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今回耐久で使用したのは
エリーゼＳ（２００５年式）といういわゆる（Ｋ）とよばれるものである。

これは、ローバーの１８００ccで可変バルブなしの１２０馬力のものである。
最高回転数は６２００回転ほどである。
装備重量は８００キロ前後か？
エリーゼ、エキシージは２００２年（だったと思う）からフェーズ２と呼ばれるシリーズになり、様々な変更が加えられ、実は若干重くもなっている。
１９９８年に販売開始されたものはフェーズ１と呼ばれ、現在のものより１００キロも軽い。
さらに、事情通のかたによると、トヨタエンジンを載せる機種についてはエンジンマウントの変更により、リアサスペンションのアーム類のサイズ変更が性能的には低下方向へ降られてしまい、性能（コーナリングなど）低下が起きたという。

彼が言うには、フェーズ１であればベーシックバージョン（まさに今回の私たちが使用したもの）であってもＳタイヤに替え、サーキット用のサスを組み込み、パッドを変えるだけでオートポリスで１５秒台が出たという。それが７００キロ前後の軽量初期型エリーゼの実力ということである。
たかだか１２０馬力前後のエンジンである。
ちなみにこのタイムは現在の新型の９１１のＳタイプでそこそこの実力を持ったドライバーでやっと出せるタイムである。
ちなみに今回、ストレートエンドではエリーゼは１８０キロくらいしか出ていない。９１１は２２０キロほどであろうか。

エリーゼがいかにコーナーワークでタイムを稼ぐか理解できると思う。

ところが、トヨタエンジンのものはフェーズ２のＳタイプでもサーキット仕様にしても２０秒も出なかったという。これは大変な能力低下である。

まあ私が乗ったわけでないので、この話がどうなのかはまだ不明であるが、エリーゼのシャーシも、さまざまなバリエーションがあって、一筋縄にいかない事情があるらしい。

そういうことで、今回その方のイメージでは、フェーズ２のローバーエンジン、Ｓタイヤを履いても２０秒を切るのは難しいのではないかというのが予想であった。

現実、今回テストをした方々は最高で２０秒前後であった。

私は長く走るのができたので、おそらくいろんなことが試せたので、皆さんよりも一歩踏み込んだ走りができたのであろう。
一応、レース中に私が出した１７秒半ばというのが最高タイムで、私はしばらくの間、１８秒前半を保って走行することができた。
しかし、私でも、少し気がゆるんでしまうと２０秒前後というタイムでしか走れなかった。
一般のレベルなら走り込んだ方であれば２０秒前後が出せればよい状態であったと思う。

まもなく、２ＺＺエンジンを積むエリーゼが届く。さらにそのあと、１ＺＺも届く。実力テストが楽しみである。また報告したい。


写真は登りセクションの重要なポイント
わかりやすくいえばブリッジ下左コーナーへのアプローチである。
縁石のこの場所ですでに左コーナーのトラクションがかかった状態でアプローチしている。
これは最終コーナーも同じアプローチである。
オートポリスを攻めている人は参考にしてほしい。

ＰＳＳ耐久の後
スポーツ走行時間で、ご一緒したエリーゼです

ご子息もＳ２０００で一緒にサーキット走行を楽しんでいます。
奥様も観戦です。
すてきなカーライフですね。

誤解を恐れずに書くが、
エリーゼというクルマを私は昨日でほとんど理解できたと思う。
あくまでサーキットシーンということにおいてではあるが。

昨日、私の延べドライブ時間（全力疾走）は２時間をはるかに超えた。
一昨日からカウントすると延べ３時間ほどであろうか。
予選、
スタートから約６０分
ラスト１時間１０分ほどは私のドライブであった。

もちろん、スタート時のつまずきに対する責任もあったが、
あらゆることが起きた昨日の状況の中で、エリーゼと私の限界を探ってみたかった。

結論は・・・
非常に奥行きが広く、その原点はやはり軽さにある。
ということであった。

しかし、それだけではないのである。

やはり、ロータス。
フェラーリやポルシェとは全く違うアプローチラインを持ちながらも、やはりスポーツシーンをリードしてきた歴史に裏打ちされたマシンを作るコンストラクターであった。

これについては今回感じたことを時間の許す限り述べていきたい。