情報URL:www.ganador.co.jp/index.html
定価48,000 円
購入価格36,380 円

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