ジーニアスは健在なり【加筆修正しました】

ジーニアスと呼ばれた天才デザイナー「フリーマン・トーマス」。代表作は「ニュービートル・AudiTT（8N)・クライスラークロスファイア」などなど。Audiのカリフォルニアデザインセンター時代に彼が関与したデザインは、

# フォルクスワーゲンのニュービートル
# Audi TT アウディTT
# Audi A4 アウディA4
# Audi A6 アウディA6

とまさに自分がレコメンドするアウディデザインだった。
1999年にクライスラーに引き抜かれクロスファイアを作ったものの、その後はぱっとせず（というかニュースに上らず）人知れず、デシウバの前のAudiデザインディレクターのジョンメイズ率いるフォードアドバンスドエンジニアリングデザインスタジオに呼ばれた。

ジョンメイズ＆フリーマントーマスといえば、自分が敬愛する20世紀Audiデザインの粋であり、フォード移籍後はどんなものを手がけてくれるのかと楽しみにしていたのだけれど、彼の名前が聞こえてくることはほとんどなくて落胆していたのだけれど・・・

Googleの検索結果の翻訳サービスをつかってたら偶然、彼の名前がヒット。その後の彼が関わった作品を知ることができた。

そんな彼のフォードでの仕事は以下のとおり。
コンセプトモデル。
# ダッジスーパー8 Hemi
# ジープウイリーズ
# ダッジスリングショット
# ジープレスキュー
# ダッジトマホーク

ちなみにラルフジルをサポートしたのが
#クライスラー300
#ダッジマグナム
#ダッジチャージャー

これらの中でも、格段に自分の琴線に触れるのが、以下のモデル。

１）ダッジスーパー8 Hemi

このレトロフューチャーテイストこそフリーマントーマスの真骨頂。
使い古されて手垢まみれのキャラクターラインなんて微塵も無し。

２）ダッジトマホーク

これ見たときの衝撃ってなかなかのもんだったけれど、これもジーニアスの仕事だったんだなー、と納得。

３）ダッジスリングショット

2004年当時、次期スマートロードスターと呼ばれていたのだけれど、お蔵になってしまったらしい。

こうしてみるとここクライスラーにいた時は主にダッジブランドをメインに関わっていたことがわかる。

Jメイズに引っ張られた2005年からフォードのデザインオフィスでは、以下の製品に関与してると思われる。





なかでもマスタングのデザインを見ると内外装がかなり緻密に作られていて、原稿車種との大きな違いを感じるのは私だけだろうか？




青息吐息のビッグ３のなかでも特に旗色の悪いフォードだけに、2010マスタングはがんばって欲しいね。