2013年07月16日
ここはC県のとある街にある自動車屋さん。
その名は「カフェ959」。
外車ミニバンの専門店として少しは名の知れた存在であり、マスターがザフィーラを所有していたこともありザフィーラやトラヴィック(通称ザフトラ)を得意としている店だそうだ。
気さくなマスターの人柄もあって、ザフ・トラ乗りが自然と集まるこの店は閑静な住宅地の中にある。
マスター一人で切り盛りしているカフェ959は、お客様がいない時はラジオと作業中の音しかしない静かな職場である。
その静かである職場が、この日に限っては異様な熱気を帯びて何やら騒々しかった・・・。
<前回のあらすじ>
ある日の夕方、お客様への引き渡しも終えて、ちょっとひと休みしていたマスターを襲った集団がいた。その集団の名は「嫁には出さんオヤジの会」。
オヤジの会の面々はマスターの許可もなしに新しく出来た工場のスペースを間借りして強引に合宿を開始。
自己紹介から始まる1日目のプログラムが終わり、就寝前の自由時間へと突入する。
『合宿のしおり』に記載のスケジュール。
【1日目】
合宿の開会式
自己紹介
ザフトラ維持のポイントについて(講師:マスター)
夕食(味鮮へ徒歩移動)
夜練(つくば方面へ) リーダー:ち~たさん
自由時間
就寝
【2日目】
起床
ラジオ体操
散歩(Fマ-トへ)
買い出し(Fマートで各自購入)
朝食
清掃活動
・店舗周辺の掃除
・代車の洗車
498 「夜練、お疲れ様でした。 隊長(ち~た)も先導ありがとうございました。」
ち~た 「おぅ!」
マスターは自宅に戻り、オヤジの会の面々は工場内に就寝スペースを作り始めたとき新たな参加者がやってきた。
元軍人 「おばんで~す」
挨拶もソコソコに手に持った一升瓶(刈穂)を振舞う。 北国からの参戦である。
オヤジの会の面々 「お疲れ様で~す」
そして、また参加者が到着した。
紅のおやじ 「OBですけど良いですか?」
オヤジの会の面々 「どうぞ、どうぞ!」
あ、そうそう 元軍人さんの一升瓶を見て小躍りした人がいたっけ。
誰あろう、特別参戦の山猫さんである。
その山猫さんの横を「どうも~」と参戦してきたのは日本海側よりハイブリットで参戦したシンデレラパパさん。
その手にある一升瓶(八海山)を見た途端、山猫さんの小躍りは狂喜乱舞に変わった。
明日は起きられるのだろうか?
工場の外でもザフトラだけでなく、ゲレンデのカブリオレ、ハイブリットのフリード、紅一点のシトロエンが加わり楽しい宴が開催された模様。
新しいメンバーが加わり楽しい夜は更けていくのだが、酒の力も手伝ってバタバタと眠りにつくオヤジの会の面々。
後で聞いた話では、山猫さんは一升瓶を抱いて寝ていたそうな。
そして、草木も眠る丑三つ時、あるオヤジの寝言が工場内に響き渡った。
498 「出さ~ん! zzz 」
ここまでくると、498の娘がかわいそうな気もするが、はたして読者はどう感じるのだろうか?!
「そんなこと、知ら~ん!」と一蹴されるのがオチだろうけど・・・。
で、2日目の朝である。ここでSGLさんが登場!
スピーカー内臓のゾウさんギターをかき鳴らしながら、みんなを起こして回るのだ。
SGL 「イェーイ! 愛し合っているか~い!」
オヤジの会の面々 「・・・・・・。」
SGL 「みんな、目が覚めたか~い!」
オヤジの会の面々 「・・・・・・。」
SGL 「合宿の最終日が始まるぜぇ~!」 「OK、OK、サンキューエブリバディ! おいらはこれから仕事だけど元気でなぁ~!」
ギターをかき鳴らしながら工場を後にするSGL。
二日酔いには厳しい目覚ましライブは、時計を見たら早朝4時をまわったところだった・・・。
朝6時をまわると、ユラユラとよろめきながら起床するオヤジの会の面々。
ラジオ体操の始まりだ。
体操の進行役はcomcom.さんが率先して対応。
そして、朝食を買いに近所のコンビニまでゾロゾロと歩くオヤジの会。
コンビニでは梅干の入ったおにぎりや胃腸薬を買う面々が後を絶たなかったが、一人だけツワモノがいた。
「すいませ~ん、から揚げとフランクをください。」
誰だ?
