
遅くなりましたが、12日のPD-CUPのレポートです。
今回は朝からトム@長崎さんの81でWエントリーして一日フル参加。
参加台数は30台と少なめで走行回数が多く12回でした。
今回はタイヤを2種類使いました、
午前はBSのプレイズ、午後は同じくBSのRE11です。
プレイズはPD-CUPでいつも使っているタイヤですが、
RE11は今回初投入。
RE11は自分がヤフオクで中古を落札したホイールに着いていたもので、
2本が8~9分山、あとの2本が5分山くらいで、この日の3日前に届いたもの。
当初は来年のタカタオフ用にホイール&タイヤを新品で購入するつもりでしたが、
程度の良いホイールが出ていたので中古で落札、
入札したのは自分ひとりでした(笑)
RE11が着いているのでとりあえずジムカでテストしてみることにしました。
さて走行ですが、トムさんと同じく9ヶ月ぶりのジムカーナなので勘が戻らず、
車の動きとタイヤのすべりを覚えなおす事からやり直しです。
2本ほど走ると勘が戻ってきてなんとか走れるようになりました。
プレイズは素直な挙動とそこそこのグリップでコントロールしやすいタイヤ、
絶対的なグリップは無いですが走っていて楽しいです。
前回(3月21日)の自分の最高タィムは1’26’25
トムさんは1’26’24でほぼ互角。
しかしながら走り方は違っていて、
トムさんはパイロンターンでタイヤをグリップさせて通過するのに対し、
自分はサイドターンで通過。それでほぼ同じタイムとは(笑)
今回はトム号のリアのハブボルトの1本に不安があるということで
サイドターンは封印して二人ともグリップ走行をすることに。
と言っても、グリップの方が速そうなので自分は最初からそのつもりでしたが(笑)
パイロンターンはLSD無しの車の場合、ターンの立ち上がりで内側のタイヤが空転しやすく
タイムロスに繋がりやすいので、いかに効率的にグリップさせて早くターンするかが課題です。
そこでパイロンターン中は1速に入れておいてクラッチを切ったままで
ターンすることにしました。
クラッチを切った状態でのターンというのは制動も駆動も掛からない状態なので
縦方向のグリップは0%になります、ということは横方向のグリップを100%使えて
タイヤの最大限のグリップを使ってターンが出来るわけです。
ブレーキングから1速でクラッチをつなげたままでアクセル調整しながら
パイロンをターンする場合は、どうしてもエンジンブレーキ(制動)や少しの加速(駆動)が
掛かっている状態になっているので、タイヤの横グリップが縦グリップに少し食われて
速度の低下やFF車ではアンダーが出て回転半径が大きくなる状態が発生してしまいます。
クラッチを切ったままでのターンは100%の横グリップで回れるのでムダなスリップが無く
小さい半径で短時間で回れることになりタイムアップにつながります。
具体的な走り方は・・・
通常、パイロンターンではブレーキングからクラッチを切って
1速に入れますが、そこでクラッチをつなげずに、
切ったままでブレーキ調整をしながらフロント加重してターンインし、
フロントタイヤに横グリップが掛かってきたらブレーキを放して空走、ターンが終わるのを待ちます、
車の頭が出口に向きかけて、内側のタイヤに車重が掛かり始めたらクラッチをつなぎ、
できるだけ早くハンドルをまっすぐな状態にして駆動輪の両輪のタイヤで路面を掴んで急加速します、
この時にハンドルがまっすぐになっていないと内側の片輪だけが空転して加速しません、
気をつけていても多少は片輪の空転は出ますが、その時間を短時間にすることが大事です、
それには車の向きが変わるのを「待つ」ことです。
と、長々と説明しましたが、やってみると意外に簡単に出来るものです。
というか、これをやっている人はけっこう多いと思います、
「分かりきった事を今さら言わんでも分かっとるわい!」と
思われている方もいると思いますが勘弁してください(笑)
こんな自己流の思いつきの走り方ですが、3回目の走行で上手く出来るようになり
タイムも上がっていきました。
午前のタイム
1’30’04
1’27’90
1’27’18
1’26’45
1’26’38
1’25’51(プレイズベスト)
1’25’76
(過去最高タイム1’26’25)
プレイズでのベストは更新しましたが、コースの一部の路面を改修していて
グリップするコーナーがひとつ増えているので実質的には進歩していません(苦笑)
午後からはタイヤをRE11に交換です。
中古で置いてあった日数が不明なので、
最初は表面の皮むきの意味と様子見のため
押さえ気味で走ります。
りゅうさんをナビシートに乗せて走りましたが、
右足の人差し指の甲の部分がツって痛くて
上手く走れませんでした(苦笑)
で、初めてのRE11を履いての走行ですが・・・
どのコーナーでもブレーキングで「ズズズーー・・」怖ぇ~~!止まらん!!
どの立ち上がりでも「ズリズリーー・・・」は~~?!加速しねぇ~!!
でもコーナーリング中は「・・・・」滑らん!鬼グリップ!!
