
今週に入りまして、調査しまくってきたヘッドクラックに関してのまとめを出してみました。
あくまで、私個人の見解ですので、つっこまないように・・・・・(笑)
ちなみに、事故報告書の作成は、以前の仕事で常でしたので、こういった事象の場合
私自身の見解をまとめ、工場とやり取りをして顧客に報告書を提出するが染み付いているので
なにかしらのアクションをしないとすまないのが本音です(苦笑)
型 式・・・・・・・・Q-16MF
初年度登録・・・・・・・平成4年3月登録
中古購入日・・・・・・・平成22年3月
前回車検所得日・・・平成22年12月(走行距離86,100km)
不具合発生日・・・・・・詳細不明 (点検時走行距離 99,800km)
車検所得後走行距離 13,700km 新車登録より 19年目
・購入時の報告では、ごく普通な方が車庫保管で大事に乗り、私で3オーナー目
・大きな事故は存在しない。
・購入時点で、油にじみの兆候あり
・車検所得前に、水温高め。
・車検所得後、公道走行確認に異常は認められなかった。
但し、ヒータ回路を除く
・詳細確認したところ、サーモスタット異常(開きっぱなし)のため、ヒータ不良発生。
・サーモ交換実施したところ、異常な量のスラッジを確認。
確認後、クーラント入れ替え4回実施し、スラッジの減少を確認。
・その後の走行で水温の不安定が増える。
・シフトミスに起因するオーバーレブの発生1回。
・その後、洞爺に抜ける峠道でオーバークール、オーバーヒートに近いところを行き来する
・完全に、パワー感に欠け、ブーストの立ち上がりが悪くなる。
・ヘッド開放点検を行ったところ、ヘッドクラックを発見する。
まとめると・・・・・
・水回路の異常な汚れに起因する、冷却不良及び、過冷却の経緯が存在する。
・ヘッド開放時のPKを点検すると、水回路部に異常なスラッジが見られた。
・オーバーレブさせる前から、パワー感が無くなり始めた。
・オーバーレブ後さらにパワーダウンした
・過去の整備記録が曖昧
・購入時点で、水回路のホース、ラジエターの交換来歴が見られる(部品目視)
・噴射ポンプのセッティングを弄った形跡がある(弟のディーゼル参照した結果)
これらより、以前のオーナーの時点で、オーバーヒート、オーバークールの減少は存在し
それに伴う、水周りの整備を実施してきた。
しかし、うまくいかず、噴射量を弄った可能性が少なからずある。
⇒異常な熱膨張の繰り返しの可能性
さらに、私がオーバーレブさせる以前から、パワーダウンの兆候があり
オーバーレブ後にはっきりしたことから、おそらく、ヘッド加工時の傷が
年月、圧力、温度の要素より、肥大化し、オーバーレブを機にはっきりと抜けた可能性
⇒異常な圧力発生により、傷の拡大
コレ以外の要素として、長年、ディーゼルに乗っている方でヘッドを交換する
事象の数、話を聞いても少ないと判断した。これから、ヘッドの加工誤差に起因する傷が
今回のヘッドクラックの一番の原因であると推定する。
となんとなく、自分なりに、まとめて見ました。
中には、乗り方が・・・・とか、扱い方が・・・・とか言う人もいるでしょうけど。
大VWのエンジニアが、多少の乱暴を受け入れられないエンジンを世にリリースするとは
考えにくいので、VWのメーカをしんじて、このような見解にしておこうと思います。
それに、VWの発表データの中で、興味深かったのは、
ディーゼル、ガソリンのシリンダー内圧データ。
VWの試験結果では、このディーゼルの噴射ポンプを最大に生かした状態にセッティングしても
ガソリンの、最高出力状態のシリンダー内圧を越すことは無い!と断言している点。
ヘッドの燃焼室の変更は、主に圧縮比の変更と、副燃焼室の作成の為としていること。
そうですよね。米国の変体さんたちの中で、一部ですが、ディーゼルにでっかいタービンつけたり
黒煙モクモクで楽しんでいる方がいるくらいのエンジンですので、その程度の弄りで壊れるはずが
ないんですよね。
とりあえず、私自身の考えは、あっている間違っているを別として出ましたので、
OHを続行することが出来ます。
但し、ここで水周りのOHと、噴射セッティングで余裕を持たせるのが得策のようですので
おいおい、やっていこうと思います。(いかんせん、金銭的余裕は皆無ですので・・・・)
もしくは、やらずに、コンプレッサ自体のOHにとどめ、来年3月まで
トコトコ運転でしのいで、マー坊にバトンタッチですね(笑)
今回の私の見解に、他の意見がある方、どしどし来て下さい!!
参考にさせていただきます。
こういう事象を解決するのは、当事者本人と、その他の意見ですから!!
やっている本人の見落としを見つけれるのは、残念ながら、他人なんですよね(笑)