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決勝レースはいよいよ最終ラップである。

鈴鹿で最後のＦ１がスタートする頃、Ｏ氏は最高のレースをしていた。
ミスのない力を出し切った走りであった。

最終ラップの前、後半部で少しだけ追いつめ、それまでのギャップを半分ほどに追いつめた。
おそらくかなりのプレッシャーを与えたと思う。

しかし、Ｏ氏はまったく変わらず自分のペースを守り通した。
そして最も良い走りを最終ラップに見せたのである。

これでは追いつけない。
前回はスピンをしてしまった最終コーナーで、Ｏ氏はきれいな姿勢を見せて立ち上がり、そして念願のチェッカーを受けたのである。

おめでとう！

すばらしいレースと走りでした。
私はラジアルタイヤというハンディを負っていたが、それでＯ氏の優勝の意味は損なわれることはない。この日、Ｏ氏の走りは私も含めた参加者の中でも最もすばらしい走りであったと断言できる。


また、３位に入ったＨ君は、予選よりも２秒近くもタイムをアップ。ファステストラップを記録し３位に浮上した。
おめでとう！

この二人はもっと速くなります。
私はこのレースからは卒業ですので、皆さんのバックアップに専念します。



写真は、Ｏ氏の車の周りに祝福で皆の集まったところと、表彰台で喜ぶＯ氏である。

インポートカーミーティング今年最終戦の最速クラスＥＵーＲの決勝である。

私はネオバというハンディをいただきながら熟成に成功しポールポジション、左後ろに初優勝を狙うＯ氏の3.6ターボ改、後にすばらしい走りを見せたＭ３、その後には最近著しく腕の上達したＨ君の993ターボ改、そして、その横には６０後半にして若者には負けじと踏ん張るＫご老公。駆るのは993GT2である。

さて、スタート後やはり、ターボパワー炸裂。モデナが俊足と言えどターボパワーの加速にはかなわない。第１コーナーでは抑えたものの第２コーナーではインを許してしまう。
そのまま先行させ、ミスを待つつもりで後に付け追いすがる。
しかし、今回のＯ氏の3.6ターボ、なかなかしっかりとして落ち着きのあるドライビングである。ラインも良く、加速姿勢も整ってきた。半年前とは大きな差である。

後にはＭ３をしのいで、Ｋご老公が私たちのところへ追いすがろうとしているようである。非公式では８秒台をだす俊足マシンである。

後をうかがいながら、２周ほどＯ氏の走りのアラを探すが、今回はなかなか落ち着いた運転である。隙が少ない。
しかも少しずつ離されていく気配である。

やはりターボパワー。以前はそのターボパワーも立ち上がりの落ち着きがなく活かせていなかったように思うが、今日は落ち着いて加速している。これでは直線では追いすがれない。

さすがにコーナリングマシンのモデナ嬢にインフィールドでは追いつかれるが、うまい加速で直線で離される。

そのまま０．１秒ずつ離される感じである。
どこかのコーナーで少しでも隙があれば飛び込めるのだが、その隙さえも見せずに落ち着いている。

そのあいだに、バックミラーから黄色いＧＴ２の姿が消えた。
どうも最終コーナーあたりでスピンしたようである。
ご老公、腰を痛めてないだろうかなどといらぬ心配をする。

そうして、最後の２周となった。
なかなか今回のＯ氏。しぶとい。
でもこうやって上達した親友の運転を後で見るのは格別な喜びもある。
追いつきたい反面、そのままがんばって走って欲しいと言う裏腹な思いももちつつモデナ嬢に鞭を入れた。

伏兵とは
そう。
以前にも登場頂いた黄色い964-3.6ターボのＯ氏である。

さて、予選で２番手を確保したのはこのＯ氏である。

Ｏ氏は、運転技能のスキルアップのトレーニングにも余念がなく、マシンの熟成も良い方向性がつかめてきたようで、このところ着実に実力を付けてきた。
まだまだ伸びる余裕があり楽しみである。

私は１０秒７、Ｏ氏は１１秒１
実は私の１０秒台は一発タイムであって、持続のできないタイムである。（詳しいことは省略）笑
自分自身で１１秒前半をキープするのがやっとであることがわかっている。しかし、彼はＳタイヤと言うこともあり余裕がある。私の勘では、今の彼のマシンの実力はまだ１秒ほど余裕があると見ている。

決勝は難しいと感じた。

実は私は彼のひたむきさが好きであり、今回は優勝して欲しい。彼の念願でもある。

でも譲るつもりでレースは絶対にしない。
それが彼のこれまでの努力に対する礼儀である。

これはおもしろいマジな決勝になるであろうという予感は強かった。



写真ごめん。撮ってくれた人がこの写真しかもってなかった。汗
金網ピントだぁ

これまでSタイヤで臨んでいたインポートカーミーティング、強者どもの集まりである。
993のGT-2をはじめ、964RS、964-3.6T改、993T改、などすべてこの日のためにサーキットチューンされた強者どもが勢揃い。
でもなぜか、本気のグループの中に９９６以降のGT3がいないんですよね～～～なんでだろ

さてさて、予選前の練習走行で我ながらびっくり。
１１秒１が出ちゃいました。
私はてっきりサーキットのコンディションがいいのだろうと思っていたが、皆さんはいつものとおりのようである。
モデナ嬢、練習走行での最速タイムだったようである。この時点で他の参加者の中には１０秒台が出ていないようであった。

こりゃ、もうちょっといけるかもと思って、予選に臨む。
そうすると・・・

なんと出ちゃたのである。１０秒台
１０秒７！！
なんとSタイヤで武装したポルシェ走り屋軍団の中、ラジアルのモデナ嬢が予選一位を取ってしまった。
いったい何なのだ。ネオバ！

Sタイヤの車両と混じってインフィールドのコーナリング区間を走っていても、まったく遜色がないどころか、それでもこちらが速いときさえあると感じたのである。
恐るべしネオバ！
そして、恐るべし。モデナ嬢のコーナリング性能。

しかし、決勝は甘くない。
ポルシェ軍団の中に、この状態を許しはしない伏兵が潜んでいたのである。

決勝の報告を待て。