二日酔いで弱っている身体にヘビーな食事をとるヤツは・・・とみんなの視線の先には山猫さんが元気にオーダー。
ゲレンデ同様にタフな男である。見ているだけでおなか一杯になったオヤジの会の面々であった。
いよいよ合宿もラストスパート。 2日目のプログラムも残り僅かである。 頑張れ! オヤジの会!!
Posted at 2013/07/16 20:31:55 | |
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カフェ959他 | 日記
2013年07月16日
ここはC県のとある街にある自動車屋さん。
その名は「カフェ959」。
外車ミニバンの専門店として少しは名の知れた存在であり、マスターがザフィーラを所有していたこともありザフィーラやトラヴィック(通称ザフトラ)を得意としている店だそうだ。
気さくなマスターの人柄もあって、ザフ・トラ乗りが自然と集まるこの店は閑静な住宅地の中にある。
しかし、この日に限っては静寂を破るかのように ザフトラ乗りの会話がにぎやかだった。
<前回のあらすじ>
ある日の夕方、お客様への引き渡しも終えて、ちょっとひと休みしていたマスターを襲った集団がいた。その集団の名は「嫁には出さんオヤジの会」。
オヤジの会の面々はマスターの許可もなしに新しく出来た工場のスペースを間借りして強引に合宿を始めたのだった。
マスターにも手渡された『合宿のしおり』にはスケジュールが記載してあった。
【1日目】
合宿の開会式
自己紹介
ザフトラ維持のポイントについて(講師:マスター)
夕食(味鮮へ徒歩移動)
夜練(つくば方面へ) リーダー:ち~たさん
自由時間
就寝
【2日目】
起床
ラジオ体操
散歩(Fマ-トへ)
買い出し(Fマートで各自購入)
朝食
清掃活動
・店舗周辺の掃除
・代車の洗車
マスター 「知らないうちに講師って何なの??」
オヤジの会の面々は当然スルーである。
498 「(手をパンパンと叩きながら) ハイ注目! みなさん集まってください。」
498 「本日はお忙しいところありがとうございました。初めてお会いする方もいるでしょうから自己紹介をしていきましょう。」
498 「では、私から。 『海のないS県からやってきた。 トラと娘とレオーネ大好き! 498です。』 」
マスターは思った。 なんでハードル上げるかな・・・。
comcom. 「走りに走って○○万キロ。 やっと慣らしを終えました! C県から来ました。 釣りが好きな comcom.です。」
ち~た 「一に練習、二に練習、三四が無くても五に練習! K県から来ました銀トラこと ち~たです。」
ヤサ兄 「では手拍子をお願いします。」
パンパン・・・パンパン・・・
ヤサ兄 「MyGTは?」
オヤジの会の面々 「サフトラ!」
ヤサ兄 「大好きな娘は?」
オヤジの会の面々 「出さ~ん!」
ヤサ兄 「はーい。関西からやってきた、通称支部長ことヤサ兄でーす。よろしく~。」
マスターは思った。 みんな対応してるじゃん! おかしいよ!!
