
東日本大震災、原発事故から5ヶ月近くが経ちました。
未だ復興の道筋が見えず、牛肉セシウム汚染だなんだで騒がれている今日この頃ですが、実際に福島は今どんな感じなんでしょうか?
…ということで、
「行ってみんべ」ということになりました。正直よくわからん!と言うときは、自分の目で確かめるのが手っ取り早いのです。
まあ、きっかけは、昨年訪れた「入水鍾乳洞」を妻がいたく気に入っており、自称鍾乳洞マニアの妻が「毎年来よう!」と言っていたからに過ぎないのですが、良い機会ということで。
今回はゆっくりと1泊して、入水鍾乳洞、喜多方ラーメン、大内宿あたりをターゲットに回ることにします。
ただ回るだけなのも何なので、MNBくんから「ガイガーカウンター」を拝借しました。これで所々で測定をしながら回ることにします。
さて、7月31日の3時半、ロードスターで自宅を出発。首都高を経て常磐道へ。
しかし、常磐道に入る頃に、ナビが突然「戻れ戻れ」の指示を出し始めました。おかしいなぁと思いながら、守谷SAに飛び込んで、朝食を取りながら情報を集めると、福島で震度5強の地震が発生し、高速が軒並み通行止めになっている模様。仕方なく、谷和原で一般道に降り、影響がなかった東北道に向かって走ることにしました。(帰ってきてから知ったのですが、6時には通行止めが解除されたようで、そのまま走っていてもなんとかなったかもしれませんね。)
結局、佐野藤岡まで下道で走り、東北道に乗って北へ向かいます。東北道は特に影響がなく、順調な模様。この時点で、ルートの関係上、入水鍾乳洞は翌日に回し、初日は観光重視に変更し、黒磯板室ICで高速を降り、甲子道路を経由し、塔のへつり→大内宿→喜多方ラーメン→鶴ヶ城と回りました。ホテルに入った後、近くの居酒屋でお疲れ会。
旅行に行くときは、夜はホテルではなく、近くの地元の居酒屋を探していくことにしています。地元の珍しいものが食べられますしね。
今回は、馬刺しと、馬レバ刺し(かなり貴重みたいです)を食しました。どちらも牛より淡白で臭みが少なく、どちらかと言えば牛より食べやすいと思います。
お店の人は、「会津の女性は競って馬レバ刺しを食べてます」みたいに言ってましたが、本当かどうかは知りません。(^^;)
それはさておき、やはり震災の影響は大きかったようで、GWも含め、5月までは本当に閑古鳥状態。6月からようやく戻ってきたものの、まだまだ人は少ないようです。仕方が無いのかもしれませんが、ゆっくり観光して食事をしてお金を落とす、というのも、震災復興に(微々たるモノとは言え)一役買うのは確かですから、あまり神経質にならずに出かければ良いと思いますが、まあこの辺は個人の自由ですからなんとも。
そんなこんなで1日目は終了。
さて、翌日はゆっくりと起きて、メインの入水鍾乳洞へ。
この鍾乳洞、位置的にはあぶくま洞の近くなのですが、場所的に
福島第一原発から33.3Kmの距離にあります。つまり、あぶくま洞も含めて、計画的避難地域のすぐ外側ということになります。この距離感から来る放射能の恐怖と、そもそもあぶくま洞への道が崩落して片側通行になっており、大きなバスが通れないという状況から、観光客が激減しているそうです。
我々が入水鍾乳洞に着いた時には、家族連れの車が1台だけ駐車して、車の中で食事をしていました。夏休み中とは言え、月曜日の午前中ですからもともと人は少ないでしょうが、それにしてもちょっと少なすぎる気がします。
貸切状態でムフフとほくそえむのと、
もっと頑張れ福島!という気持ちと、色々複雑な心境になりつつ鍾乳洞へ向かいます。
さて、この鍾乳洞、「いりみず」というくらいで、途中から水の中を歩くような鍾乳洞です。謳い文句は、「
本格的なケイビングを楽しめます!」
はて、ケイビング…。警備ング…?いやいや、ケイブ=洞窟だからケイビング、つまり「洞窟探索系」ということになります。
普通の服装でいける「Aコース」、ライト、着替え等必須の「Bコース」、ガイド必須の「Cコース」があり、難易度に応じてコースを選ぶようになっていますが、現在は震災の影響でCコースは入れなくなっています。
(物理的に、というよりはガイドが居ないという気がします。)
我々は去年の経験から、サンダルはきちんとつま先があってかかとが止まるタイプの滑らないもの、帽子、ヘッドライト、長袖のカッパ、海パンなどで完全武装でBコースで入洞!
