
朝夕はめっきり冷え込んできておりまますが、お変わりございませんか。
秋が深まる季節の中、11月2日にダイハツ/ハイゼットが誕生から60周年を迎えました。
初代ハイゼットの発売は1960年(昭和35年)11月。
高度経済成長期の幕開けとともに、
ハイゼットは、ダイハツ初の軽四輪自動車として
その一歩を踏み出しました。
今年は誕生から60周年。
現在の「ハイゼット」シリーズは、農林水産業を中心に使用されている「ハイゼット トラック」、配送業や小売業などを中心に使用されている「ハイゼット カーゴ」「ハイゼット キャディー」の3モデルで構成。
(追記)
特装車シリーズのハイゼットデッキバン
ハイゼットデッキバン
これまでの累計生産台数は約740万台(ダイハツ調べ。2020年9月末時点。累計生産台数はOEM供給台数は含まずダイハツブランドのみ)に上り、現在の総保有台数は約220万台(同社調べ)となり、全国で多数が愛用されている。
高齢ユーザー比率の高まりを踏まえ、現行モデルでは「スマートアシスト」を採用するなどいち早く予防安全機能も導入している。
このハイゼットの60周年を記念し、ダイハツ工業のWEBサイトでは特設ページが公開されています。
ハイゼット60周年|ダイハツ
〜歴代のハイゼットをご紹介〜
_■初代(1960年11月)_

高度経済成長期の真っ只中、当時大ヒットしていた軽三輪自動車「ミゼット」に続き、ダイハツ初の軽四輪自動車(360㏄)として発売。
当時の軽四輪自動車のイメージを刷新する斬新なデザインで、積載性だけでなく、居住性にもこだわった。

1961年にはボンネットバンタイプも発売し、「ビジネスとレジャーを結ぶニューファミリーカー」として、一家に一台のマイカー時代を支えた。
_■2代目(1964年4月)_

経済成長にあわせハイゼットの需要が著しく伸長していたなか、荷台をフルに使えるタイプへの要望に応え、フロントエンジンのキャブトラックとして二代目を発売。
エンジンを座席下に配置することで、荷室とキャビンの最大化を実現した。

1965年には「ハイゼット カーゴ」のもととなるキャブバンタイプを発売。
_■3代目(1968年5月)_

水冷2サイクルエンジンを採用し、フルモデルチェンジ。斬新な「アクティブキュービックスタイル」のデザインやワイド設計による快適な居住性を実現。最大出力・トルクも向上しました。
トラックと同時にバンタイプもフルモデルチェンジ。
_■4代目(1971年9月)_

4代目では積載性、乗り心地や居住性などを向上。
また1972 年(昭和47)2月に、軽ライトバンで初めてスライド式ドアを採用した「ハイゼットスライドバン」を発売。クラス中最大の荷室と機能的な5ドアで使い勝手の良さを向上させた。
○当時の広告
●1974年(昭和49年)9月
マイナーチェンジ。
フロントマスクの形状変更、360cc2サイクルのまま1975年1月から実施される軽自動車の道路運行法改正に伴う現行の黄色ナンバーに対応した改良を実施。
キャッチコピーは「愛着のハイゼット360」。
◆【1975.1.1 現行の黄色ナンバープレート制定】◆
◆【1976年1月 軽自動車の規格改定】◆
・排気量:550cc (360→550へ)
・長さ :3.20m (3.00→3.20へ)
・ 幅 :1.40m (1.30→1.40へ)
・高さ :2.00m (変更なし)
●1976年4月 (規格改定に伴い改良)
550cc 4サイクル直列2気筒SOHCエンジンAB型搭載車(S40系)追加。
キャッチコピーは「余力のハイゼット550」。
550ccエンジン車はバンパーが大型化され、全長がバンで100mm、トラックで50mm延長されている。
●1980年4月 550cc(S40系)販売終了。
360cc(S38系)は、1981年8月まで継続販売された。
4代目ハイゼットで思い出すCM
新栄電機
_■5代目(1977年4月)_

前年の軽自動車規格変更を受け、
排気量に加えて、全長・全幅・全高を拡大した新規格軽自動車「ハイゼット 55(ゴーゴー)ワイド」として発売。(S60系)
当時は公害問題に伴い、自動車に対して高い環境対応が求められており、ダイハツは非常に厳しい排ガス規制に対応できる AB 型550ccエンジンを新開発し、ハイゼットにも搭載した。
翌月5月にはトラックに続きバンタイプも新規格軽自動車としてフルモデルチェンジ。荷室容積は先代比で約20%向上し、積載性と使い勝手の良さを向上。トラック同様、キャビンも拡大し、ゆとりある空間を実現。
○当時の広告(昭和53年頃)

