
久々にバイクでツーリングに行ってきました。
スズキST250Eをレンタル。金曜日に午後休みをもらってお店で出発手続きが済んだのが16時位でした。
今は車もバイクも所有していませんが、こんな空気がサラッとした良い陽気になったら、バイクに乗りたくなってしまいます。 24時間借りて1万円強。安いレンタカー屋(クルマ)なら2日間借りられてしまう金額ですが、秋になるとバイク乗りたい病が発症するのです。
今回このスズキST250を借りたのは、「250ccのシングルに乗りたかった」というのが一番です。
以前250オフロードのスーパーシェルパにのっていたのでそのフィーリングは覚えているのですが、オフ車はツーリングで高速が辛かったのと、給油の頻度が多くて手間だったので、こういったストリート系の250シングルではどうだろう?と試してみたく最終的にこのSTを選びました。
ちなみに目的には千葉県の「南房総」に設定しました。
東京から程よく近くそれでいて非日常感が味わえる場所。
跨ってみて驚いたのは、その足つきの良さとポジションの楽さ。
177cmの私は踵までべったりでしたが、多分160cm位の人でも安心だと思います。
またシートが水平で真っ平であるため、自重のほとんどがシートにかかる感じで、
ハンドルに重さがかからず、肩の力が抜け、殿様ポジションでまったりと乗れるその快適さに感動です。エンジンのパルス感はもう少し強くても良いのにと思いつつ、250㏄で純正マフラーだと多分こんなもんなのだろうと思いました。
この辺のパルス感を求めるなら最終的にはボンネビルとかになるのだろうと思いました。
本来向いていないと思いつつも、首都高に乗ります。80km/hまで加速。
体に当たる風圧が加速とともに乗数的に強くなっていくイメージで、腹と胸に特に強く当たります。
風をいなそうにも、殿様ポジションの為、前傾姿勢のの取りようもなく、少し腰を引いて上半身の角度をつけつつも、結局体の真正面から受けます。
エンジンも80km/hも出しているとだいぶ回っている印象で、街中でのトコトコというパルス感がなくなってしまい、ただガヤガヤ回っている印象になってしまいました。
そもそもの出発が遅かったこともあり、南房総に着いた頃には辺りは真っ暗に。
高速道路ではその後、100km/h位まで出せるほどにライダーズハイ状態になりましたが、
やはり風圧でかなり体力を削られていたようで、夜は爆睡、寝て起きたら、両腕は軽く筋肉痛になっていました。
寝て起きたら辺りは青空。ホテルで朝食を済ませて出発します。
レンタルの返却時間があるので、帰り時間を頭の片隅に置きながらの走行ですが、
せっかくなので南房総の海岸線をダラダラ走ってみました。
途中で道沿いにあった漁港で撮ったのが添付の一枚です。
やはりこのエンジンはトコトコというフィーリングを感じるべく、ギアを上げて低回転で走るのが良いと思いました。時速40km/hで直線を流しているだけで十分楽しい。このバイクの良さだと思いました。
このバイクはいわゆるスペックにおいて光るような何かを持っているバイクではなく、
むしろヤマハのSRのようなプリミティブなバイクですが、やはりバイクの良さというものは単純に数字で表現できるような薄っぺらいものではないと、身をもって実感しました。
冒頭にこのバイクの一日のレンタルで安いレンタカーを二日借りられると書きました。
実際自分でも夜の高速を風圧と闘いながら走っているときには、
どうして割高なレンタル代を払って、自分の自由時間を消費して、こんなつらくて危険な時間を過ごしているのだろうか?と自分自身思っていましたが、
晴れた海岸線をトコトコと流しているときに、その理由が分かったのでした。
視界の広さ、外気温の変化、潮の匂い、風の流れ、太陽の暖かさ。それは外界との空間が遮断されているクルマでは体験しえないものなのだと。そしてそれがわざわざ手間と金をかけてこれに跨っている理由なのだと。
結局そのあと、天気予報では晴れであったのに、にわか雨に降られ、道の駅で雨宿りなどしながら、避難するようにして東京に帰ってきました。
途中でよった高速のPAでは、ドリンクを飲みながらベンチに座って休憩していたのですが、千葉と言う土地柄もあり、その小さなPAには他にも何台かのバイクがおり、また停まっているクルマも比較的スポーティーな車ばかり。
帰りの高速のPAでダラダラする感覚というのは、自分としてはとても懐かしく、また自分が好きな時間であることを思い出しました。そしてそう思うほどに、最近、車にもバイクにも乗っていなかったと気づきました。
最近は飛行機で海外に出かけたりするようにもなりましたが、やはり他人が操作する乗り物にただ乗っているのと、自分で乗り物を操作して道を進むのとは、大きな違いがあり、自分は間違いなく後者が好きなのだと気づきました。
レンタルバイクを返して帰宅した自分はまだ明るい時間だというのに疲れで眠りについてしまいました。久々に乗って思いましたが、
本当にバイクは五感をフル動員する乗り物であり、脳への刺激も負荷も相当に大きいと思いました。同時に、日常的に乗っていれば、脳内の活動が活発になるというのも頷けると思いました。
今回250ccのストリート系バイクを試してみましたが、どうやら自分の乗り方にはマッチしない事が分かりました。この手のバイクは高速などを使わずに、下道をトコトコ行くことにこそ良さが光るバイクかと思いますが、土日の混んだ下道を、ゆっくりと移動することは今の自分にはできなくなってしまったみたいです。お金がかかっても空いているところまでは高速でワープしたいという願望が強いという事が分かり、その上ではやはりもっと高速向きのバイクがあっているのだと思いました。
また風圧の話ばかりしてきましたが、やはり20馬力に満たないパワーでは、もしもの時の加速の余裕がなく、常にフルパワーで走ることは疲れるとともにリスクだと思いました。
「万一の加速力の余裕」というのは安全に高速を走るうえでは大切だと思われ、そう考えると、やはり自分は400cc以上のバイクが合っており、結果的に今まで乗ってきたバイクたちは、自分によく合っていたと再認識したのでした。
この秋はまた借りてバイクに乗りたいと思っています。週末よ晴れてくれ。
※私のブログの文体ってこんな感じでしたでしょうか?(笑)久しくみんカラを書いていなかったので、どんな調子の文体で書いてたか忘れてしまいました。
だけどバイクが好きだという事は変わっていなかった模様ですw