エンジン始動・停止のタブー
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エンジン始動・停止
普段なにげなくやっているエンジンの始動・停止。そんなことの中にも知らず知らずのうちに愛車に負担をか掛けたり、危険なことがあるんです。ちょっとした注意で愛車を守れる 「エンジン始動・停止編」 です。
エンジン始動
★ 着座しないでエンジンを掛けるのは危険!
車の外からエンジンを掛けてしまう方は結構いるようです。なにげなくやってしまうのでしょうが、実はこれは結構危険な行為。実際にこれで暴走事故が何件も起きているといいます。
MT車はギアが入っている可能性があります。普通はすぐエンストするでしょうが、少しは車が急に前に動きますよね。狭い車庫ならこれだけでもぶつけますね。AT車はP(Parking)とN(Neutral)の位置でエンジンが掛かるようになっている車が多いですが、Nで掛けたとき、実際、動いてしまった例が結構あるそうです。
着座してないのに車が動き出したら洒落じゃ済みませんよね。ひとつ間違えば大事故にも繋がりかねません。いくら高性能な車といっても所詮人間の作る物、故障はありますし、設計ミスだってあり得ます。過信しないで、もしもの時はしっかりブレーキが掛けられるような状態でエンジンを掛けることを強くお勧めします。
★ エンジン始動後、メーター・インジケーター類をチェック
エンジンを始動したら暖気中にメーター類をチェックしましょう。メーターは飾りではありません(当たり前だけど)。見方次第で愛車の状態の情報が相当量得られます。
まずタコメーター(回転計)。これはエンジンの状態をよく伝えてくれる計器です。特に点火系のトラブルを示してくれます。針がビビッていたりしたら要注意。点火信号がずれている証拠です。燃調が狂っていたりすると針が安定しませんね。
ご存じのように始動直後は、常態よりアイドリングが上がり(アイドルアップ)ますね。MYインプレッサ君を例に取ると、普段は750rpm、始動直後は1300rpmです。始動直後の1300rpmから750rpmになるまでの経過と時間を知っておくと好いですね。車の機嫌が良くてお暇なときにじっくり見てやって、時間も計っておくと良いでしょう。それを自分の車の正常の基準にします。
で、この基準と明らかに違った状態が現れれば、何か異常が発生しているんじゃないかと見当を付けられます。私たちのような素人でも出来ることですね。これだけのことで重篤な症状になる前に手当て出来たら儲けものと思いませんか?
水温計にも注目しましょう。正常なら少しずつ上がっていくはずですね。これも普段と違う動きをしたら要注意です。例えば、始動直後サァーっと上がってストンと落ちるような場合、サーモの故障が考えられます。
油圧計やバキューム計(ターボ車の場合は連成計)などが付いていればそれらの状況も確認したいですが、普通は付いていませんよね。
あと、インジケーター(警告灯)が点いていれば何某かの不具合が発生している可能性が高いということです。だから「警告灯」なんだけど・・・・(汗)
とにかく、エンジン始動直後、ちょいとメーター類に注目するだけで、いろんなトラブルが未然に防げるわけです。自分の車のメーター指示の正常な状態をしっかり把握しておいて、それと違った動きや指示をするときは注意して、大難を小難に、小難を無難にしましょう。
★ 暖機をしないと損をする
暖気ってやった方が良いって誰でも知っていますよね。でも朝、時間が無かったりしてつい、怠ってしまう。最近の車は高性能で、電子制御のインジェクターですから、暖機しなくても走れてしまいますが、実は長い目で見るとすごく損します。
暖気といっても「水温計の針が動き出すまで」とか、10分やれ、とかいろいろ言いますが、停車状態でする暖気はそこまでは必要ないと思います。エンジン始動後2、3分も待ってやれば良いと思います。2、3分あればエンジン内にオイルは行き渡るでしょうし、あとは走りながらやれば良い。暖気ってエンジンだけではないですから。ミッションや駆動系の暖気が結構重要だからです。
極端な話、最近のエンジンは丈夫で、2~30万km楽に保ちますが、ミッションや駆動系はそうはいきません。普通はエンジンより先に逝かれます。それだけ弱いってことでしょう。特にMYインプレッサ君の場合、「ガラスのミッション」とか言われてますから、こっちの方が心配ですね。
で、具体的には何をすればよいか、何もしなくて良いです。ただ発進後5km位はゆっくり目に走ってやるだけです。これだけで長い目で見たときかなり差が出ると思います。
ミッションやクラッチ、高いですよぉ~。工賃もね。
エンジン停止
★ エンジン停止前に電気系統のスイッチは全てオフりましょう
これは次、エンジンを掛けるとき、オルタネーター負担を掛けないためです。エンジン始動と同時に電気系統もONになると、セルを回すだけじゃなく、それに加えて瞬間的にかなり消費電力が増大するからです。エアコンONのままエンジン始動なんて最悪です。
また、オルタネータやエアコンのコンレッサーなどはゴムのベルトでエンジンの回転を伝えていますが、このベルト類にも負担を掛けます。始動前は冷えてますからゴムも堅くなってて切れやすくなったり滑りやすくなったりします。特に冬はヤバイですね。
ちょっとしたことですが、逆に言えばこんなことで高い修理代を払うことになったら馬鹿馬鹿しいでしょう?
★ 停車後、しばらくはアイドリングすると車に優しい
エンジンは完全燃焼すると水分を発生させるってご存じでしょうか?だから排気の中には水蒸気も混じっているんです。特に冬の寒い日などは白い煙が出るときがありますが、あれは水蒸気が出ている。それが正常なんですが、水分ですから当然錆の原因になる。マフラーなどの排気管は純正ではコストの問題で「鉄」で出来ている場合が多いですね。これが水蒸気による錆にやられます。ある程度の距離・時間を乗った後なら自然に蒸発してしまいますが、ちょい乗りが一番ヤバイ。排気管が暖まる前に停めてしまいますから水分がもろに付着し、錆の原因になります。
だからターボ車だけがアフターアイドルをすれば良いってわけじゃなく(あれはタービン保護のためですが)、NA車でも寒い日のちょい乗りの後などは、心掛けてアフターアイドルをして水分を蒸発させてからエンジンを切るようにすると愛車は喜びますね。それでも万が一腐食して穴が空いたら迷わずステンレス製のマフラーに交換してやりましょう。そうするとルックスも良くなって更に愛車は喜ぶことでしょう。
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