併売されていた4代目も掲載
○当時のカタログ
_■6代目(1981年4月)_

ヘッドランプ上のターンランプが特徴的な通称「まゆげ」。端正なキュービックスタイルとともに、パワフルな走りや快適な乗り心地などの基本性能や荷役性を大幅に向上。
1982年には四輪駆動の「4WDシリーズ」や農用仕様の「クライマー」を、さらに1983年にはキャビンを拡大した「ジャンボ」を追加しました。
「ジャンボ」は日常用途でも使いやすく、現在でも人気モデル。

トラックと同時にバンもフルモデルチェンジ。
(S65V)

ファッショナブルな外観が特徴の乗用車感覚の新グレード「アトレー」を追加しました。また、オリジナル設計のハイルーフには、日本初のルーフ部上端までいっぱいに開く専用バックドアを装備。
●1982年(昭和57年) 3月 4WD車追加 (S66系)
●1983年(昭和58年)10月
ハイゼットジャンボ追加
アトレーターボ車追加
○当時の広告
_■7代目(1986年5月)_

フルモデルチェンジ。
型式は2WD車が「S80」、4WD車が「S81」となる。
エンジンは2気筒AB型→3気筒EB型に変更。
4WDにはスーパーデフロックなどの新機構を採用し、走行性能を大幅に向上しました。また、シート位置の改善などにより居住性も向上。
1990年には軽自動車新規格に合わせ、660㏄エンジンを搭載し、全長も100mm拡大。

トラックと同時にバンもフルモデルチェンジ。
丸みを持たせたボディでワゴン感覚を演出し、上級グレード「アトレー」にはガルウイングタイプのガラスルーフ「コスミックルーフ」を採用するなど、RV感覚の仕様を実現。
1989年には現在でも人気の「デッキバン」を発売。
1990年にはトラック同様に、軽自動車軽新規格に合わせ改良。
◆【1990年1月 軽自動車の規格改定】◆
・排気量:660cc (550→660へ)
・長さ :3.30m (3.20→3.30へ)
・ 幅 :1.40m (変更なし)
・高さ :2.00m (変更なし)
●1990年(平成2年)4月 (規格改定に伴い改良)
マイナーチェンジで新規格化。

型式は2WD車が「S82」、4WD車が「S83」となる。
660ccEF型エンジンへ変更。全長も100mm拡大
_■8代目(1994年1月)_

1990年の軽規格変更に合わせフルサイズの軽商用車としてフルモデルチェンジ。新設計の660㏄EFエンジンを搭載し、最高出力・トルクを向上させ、快適な走行性能を実現。積載性や使い勝手など、全方位で性能を向上。

トラックと同時にバンもフルモデルチェンジ。荷室長を拡大し、積載性を向上。
このフルモデルチェンジのタイミングから、アトレーは独立し、ハイゼットシリーズとは異なる乗用ライクなランナップとして進化を続けます。
◆【1998年10月 軽自動車の規格改定】◆
・排気量:660cc (変更なし)
・長さ :3.40m (3.30→3.40へ)
・ 幅 :1.48m (1.40→1.48へ)
・高さ :2.00m (変更なし)
_■9代目(1999年1月)_

安全性の向上を主眼とした1998年の軽自動車規格変更に合わせ、全長・全幅を拡大したフルモデルチェンジを実施。
取り回しのしやすい「フルキャブ」スタイルを踏襲しながら、新国内衝突安全基準をクリアしたトップクラスの安全性を実現。また新開発エンジンを”TOPAZ(トパーズ)”エンジンを採用し、環境性能と走行性も向上した。
さらにバンも同時にフルモデルチェンジし「ハイゼット カーゴ」へ名称変更。当代から運転のしやすさや快適性を追求し「セミキャブ」スタイルに変更した。イタリア人デザイナーであるジウジアーロ氏によるデザインを採用するとともに、トラック同様に安全性や走行性能を向上させている。
_■現行10代目(バン:2004年12月/トラック:2014年9月)_

トラックとは別プラットフォームを採用しフルモデルチェンジ。デザインを一新するとともに、クラストップのロングホイールベースなどで安定性を向上。

また、2017年にマイナーチェンジし、予防安全機能「スマートアシスト」を採用。
ハイゼットカーゴ

特装車シリーズのデッキバン

トラックは約15年ぶりのフルモデルチェンジ。
積載性や使い勝手の良さなどを全面的に向上させるとともに、近年注目の高まる女性ユーザーに着目し、農林水産省の進める「農業女子プロジェクト」に参画し、豊富なカラーバリエーションやバニティミラーなど、従来にない装備を多数採用。
また、2018 年に一部改良し、予防安全機能「スマートアシスト」を採用した。
ハイゼット トラック
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皆さんが印象に残っているモデルはどのモデルでしょうか。
私は伯父が乗っていた4代目や5代目も馴染み深いですし、アトレーが登場した6代目やバブル期の7代目も印象深いですね。
最後までご覧頂きありがとうございました
m(__)m