参加者の自己紹介もひととおり終わって、気付けばマスターの順番になった。
マスター 「えっ?! 私もするの? 私はいいですよ・・・。」
オヤジの会の面々からは 「ブゥ~ ブゥ~ ブゥ~」 とブーイングの嵐が巻き起こる。
マスター 「はいはい、分かりました!」
マスター 「幸せ運ぶ自動車屋さん ザフトラ弄りのエンターテイナー カフェ959のマスターで~す!」
オヤジの会の面々 「・・・・・・。」
静まりかえる工場。 気まずい雰囲気。 冷や汗たらたらのマスター。 ニヤケ顔のオヤジの会。
静寂をやぶったのは心ないこの一言だった。
498 「ま、そういうことで(笑) さっそく、マスターには講義を行ってもらいましょう。」
オヤジの会の面々 「お願いしま~す!」
「ザフトラ維持のポイントについて」というタイトルで始まった講義は様々な質疑応答が飛び交い
盛況のうちに幕を閉じた。(内容は禁則事項なので書きません)
参加者全員のザフトラに対する愛情をヒシヒシと感じマスターも良い感触をつかんだようだ。
講義終了後は、味鮮に移動して夕食。 この日の台湾ラーメンもご機嫌な美味しさだった。
そして食後のお楽しみは、夜の部活動である。
リーダーのち~たさん(特攻隊長)を先頭に編隊を組みながら夜のつくば方面へドライブ。
マスターも青狸(インプレッサ)で参加して、オヤジ達は日頃のストレス解消と愛車の運動不足解消に努めたそうな。
そんなこんなで合宿1日目のプログラムは終了。
2日目(最終日)へと続く・・・。
Posted at 2013/07/16 20:29:20 | |
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カフェ959他 | 日記
2013年07月16日
時計を見ると夕方の4時。
本日の引き渡しも終えて、ちょっとひと休みしていたマスターだが
工場の外から聞き覚えのある声が!
「こんにちは・・・」
「どうもご無沙汰しています・・・」
「やぁやぁ、どうも・・・」
嫌~な予感のしたマスター。
今日の来客はもう無いはずだけど・・・。
気のせいだと思い直して休んでいると、どうも聞き覚えのある声が近い。
「ここがトイレか・・・」
「水道あるから炊事も大丈夫だね・・・」
「テントはどこに設営しようか?」
いよいよ気のせいではないと思いたいマスター。
「疲れているんだよな。 そうだよ。 きっとそうだ・・・。」
工場の脇で人の動く気配がする・・・。
「猫? にしては大きい音だな。」
「そっち持ってくれる?」
「せ~の・・・」
「ペグ打ってくれる?」
「やぁやぁ 遅れちゃってスミマセン・・・」
「ゴハンまだ?」
「買い出しに行く人を決めないと・・・」
だんだん人数が増えているような・・・。
でも、見るのが怖いんだよな~。
「お、赤いのが来たぞ!」
「あ、支部長だ!」
「出さ~ん(笑)」
「マスターは?」
気のせいではなかった・・・Orz
ここはC県のとある街にある自動車屋さん。
その名は「カフェ959」。
外車ミニバンの専門店として少しは名の知れた存在であり、マスターがザフィーラを所有していたこともありザフィーラやトラヴィック(通称ザフトラ)を得意としている店だそうだ。
気さくなマスターの人柄もあって、ザフ・トラ乗りが自然と集まるこの店は閑静な住宅地の中にある。
しかし、この日に限っては静寂を破るかのように ザフトラ乗りの会話がにぎやかだった。
マスター 「みなさん、何をしているのですか?」
ち~た 「やぁやぁ、どうもどうも。」
comcom.「こんにちは。」
498 「あ・・・どうも、気にしないで下さい。 お構いなく・・・」
ヤサ兄 「サプライズですよ(微笑)」
そりゃあ、確かにサプライズだけれども。 うちの店で何をしているのかが聞きたいのだ!
