2014年01月12日
回顧してみた
昨年、経済欄で "北米での販売が好調な富士重工" という記事を読んだが、498は複雑だった。
私の知っているスバルじゃない!
ま、それはそれとして(笑) ちょっと昔を思い出してみよう。
12月~1月になると思い出す、愛車であったレオーネ(廃車が11月)と初めての新車だったインテグラ(納車が1月)といった過去のクルマ達。
498の父は、スバル360から愛車遍歴をスタートさせてスバル車だけを乗り継いできたスバリストだ。
スバルのクルマ作りに惚れ込んでという訳ではなく、当時住んでいた場所の近所に中央スバルがあったからだそうだ。
たまたま相手をしてくれた整備士さんが近所に住んでいたことが分かり、意気投合してクルマ選びはお任せだったとのこと。
498は、その父の影響を受けすぎて、物心がついた頃にはトヨタや日産よりもスバルが好きな "変わった子供" だった。(セリカやフェアレディZよりレオーネRXが欲しかった…と書けば、どれだけ変わっているかお分かりだろう。)
18歳になり最初の愛車は父から譲ってもらったスバル・レオーネ 1.8GTS(昭和56年式のFWD 5MT)。
そのレオーネは、4輪独立サスと4輪ディスクブレーキ、4スピーカーのAMFMカセット(幅16cmのカセットデッキ)といった大衆車と呼ばれるクルマ達と比較すると高価なモノを装備していたが、いかんせんエンジンが古かった。
そのエンジンとは、水平対向4気筒のOHV。
1.8Lで100ps(グロス)と、パワーだけ見れば当時の1.5L程度。(最大トルクは15kgmあった)
スバル1000から始まったOHVエンジンは最終的に1.8Lまで肥大し、OHVだけに高回転まで回らないものの軽いボディ(900kg台)とエンジンのトルクで山坂道の登りになると活き活きと走り楽しませてくれた。 (私の友人達は、このレオーネで運転を学び、未だに印象的なクルマとして語ってくれる。)
年代も90年代になろうかというバブル期に就職して、周りの友人達もクルマを持ち始める中、OHV・フェンダーミラー・マニュアルチョークと今なら「イイだろ~」と自慢できる器量を持ち合わせているが、当時の498には自虐的に自慢する器量など持ち合わせておらず、レオーネは好きだけど10年を経過したクルマなので、買い換えは常に意識するようになっていた。
でも、父から譲ってもたったレオーネは初めてのクルマだけに愛着はあった。
毎月ワックスを掛けて、年式の割りにはピカピカのボディをキープ。
ウッドのステアリングとシフトノブに交換して、古いクルマを逆手にとって雰囲気を楽しんむことも覚えたが、新しいクルマが欲しくて仕方がない日々も続いた。
その頃は、週末になるとディーラー周りをして色々なクルマに試乗した。(498の地元は自動車ディーラーの激戦区)
スバリストの息子だけにスバルを買おうと思ったが、当時スバルといえば アルシオーネ(初代) レガシィ レオーネ(1.6Lのみ) ジャスティ ドミンゴ レックス サンバー と若者から見て魅力に乏しかったと言っても過言ではない。
就職から数年も満たない498にとって手が出せそうなのは、レオーネの1.6L(OHV)かジャスティ(1.2Lの直3OHC)といったクルマとなり、新車で買ったとしても"既に古いクルマ"でありスバルを買うことに抵抗を感じていた。
レガシィを買うことも考えたが、1.8Lのエントリーグレード(Mi or Ti)が精一杯で、父がレガシィ・ツーリングワゴンGTを保有しており、同じクルマに乗るのも芸がないので候補から外した。
思えば、これが498のクルマ選びの迷走の始まりなのかもしれない。
ちなみに、友人達がクーペやハッチバック(スターレット・シビック・カローラFX・トレノ・シルビアなど)を買う中、当時の498はワゴンに憧れていた。
小学生の頃、友人がスカイラインやフェアレディZのプラモデルを買っていたが、498はブルーバードセダン(910)やスカイラインセダンを買っていた。
中学生の頃、憧れのクルマはVOLVO740 or 760のワゴンだった。