なんじゃこのタイヤは~~!!???
りゅうさんによると、コーナーではSタイヤ並みのグリップだったとか・・・
しかし、何故突っ込みと立ち上がりでこんなに滑るんだ!
突っ込みではまともにラインに乗れないし、
コーナーリング後半の立ち上がりのアクセルオンで進まない。
例えるなら・・・突っ込みと立ち上がりは5分山のエコタイヤ、コーナーではSタイヤという感じ・・・
縦方向と横方向のグリップバランスがメチャクチャだ!
BSは何故こんなタイヤを発売するのか・・・理解不能だ。
これならRE01Rの方が確実に速く走れる。
しかし、せっかく手に入れたハイグリップタイヤ、
横方向の鬼グリップを生かした走り方を考えなければならない。
そこで考えたのは・・・
突っ込みでは早めにブレーキングを終え、高い速度でコーナーに進入、
速いコーナー速度を生かして立ち上がり地点までアクセルキープ、
向きが変わってから全開!そしてパイロンターンではクラッチ切り走法。
これくらいしか思いつかない(笑)
この走り方で走行回数が進むにつれてタイムアップしていくが、
更なるアップのために外周に出た後の右コーナー
(コースで2番目に速度が乗るコーナーで後に直線が続く)で
コーナーの早い地点でリアを流して車の方向を早く変えることにした。
そしてコーナーリング中に車の向きをコーナーの後に続く直線の向きに合わせ、
4輪で横滑りしながら駆動する両輪で加速する方法をとる。
つまり、4輪で滑りながらゼロカウンターでコーナーリングし、
ハンドルをまっすぐにした状態でフル加速できる体制を作り
コーナーリング中に直線と同様の加速をするということ。
ゼロカウンターで両輪で加速する状態はLSD無しの車でありながら
LSD入りの車に近い加速状態を作ることが出来る。
例えば、LSD入りと無しの同じ車でゼロヨンをするとしよう、
両車とも駆動輪の2輪で加速するためほとんど加速に違いは出ない、
それに近い状態をコーナーで再現する。
もちろん遠心力でコーナー内側の駆動輪は多少空転するが、
遠心力が少なくなって車重が少しでも掛かるとタイヤが路面を掴んでムダ無く加速して行く。
しかもこれを行うこの右コーナーは路面にカント(傾斜)が付いていて
内側の駆動輪はそれほど浮かないので効果は高い。
ゼロカウンターの体制の維持は横グリップの強いRE11の場合でも
アクセル操作だけでコントロール出来る範囲にある、
アンダーステアが出たらアクセルを戻してリアを流せばいいし、
オーバーステアが出たらアクセルを強く入れてやれば
縦グリップの弱いタイヤなのでフロントが早く滑りフロントが流れて早く姿勢を整えられる。
横方向のグリップに限ってはRE11は意外にコントロール出来る範囲は広い。
ただし、これらの操作を行うにはコーナーへの高い進入速度が必要なのでブレーキングが難しい、
そして神経を使うし遠心力も強くて疲れる(苦笑)
RE01Rだったら、こんな事をしなくてももっと速く走れるというのに・・・
RE11はコーナーリング時間の長い高速コース(横グリップを使う時間が長い)に向いていると聞くが
ジムカーナやミニサーキットには絶対に合わない、
突っ込みでフロントタイヤに加重してタイヤをつぶしてグリップ力を上げてコーナーに進入するという
他のタイヤでは当たり前のセオリー通りの走らせ方は通用しない、
原因は、RE01Rよりも横方向のグリップを上げるため、
また、コーナーリング中の変形を抑えるためにタイヤの剛性を高くしすぎたからだ。
今回のRE11はホイールに着いていたものなのでオマケ程度のタイヤだからと諦めもつくが
タイヤだけを買ったら悔しい思いをすると思う、自分では絶対に買うことは無いタイヤだ。
パイロンターンのクラッチ切り走法とゼロカウンター走法を使って
午後もタイムは伸びて行きました。
走行回数を重ねていくうちにゼロカウンター走法の効果が上がり、
外周右コーナー後の直線ではエンジン回転が2速6500回転から
レブギリギリの6800回転まで上がったので3速に入れたかったのですが、
変速動作のロスのタイムダウンを避けるため2速で引っ張ったまま走りました。
トムさん、エンジンに余計な負荷をかけてすいません、
次回は3速に入れますんで(汗)
午後のタイム
1’27’95(足がツった、笑)
1’25’51
1’24’81
1’25’17(足がツった、笑)
1’24’62(RE11ベスト)
RE01Rだったら、楽に走ってあと0.3秒はタイムアップできると思います。
R1Rだと0.5秒はアップできるでしょう。
とまぁ、最後までRE11には悩まされた一日でしたが、
最高タイムも出たし、9ヶ月ぶりのジムカーナは楽しかったです。
来年のPD-CUPのコースはどうなるかな?
トムさん、そしてYさんとりゅうさん、どなたかWエントリーよろしく(笑)