マスター 「いやいや。 見たところ尋常な状況ではありませんよ。」
参加者 「・・・・・・。」(笑みを浮かべながらも終始無言)
@金剛 「そろそろ始めませんか?」
参加者 「賛成!」
498 「それでは第一回 オヤジの会合宿 を始めたいと思います。」
498 「"かんちゃん"のPOP(御神体)に向かって 礼!」
498 「それでは会場を快く貸してくれたマスターよりご挨拶をいただきたいと思います。」
やられた・・・。
このオッサン達にまんまとハメられた。マスターは苦笑しながら参加者の前に立ち、こう述べた。
マスター 「"私"を含めた周りの皆さんの御迷惑にならないようにしてくださいね・・・(泣)」
498 「次に開会宣言を関西支部長よりお願い致します」
ヤサ兄 「それでは娘さんのいない方も今日だけはリピート・アフター・ミーでお願いします。」
ヤサ兄 「出さ~ん!」
参加者&マスター 「出さ~ん!」
マスターも釣られて「出さ~ん!」と言ってしまったようだ。
娘を持つ父親の悲しい性かしら。
498 「セレモニーの後はお配りした『合宿のしおり』に沿って進行しますので目を通しておいてくださいね。それでは一旦解散です。」
スケジュールは以下の通りに進むようだ。
【1日目】
合宿の開会式
自己紹介
ザフトラ維持のポイントについて(講師:マスター)
夕食(味鮮へ徒歩移動)
夜練(つくば山へ) リーダー:ち~たさん
自由時間
就寝
【2日目】
起床
ラジオ体操
散歩(Fマ-トへ)
買い出し(Fマートで各自購入)
朝食
清掃活動
・店舗周辺の掃除
・代車の洗車
合宿の閉会式
合宿はまだまだ始まったばかり、果たしてどうなることやら・・・。
Posted at 2013/07/16 20:26:35 | |
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カフェ959他 | 日記
2013年06月21日
夏が近付くと思い出す・・・
戦闘員の声・・・
拉致監禁・・・
みなさんは覚えているだろうか?
悪の組織「スラッジ」のことを。
律儀なことに、その悪の組織からカフェ959新工場設立のお祝いがマスター宛へと届いた。
お祝いの品は"ヌイグルミの電報"と"スラッジ特製"のインスタントコーヒー。
ヌイグルミは、どこで調べたのか? 娘の大好きなアンパンマン。
コーヒーはスラッジに見立てた食用の炭が入ったものらしい。
本当に悪の組織なのだろうか?! 意外と芸が細かい(苦笑)
正直、胡散臭い電報など読む義理もないのだが、せっかくなので読んでみる。
カフェ959 新アジト設立おめでとう。
世界征服への第一歩が始まりましたね。
世界中に不幸なクルマを増やすべく、これからは仲良く手を
組んでいきまっしょい! てへぺろ
電報を無言でビリビリと破くマスター。
「あいつら、何を考えているんだ・・・。」
文句を言いながらもインスタントコーヒーを試飲してみる。
「結構イケるじゃないか。 困ったものだ・・・。」
コーヒーを飲みながら事務仕事に精を出すマスター。
そこに一本の電話が入った。
スラッジ(以下"ス") 「もしもし、カフェ959ですか?」
マスター (以下"マ") 「はい、カフェ959ですよ。」
ス 「フフフ・・・ 我が輩を覚えているかな?」
正直、心当たりがあるマスターだが面倒くさいので
マ 「いたずら電話なら切りますよ!」
ス 「ま、待ってくれ! 本当に我が輩を忘れたのか?」
マ 「ホントに切るぞ。」
ス 「ヒント その1。 イイィー! でお馴染み。」
マ 「知らん!」
ス 「ヒント その2。 不幸なクルマを増やしたい。」
マ 「わからん!」
ス 「ヒント その3。 もう大サービス! "ス"で始まる悪の組織。」
マ 「ス? ス・・・ス・・・スープレックス!」
ス 「そうそう、カール・ゴッチ直伝の・・・って、違~う!」
さすが悪の組織、ノリ突っ込みも難なくこなす。
マ 「で、そのスラッジが何の用なの?」
ス 「うちの営業車(プロボックス)が調子を悪くしたので診てほしいんだけど・・・。」
マ 「不幸なクルマを増やすのが仕事じゃないの?」
ス 「不景気は嫌よね。 いいから、診なさいよ!」
マ 「今、忙しいんで・・・。」
ス 「コーヒー飲んでいたじゃないの!」
マ 「なんで知っているの?」
ス 「我々、スラッジの情報収集能力を侮らないでね。」
マ 「国道沿いのオイルスタンドでオイル交換でもすれば?」
ス 「ダメよ。 クルマが直らなかったら嫌じゃない。」
マ 「・・・。」
整備待ちのクルマの中にプロボックスが停まっていたら注意深くフロントドアを見てほしい。
長方形のマグネットを貼り付けた跡があったら、それはスラッジの営業車かもしれない。
カフェ959はついに悪の組織と手を結ぶのか?!