さて、入り口から入ると、鍾乳洞特有の涼しい、というか寒いくらいの気温に変化。
…で、最初から結構水が流れているので足元が悪いうえ、いきなり狭い岩場をすり抜けるような状態。去年も思いましたけど、
「普通の装備でいけるAコース」は嘘ですよ。側壁に触れれば濡れるし、足元は滑るし、それなりの格好じゃないとヤバイ。おじいちゃんおばあちゃんが「あぶくま洞」の感覚で来たら間違いなく怒ります。ってか、さっきの家族連れ、明らかに80歳くらいのおばあちゃんが居ましたけど、大丈夫でしょうか…。
それはともかく、しばらく進むと「ここから先はBコース」との看板があり、いきなり水の中に入るようになります。
レッツゴー!と水に足を入れると
「つっ、冷て~~!」
昨年の免疫があるものの、やはり出鼻をくじく「水温10度」。水の冷たさは想像以上で、すぐに「痛く」なってきて、いきなりリタイヤすべきかの選択を迫られます。実際、耐え切れずにすぐ引き返す人も多いとか。私も去年は
「無理!無理!」と念仏のように唱えていたのですが、そのうち慣れて…というより感じなくなってきて、あまり気にならなくなってきます。それはそれで大丈夫なのか?と思いつつももはや思考能力も無くなり、本能で先に進む感じです。
ちなみに、Bコースに入ると、所々で誘導灯はあるものの、ほとんどの場所でライトが無いと文字通り「真っ暗」になります。鳥目の私にはこれまた辛い状況。ってか、鳥目じゃなくても全く見えないみたいです。おまけに、とにかく狭い。人がすれ違うじょうな状況になると、スペースがある場所まで戻ってすれ違うような状況なのと、上る、降りる、屈みながら進むような状況が続くので、予想以上に体力を使います。ちなみに、足元はほとんど水に浸かりっ放しです。
妻は体が小さいので、狭いところもヒョイヒョイと身軽に進んでいきます。私はメタボではないものの、身長はそれなりにあるので、頭、肩、ひじ、ひざなど、出ている部分はゴチゴチぶつけ、大変な思いをしながら進んでいきます。痛い。とにかく頭上は要注意。狭いところを抜けて油断してふっと頭を上げると、ピンポイントで出ていた鍾乳石に
「ガツン!」と行きます。勢い良く頭をぶつけると、本当に星が見えるんですね…(涙)ぼくわおもいしりました。
そんなこんなで、Bコース終点の「かぼちゃ岩」に到着。来年は是非!とCコースの洞内に誓い、来た道を戻ります。
昨年来たときは、休日ということもあり、洞内が結構混雑していて、すれ違うのに結構時間がかかった記憶があるのですが、今回は貸切状態
。(後から入った家族連れは、Aコースで帰ったか、Bコースに入った瞬間に諦めたのか、すれ違うことはありませんでした。)
帰り道、もうかなり体験している道なので、比較的すんなりと戻れました…と言いたい所ですが、やはりあちこちを「ゴチン」とぶつけまくり、一部タンコブを作りなりながら戻ることに。そんなこんなで、ようやく出口に到着。
やはり「本格的なケイビング」は嘘ではありません。
あぶくま洞に行った後、「ちょっと寄ってく?」みたいなノリで行くと、文字通り「痛い」目にあいます。気合を入れて行く事。
しかし、これだけ楽しめてBコース1人700円は安い。原発に近いから、とか言ってないで、いつか1度は行くべし!本当は高いお金を払ってもCコースに行きたかったのですが、来年までお預けです。
また来年来るぜ!と言い残し、鍾乳洞を後にしました。
帰りは、食事をしたかったので下道をしばらく走ったのですが、ナビの指示する道は原発半径30Kmギリギリ系の道。おかげで車も少なくスイスイだったのですが、道は所々かなりガタガタで段差が多く、アクセラで行ってたら顎や腹をすりまくりだったと思います。想定してロードスターを使ってよかったです。その後は日立北から高速に乗り、渋滞も無くスイスイと帰って来れました。
ちなみに、画像が全くありませんが、写真をほとんど撮ってないんですw
妻が写真拒否ということもあり、旅行に行っても写真を撮るという習慣が全く無いので、写真がなくて雰囲気が伝わりにくいですが、ご勘弁ください。
さて、今回ガイガーカウンターを持っていったと申し上げていましたが、測定結果は以下の通りとなります。
なお、使用機器はロシア製のSOEKS-01M。測定方法は地面から約1.5Mのところで地面からあえて垂直にして測定しています。
当機器は校正などが行われている機器では無い、簡易測定的なものですし、測っている人間もド素人。時間の関係上1度しか測定していません。あくまで参考値としてご認識ください。(誤解を生むとまずいので、抜粋して転載等はなされないようお願いします。)
※数値の単位はマイクロシーベルト/hです。
・7/31 東北自動車道 大谷SA下り トイレ前 → 0.26
・7/31 塔のへつり(福島県南会津郡下郷町) 吊橋の真ん中 → 0.03
・7/31 大内宿(福島県南会津郡下郷町) 子安観音のビュースポット → 0.09
・7/31 喜多方ラーメン(福島県喜多方市字小田付道下) まこと食堂前 → 0.18
・7/31 ホテルニューパレス(福島県会津若松市中町)室内 → 0.12
・7/31 鶴ヶ城(福島県会津若松市追手町) 城の前 → 0.18
・8/1 磐越自動車道 磐梯SA上り 建物前 → 0.21
・8/1 入水鍾乳洞(福島県田村市滝根町)駐車場 → 0.23
・8/1 かっぱ寿司 高萩店(茨城県 高萩市高浜町) 店の入口 → 0.24
・8/1 守谷SA上り トイレ前 → 0.36
見ると、押し並べて高速道路のSAが高いことになりますが、ちなみにウチの今の室内、パソコン前は0.16と出ます。
つまり、全体的にあまり神経質になるような数字ではないということではないでしょうかねぇ。(ガイガーカウンターがあてにならないと判断することもできますが、そのあたりの判断は個人にお任せします。)
個人的には、入水鍾乳洞には毎年行ってやるぜ!と思います。このブログが参考になり、少しでも被災地に活気が戻って、早く立ち直ってもらえることを願うばかりです。