2011年06月16日
免許取得までの日々(12)(卒業検定)
2011年02月19日(土):卒業検定
卒業検定当日、先週土曜日とはうってかわっていい天気です。検定は12時30分開始です。こんな時に遅刻をしたくないので結構早めに言って待ちます。受験者は結構いて十数人くらいだったと思います。諸注意を受けて自分の受験番号7番が割り当てられます。ペアになるのは女の子でした。女の子が先で私があとです。検定員はなんと仮免と一緒の方です。検定員の資格を持っている人は限られるのでしょう。早速検定車に乗って出発点に移動します。そこまでは検定員の運転です。はじめはそのペアの女の子から。上手なもので、後ろに座ってみている限り、ミスはありません。コースの検定は無事終了し、いよいよ私の番です。緊張しつつ、まず乗り込むときに前後確認を忘れぬよう、乗り込んでシートをセットしてことさらにミラーの確認を。検定員から目的地の指示を受け、その目的地に向かうコースをこちらで決めて検定員に告げます。
コースを間違えずにいけるかどうかは結構心配です。コースを間違えたとしても、それ自体は減点の対象にはならないそうですが、大体コースを間違えた人は結果的に落ちているとのこと。そこでコースを間違えないようにこんな作戦を考えてみました。検定の心得をよく読むと、次のような文言があります。「走行順路が設定したコースと異なる場合、意思表示があったときはその時点で『コースが違います』と指示します。」と、するとどんなときでも何らかの意思表示をすればそれに対して「はい」か「それは違います」か検定員は返事をしなければいけないと言うことになります。意思表示は、大抵曲がるときに言うものでしょうけれど、まっすぐの時でもなんでもそのように発言すればそれに対して答えが返ってくるはずなので、自信がないときはなんでも発言して、そして内容確認をしようと思ったのです。
早速運転開始。その企み通りに積極的に意思表示。なんでもやるときには口で言います。「この信号はまっすぐ進みます」「この交差点を右に曲がります」等。自分としては比較的順調に進んだと思います。道も間違えることはありませんでした。
しかしコースの最後のほうで大きなポカをやらかしてしまいました。ある交差点で私自身は左折しなければいけないのですが、混んでいる道で右折の信号待ちの車が、交差点付近のみに張り出している右折専用レーンを若干溢れ、直進または左折レーンまでやや入り気味だったのです。私のうしろも混んでいたので、その若干はみ出ている右折待ち車の後ろを、やや回り込み気味に追い抜かそうとしたらそこで言われてしまいました。「だめだめ、それでは」あちゃー。
回り込んだこと自体よりも、その結果として走行レーンをはみ出てしまって路側帯に入ってしまったことが問題でした。まずった、と思いつつまずはコースの検定終了。しかしこのあとさらなるミスをしてしまいます。
教習所へ戻った後、続いて方向転換/縦列駐車です。どちらかがランダムに割り当てられるということで、我々は方向転換でした(いわゆる車庫入れ)。相変わらず女の子はスムーズで、次は私の番、時間帯はちょうど休み時間です。出発地から方向転換の指定を受けた場所に移動する際、思い切って信号無視をしてしまいました。私はなにを思ったのか休み時間帯はこれらの模擬信号は適用されないと考え、早めに検定場所に移動することが優先するとと考え無視しようとしたのでした。今考えれば「教習所内の信号は一般の信号の扱いと同じである」という指示を受けていたし、それでなくても試験なのだからわざわさ「気を利かす」なんてこを考えず遵法的に振る舞えばよかったのです。検定員から注意を受けた際、あわてて戻ろうとしますが、その際ピンと来たのはここはすべて公道の法規に従うべきなのだ、という認識です。ちゃんと後方の安全確認をしたうえで、バックで停止線まで戻ります。
方向転換自体は比較的問題なく終わり(どちらかというと縦列駐車より苦手意識があったので、ちゃんと無事に終わったのはラッキーでした)、あとは結果待ちです。終了時にアドバイスを受けるのですが、ペアの女の子は「よかったですよ」という一声をもらっていました。これは大抵合格と思っていいでしょう。羨ましいな〜、と思いつつ、私はやはりコースでのポカを指摘されます。(ほかにもなにか指摘されたような…もう記憶にありませんが)
待っている間じゅうはずっとウチュです。ああ、もうダメポ。いや、ぎりぎり合格点くらいはあったんじゃないか、とかいろいろ考えがぐるぐる頭をめぐります。待合室でまっているのですが落ち着かず外に出ます。今日は人数が多いので、コースではまだ残りの人の方向転換等の検定があります。そのなかのたまたま一人はびっくりするほどうまくいかず、ああ、こんな人でも検定を受けているんだ、と人の不幸を見てすこし気が晴れたり。
自動車学校の校長先生からたまたま声をかけられました。「どうでしたか?」私は実はこれこれで、大変自信がないんです、といったところ、「見ていないともちろんなんとも言えませんが、話を聞く限りは必ずしもダメではないと思いますよ」なるほど。
大丈夫かもなぁ、いやいや、でもあの検定員はなんどか検定や教習でつきあいがあるけれど、終わった時点でさりげなくOKかNGかのサインは出しているようだった。だとしたらどう見ても私への評価はNGだろうと。
結構じりじりとまたされましたが、ようやく発表。検定員が来て、これから前方の電光掲示板に結果が表示されます、と。私は確か7番だったと思いますが、その部分をじっと見ていました。電気が付きました。…合格です。
ウホっ。ほほほほほほ。いや〜、うれしかったです。信じられません。なにかうれしさのあまりおちつかないような変な気持ち。いま思い返してもうれしさがよみがえるようです。合格率は2/3くらいだったでしょうか。結構落ちている人もいました。
最後に「卒業式」訓話めいたものと事務的な案内をして終了。校長先生には(ありがとうございました)という会釈をします。最後、アンケートには感謝を込めていろいろ書かせてもらいました。何人かの検定員についてはこういうところがよかった、うれしかった、といったことをなるべく具体的に。そのほかもいろいろ書きました。
帰り、なんであんな有様で受かったのか、正直不思議だったのであらためて検定員に講評を聞きました。聞いたらやはりぎりぎりではあったとのこと。減点ポイントははみ出しと信号無視。ただ信号無視の際にかろうじて救われたのは、戻る際に落ち着いて後方安全確認をしたこと。普通に運転していてもミスはするもの、そのさいのリカバリーの振る舞いも含めて見ているのだと。多分そこであわてて戻ってしまっていては落ちていたのでしょう。首の皮一枚、というところでした。
家に帰ってからも、教習所からいただいた若葉マーク(まさにいまベンツにつけているやつです)を棚に飾ってにやにやしていました。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2011/06/16 18:32:11
今、あなたにおすすめ