
9月2日、本免技能試験の日が来た。
一発合格すれば免許証の即日交付を受けられるのだ。
いつものように海浜幕張駅から免許センターまでは道路標識などを確認しながら歩いて行き、2番窓口で1000円の収入印紙を買い8番のデスクでエントリーをすると、今日の試験コースの地図を渡された。
ラッキー!と思わず心の中で叫んだのだ。
コースは3コース、幕張メッセを1周するだけの一番リスクの少ないコースである。しかも、場内試験種目は普段あまりやらない縦列駐車ではなく、
方向変換だ。
駅で買ったカフェオレを飲み干し、寝不足気味の頭をリフレッシュし、
一服して技能試験待合室に行く、
受験生は私を含め6人、ATは女性2人と私、MTは男性3人である。
試験官は、仮免で合格したときの温和な感じの人である。
試験官が試験のルールの説明をしおわると、試験開始は9時25分からと言って一旦退出。
試験官が待合室から退出するやいなや、受験生の間で
情報交換が始まる。
コースは人によって違い、同じコースを走る人には自主経路設定をどうするのか、
2回目3回目の人に、どこを気をつけるのか、どこで落とされたか等を情報交換した。
役に立ったのは、
免許センターを出る前に場内のスタート地点で車を一度止めるよう指示されるが、このとき、ギアをパーキングに入れハザードを出し、再び発進するときに右ウィンカーを出さなければ、駐車処置不適切、発進合図不実行で減点されるということだ。スタート地点には一時停止線があるため、確かに忘れやすいポイントなのだ。
Give and Take である。
私からは、他のコースも含め、ポイント地点と、そこで何を採点されているか、どうしないと減点されるかを聞いた話として伝えた。やけに詳しいですねと返されたが、
「リサーチだけはよくやってます」と返す。
実際のところ、幕張免許センターで試験官を長年やり退官した人から全コースのポイントを実際に走って教えてもらったし、自分の車で全コースを2回ぐらい走っているし、一部は歩いて道路標識や制限速度や踏んではいけない(消えかけている)ゼブラゾーンなどを確認したりしているのである。
ここまでやるかと思うが、仮免1発合格に失敗したので、コストや時間に対するパフォーマンスなどはどうでもよく、
意地で一発合格を目標にしてきたからしょうがないのである。
名前が呼ばれ、AT2番目の女性の車の後部座席に座り、運転を観察、
しかし、試験場内走行段階で、不合格を確信させる運転である。
慎重に運転しているが、左折方法や走行車線が違う、速度遅すぎなどで次々に試験官のチェックが入る、路上の特別課題のスタート地点(一般課題の終点)に達する前に減点30点をオーバーしている様子である。本人には悪いが、良い
反面教師として最終チェックになる。後部座席で、ウィンカーを
右手で操作し、後方目視の首振りのイメトレに集中したのである。
案の定、試験場内に入るといきなり2番ゲートに進んでくださいとの指示が出て、方向変換(縦列駐車)をしないまま終わったのだ。自分は車から降りるよう指示され降りると、ワンポイントアドバイスが始まった。
女性だからかもしれないが、結構長い時間説明を受けているのだ。親切な試験官に当ったのもラッキーと思えてくる、中々いい感触である。
いよいよ自分の名前が呼ばれた。
乗車前の安全確認を仮免のときのようにやり、ミラーを合わせ、発進、
試験場を出る前の一時停止を指示され、パーキングに入れハザードを出そうとしたが、
ハザードボタンが見当たらないのである。
(つづく)
Posted at 2009/09/04 00:09:15 | |
トラックバック(0) |
車&運転免許 | クルマ