マツダスピードのリアタワーバーを付けている人ってどれぐらいいるのだろう?
たしか、FC生産終了後、数年経った1997年ぐらいの発売にもかかわらず、そこそこ売れたらしい。たまにヤフオクにも出てるけど、意外と高値がついたりする。
かくいうワタシも付けているが、まあ、実際に効果があるかどうかを評価するのは難しい。他社製のもので、よりダイレクトに固定できるタイプの方が「がっちり」しそうだなぁ、というのが実感(マツダスピード製は、フィッティング性を優先して設計されているため)。サーキット専用車両にはあまり付いていないのを見れば、推して知るべしか?
まあ、「カッコ」優先で付けたっていいじゃないか。それで人気が出ているんならね。
ただ、このリアタワーバーは、取り付け時に車両側に若干の加工が必要になる。すでに付けている人は知っていると思うが、トランクの内装に穴を開け、さらにスピーカーカバーの一部を削らなければならないのだ。
スピーカーカバーの加工
ネジの頭が干渉するので少しだけカバーを削るのが普通なんだけど…。
最初にリアタワーバーを付けたとき、もちろん自分でこれらの加工を行ったんだけど、つい最近、ひょんなことから「スピーカーカバー」を新調することになり、それなら「ネジの逃げ加工をしないで付けたいなぁ」と思い立った次第。
そこで「ローヘッド」ボルトを入手
右がこれまでのボルト(ユニクロ・M8×25mm)。左がフランジ部の厚みがわずか1.5mmというローヘッドボルト(M8)。ネジ切り寸法は20mmと、標準のボルトに対して若干短いが十分届く。
スピーカーカバー無加工で付けるには、ボルトの頭が低いものを使うしかない。タワーバーに付属のボルトは、ヘッド高が6mmもあるが、二面幅:12mmのボルトで、それなりの締め付けトルクが必要なので、ヘッドを薄くしてもダメ。たぶんソケットレンチがかからない。ユニクロボルトでは、たぶん強度も不足する。
そこで、候補はステンレス製、チタン製、クロモリ製の中から探す。6角ボルトは論外なので、キャップタイプ(ヘキサゴン)に限定してネットショッピングでいろいろ探すも、なかなか適当なものがない。それに、通販だと今すぐに作業できないので、近所のホームセンターで探すことにした。
で、近所のビーバートザンで見つけたのが写真のボルト。クロモリ製でフランジ部が薄いヘキサゴンボルトだ。同じ形状でステンレス製を探したが、これしかない。しかも、全長も5mm短い。まあ、ダメモトで買ってみた。
ネジ購入後、早速スピーカーカバーとタワーバーを外しにかかるが、これが結構大変。途中の写真はまったくないが、ワタシのFCはリアスピーカーに木製バッフルボードなんぞを付けているため、スピーカーの固定方法が特殊。しかも、減衰力調整用のダイヤルケーブルなんかも邪魔をするし…。
やっとのことで分解し、ボルトを差し替えた後、新たに入手したスピーカーカバーを仮組みしてみる。ちなみに、今回付けるスピーカーカバーは、FC3SのGT-X以上のグレードに標準装備される、トノカバーとセットになったタイプ。これまで付けていたのはディーラーオリジナルオプションの、「折りたたみ式トノカバー」用のスピーカーカバーなので、若干形状が異なるが、今回の主題である「ネジの頭が干渉するかどうか」にはまったく影響しない。つまり、同じところが干渉するので、本来は加工が必要だということだ。
カバー無加工でフィット
ちょうどカバーの内側にボルトのフランジ部が挟み込まれる感じ。ギリギリの厚みなので、ワッシャーなしで装着。
でもって、完成写真がこれ。本来はワッシャーを挟みたかったが、ワッシャーなしでもクリアランスは、左側が1mm以下で、右側は接触している状態(左右で多少の誤差アリ)。仕方がないのでダイレクト固定にした。ダンパー側にはスプリングワッシャーと板ワッシャーを入れてある。
というわけで、とりあえず当初の目論見通りになったんだけど、いくつか注意点があるので、参考までに書いておく。
1.タワーバーブラケットの内側の内装は四角く切り取っておく
2.クロモリボルトと1.5mmのフランジでは強度的に不安あり
ブラケットとリアタワーに挟まれる部分の内装材は、切り取っておかないと、たぶんローヘッドのボルトでもスピーカーカバーに干渉するはず(実験台のFCはすでに切り取り済みの車両)。それに、タワーバー装着の本来の目的を考えれば、よりダイレクトに固定できる方法を選びたいところ。
あと、強度に関しては何ともいえないが、今後しばらく走行してみて、ネジの歪みや緩み、カジりなんかをチェックしてみたい。
Posted at 2011/10/05 15:41:10 | |
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