高校生の頃、レオーネ・ツーリングワゴンが欲しかった。
という背景から、ディーラー周りの候補は地味なセダンタイプが多かった。
トヨタであれば、コロナSF(1.8L)。カリーナEDやマークⅡ系は欲しいとも思わなかった。
日産は、サニー(スーパーサルーン)・パルサー(X1R)・プレセア(ctⅡ)の兄弟車。シルビアやスカイラインには目もくれず。
ホンダは、シビック(35Xフォーミュラ)・コンチェルト(JXi)・インテグラ(ZXi)の兄弟車。CR-Xやプレリュードは気にならず。
三菱は、ミラージュ(VIE)・ランサー(MX ?)の兄弟車。ギャランは気になったが内装が嫌いだった。
マツダは、ファミリアのセダン(インタープレー)。カギ穴周辺から錆び始めるクオリティが心配。
イズスは、ジェミニのセダン(ハンドリングbyロータス)。カッコイイけど販売店が少ない。
スズキは、カルタスのセダン(エスティームXG)。販売店が少なくクルマも地味。
といったところが候補だったが、文字にしてみると今と違って選択肢は豊富なことに驚く。
レオーネでカーディーラーを回るとその古さ故、営業さんからの攻撃を常に全身に浴びたと言っても過言ではない。
古いクルマとは言えレオーネ並の装備を求めると、自然と1.5Lクラスは物足りないとも思った。
そして、スバリストであったことの反動も芽生えていた。
"ミーハーなクルマに乗ってみたい"
そんな思いから、買い換え候補を絞ったのが以下の3車種だった。
・日産プレセア 1.8L ctⅡ (4AT)
・ホンダインテグラ 4ドア 1.6L ZXi (4AT)
・マツダファミリア 4ドア 1.5L インタープレー (4AT)
今の498なら迷わずファミリアか候補に上げなかったパルサーを選ぶのだろうけど、当時の498はスペックを気にする若輩者。
高校時代の友人が営業をしていた縁もあって、ホンダ・インテグラを選んだのであった。
当時のホンダと言えば、PGM-FI、4輪ダブルウィッシュボーンとスペック好きが喜びそうな仕様が売り。 スバルのクルマとは対極的なホンダ車を選ぶのだから我ながらビックリである。
インテグラの契約をした頃、レオーネは相当ガタが来ていた。
まず、カセットデッキがアクセルと同調するように回転が速まるようになり(笑)、ウォーターポンプの軸が折れて空冷エンジンに。
納車まで2ヶ月を残したところで廃車となった。
今思えば、期間が短くてもきちんと修理してインテグラが納車になるまで乗り続ければ良かったと思う。
心の中で後悔が残り、後に購入するレオーネツーリングワゴンをロゴに代替するまで、この初代レオーネは度々夢枕に登場して498を苦しめる(苦笑)
1.6Lながら2L並のボディが売りであったインテグラ。(今思うと、MTで乗らないとダメなクルマ。)
あまり遠出をしていないこともあり、居住性の良さと元気な走りに不満もなく、燃費も4ATながら 9~10キロ/L とレオーネと遜色なかった。 恐るべし、新車購入のプラシーボ効果。
しかし、購入後半年でインテグラのフェンダーをぶつけて板金に出している間に乗った代車で、インテグラ購入の後悔が始まる。
その代車は、3代目アコードの1.8L 5MT。 ライトがパカっと開くヤツである。
エンジンは、インテグラよりパワーがおとる1.8Lのキャブだったが、排気量による充分なトルクと5MTが相まって、インテグラよりよく走り、燃費も良い。
乗り心地もサスのストロークがあるのか? インテグラより高級な乗り味。
ここで当時の上司が言っていた言葉を思い出す。 「インテグラは作りが安い」 「年式の古い新しいは別でアコードの方が格上」
板金から戻った後は、インテグラに愛情をかけつつも、どこか客観的になる自分がいたことも否めない。
しかし、このインテグラは長距離の旅行になると燃費の良さとソコソコの居住性を買われて、よく駆り出された。
そういう意味では楽しい思い出には欠かせないクルマであったと思う。
手放すまでの2年半で約4万キロとちょっとは乗ったのだから。
余談だが、現在の天皇陛下の愛車がこのインテグラ。 知っていたら、もうちょっとは乗ったかな?!
インテグラを2年半で手放すきっかけは、インテグラのシートがヤレたことや荒れた路面でバタつく足などウイークポイントが気になったこと。
そして、会社の先輩が498の紹介で購入した スバルインプレッサスポーツワゴン(1.8L HX AWD 5MT)だった。
インプレッサの納車にあたって一緒に同行した498は先輩の厚意で運転させてもらうことになった。
ローからセコンドに入れた後のエンジン音に、よみがえる最初の愛車であるレオーネの記憶。
それから数ヶ月後、父がレガシィを購入した営業さんに電話をかけてレオーネ探しが始まった。
レオーネを探した理由は簡単で、インテグラと素取っ替えを考えたから。
そして見つかったのが、平成元年式のレオーネツーリングワゴンGTⅡ(AWD 5MT)である。
前オーナーの愛情が注がれたクルマは走行距離が9万キロ台とは思えないほど元気だった。
お店に見に行き即決即断。
平成5年式から平成元年式への買い換え。
カッコ・インテグラから野暮ったいレオーネへの買い換え。
周りの友人からは「498らしい」「血迷った」と色々な意見を頂戴した。
498にとって2台目となるレオーネは当時の最高級グレードだけあって、とても良いクルマだった。
力強くはないが高速巡航が得意なフルタイムAWD&ターボ。
ロードノイズを抑えて乗り心地も良いエアサス。
広大なラゲッジと9万キロを経過してもヤレていないシート。
当時付き合っていた妻とのドライブではこのレオーネワゴンが大活躍。
遠距離恋愛時も秋田までのドライブは疲れ知らずで、まさにGTだった。
そのレオーネワゴンも友人に貸していた際に、プシューとエアサスが故障。
エアサスが壊れても、シャコタン状態で乗ることが出来たので時期を見て直そうと思ったが修理代に30万円程度を要するということで代替決定。
ちょうど結婚する直前だったので、妻が気になっていたホンダロゴ 1.3L(CVT) の購入となった。
ちなみにホンダロゴ購入時に迷ったのがスバルのお店にあった車達。
・マツダファミリア 3ドア 1.5L インタープレー (4AT)
・トヨタスプリンターカリブ 1.6L (4AT)
・スバルジャスティ 1.2L (CVT)
・スバルレオーネツーリングワゴンGTⅡ(5MT)
妻も乗るのでファミリアと悩んだが、せっかく結婚するのでホンダロゴを新車で買った次第。
ファミリアとは縁が無かったと思うしかないようだ。
話は遡るが、最初のレオーネは志半ばにして手元を去ったこともあり、度々夢枕に登場しては498に「まだまだ走れたのに…」と訴えかけてきた。
だもんで、レオーネワゴンはロゴと交替するまで意地でも乗り続けた。ホンダディーラーまで無事に走りロゴと交替したことで胸の支えも取れた気がした。
その後、最初のレオーネは夢枕に登場することは無くなった。 成仏できたかな?!
さて、鳴り物入りで我が家にやって来たロゴだが、CVTの癖が妻に嫌われて出番は少なく、長距離移動には不向きで秋田への往復は1回だけ。
長距離移動時は実家のレガシィが登板したため、保有した4年間で3,200kmしか乗らず、乗れば乗るほど ○△□ なクルマ* だったので、
文字通りサンダルのような使われ方で我が家から去っていった。ディーラーでの試乗だけで安易に判断してはいけない教訓が残った。
*ロゴというクルマ
ヘッドライトとシートが初代ステップワゴンに酷似。テールライトも初代オデッセイと酷似。
軽のライフの方が使い勝手・燃費共に良し。
キャパやHR-Vといった派生車種に比べて、せっかくの居住空間も安普請なシートで台無しのコンパクトカー。
このクルマの失敗でフィットが生まれた…と思えば、ホンダの影の救世主・・・かも。
我が家に「ホンダ車は不向き?!」という家訓が出来て、次に購入したクルマは、スバルインプレッサスポーツワゴン 1.5L FWD 4AT。
購入してから娘が2歳になるまでの約6年間我が家に在籍したインプレッサは、近所の用事から秋田への帰省まで何でもこなす頼もしいクルマ。
シートとエアコンの操作パネルをWRX用に交換、フォレスター用のカップホルダーと木目調パネルを調達することで、498オリジナルのインプレッサに仕立てていました。
そんな、頼もしくも楽しいインプレッサでしたが、子供が生まれて持ち物が増えたこともあり室内が手狭に感じるようになってきました。
そこで、娘が生まれたことをきっかけに実家の両親と兄を乗せるには5人乗りのクルマでは定員オーバーとなるため、ミニバンを探すこととなりました。
始めはインプレッサを残す前提で、10年落ちのミニバンを探すことからスタート。
予算は諸費用込みで50万以内。
候補は以下のクルマ達でした。
・マツダMPV(初代の後期型)
・マツダMPV(2代目の2L)
・ホンダオデッセイ(初代のキャプテンシート)
・ホンダステップワゴン(初代の後期型)
・トヨタノア(初代の前期型キャプテンシート)
・日産バサラ(2.4L)
購入してから2~3年しのげるような "中継ぎ" のクルマを探したのですが、そんな都合の良いタマが出てくる訳もなく
たまたまインターネットの検索でHITしたトラヴィックが現在の愛車である。
(結果、インプレッサは車検取得後2ヶ月で手放す暴挙。~妻呆れる!)
2006年9月時点で、2003年1月登録、走行68,000キロ、68万円。
2.2Lのトルク、広い室内、快適なシートとインプレッサより良いのは当たり前。
初めての外車だけに不安がありましたが、故障なくマイレージを重ねていた訳で、かえって安心感がありました。
安く購入した分、購入してから部品の交換等で1年車検のようにお金を掛けることにして、トラとの生活がスタート。
長く乗るにはお医者探しから。
購入後は埼玉県内にあるボッシュな工場で面倒を見てもらっていましたが、インターネットとは便利なもので運の良いことに、専門医(AG959)に出会うことが出来ました。
お医者さんに処方される薬(eクリーン)で、少しずつコレステロール(スラッジ)を減らして、困ったことに年々調子が上向いています。
クルマって、機械だけど感情を持っている気がします。 特に欧州車は手を掛ければ掛けた分だけ応えてくれるが楽しい。
ゴーダマジックって、クルマとオーナーの両方に掛けているのかもしれません。
現在の走行は120,000キロとちょっと。 前オーナーが走った距離には追いついていないけど一緒にいる期間は上回った。 (飽きっぽい498が、保有期間、走行距離共に自己記録更新中。)
娘の成長と共に我が家を見守るトラヴィック。 トラヴィックが縁で素敵な友人達にも出会えました。
これからも、お医者さん(AG959)の言うことを聞いて、最低でも娘の高校入学くらいまではトラヴィックには頑張ってほしいものです。きっと大丈夫でしょう。
トラヴィック購入にあたっては、ニャ~ゴな友人の存在も大きかったです。彼にも感謝!
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2014/01/12 21:20:20
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