Don't Miss It !
と書いてしまうと、カフェ959が怪しいお店になってしまう。
気になって、マスターに確認したところ
「オヤジの会とは手を結んでも、スラッジとは手を結ばない!」
と、前半は意味不明だが頼もしい言葉を聞くことができた。
そんなカフェ959は、新工場も完成して絶賛"新装"開店中!
お祝いは何年経っても“大歓迎”だそうだ。
新装開店と聞くと498は 「ジャンジャンバリバリ 出ます 出します 取らせます」
を思い浮かべる。
新装開店となったカフェ959でも、きっとジャンジャンバリバリとやってくるクルマ達に
悲鳴をあげながら嬉々として作業するマスターが躍動しているはずだ。
カフェ959も新工場が完成して新しいステージへ突入!
今年の夏は、カフェ959でついに「合宿」かな?!
---------------------------------------
※合宿プログラム(もちろんフィクションです)
【1日目】
開村式 「出さん!」のテーマ斉唱
マスターの挨拶
自己紹介を兼ねた「出さん!」の絶叫
就寝場所の設営
講習 「出さん!」の効果的な活用と実践
夕食 (味鮮)
自由時間
就寝
【2日目】
起床
散歩 近所のコンビニまで
朝食 (コンビニで購入したもの)
清掃活動 店舗・工場周辺の清掃
959の代車を洗車(内装・外装に班を分ける)
参加者の愛車見学&試乗
閉村式 「絶対 出さん!」のテーマ斉唱
参加者全員でマスターに御礼を述べて解散
けっこうハードですね。
Posted at 2013/06/21 00:11:09 | |
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カフェ959他 | 日記
2013年06月17日
ここはC県のとある街で営業している自動車屋さん。
その名を「カフェ959」という。
お店の周りでは3匹の招き猫が、「カモ」・・・ではなく「お客様」を手招きして歓待してくれるそうだ。
そんなカフェ959のとある一日を例によって紹介しよう。
カランコロン♪
「電話で相談した者ですが、マスターいらっしゃいますか?」
「お待ちしておりました。 こちらへどうぞ。」
さわやかな笑顔で応対するマスター。
ここに訪れる客は、皆この笑顔に・・・。
さて、その日訪れた客は紺色のトラヴィックに乗っていた。
相談に至った経緯を、かいつまんで書くとこうなる。
・3ヶ月前に地元の中古車屋で購入。
・紺色のトラを探していたところ、運良く、走行距離の少ない個体を発見した。
・相場より高めの価格だったが、お店の説明では「こんな上物はなかなか無いよ!」とのこと。
・納車前の整備も必要があれば部品交換するから・・・と伝えられ、整備費用を本体価格とは別に支払った。
・ところが、保証期間の1ヶ月を過ぎたあたりから愛車の調子がおかしい。
・ネットで探していたら、カフェ959に辿り着いた・・・とのこと。
オーナーが一目惚れで購入したトラらしいが、マスターの目に写るそのトラは精彩を欠いたように見えた。
「じゃあ、さっそくお客さんの車を見てみましょうか?」
「ここまで動かしてもらえませんか。」
トラを整備場へと誘導する間、マスターはトラのエンジン音などを聞き漏らさないように神経を研ぎ澄ます。
ボンネットを開けて、お客さんと一緒にそのトラを見るマスター。
油脂類やスロットルバルブ周辺などをチェック。
「うん、うん・・・」
お客さんは心配そうにマスターの顔色を伺う。
「気になるところがあるので、ちょっと預からせてもらえませんか?」
お客さんの了承を得て、そのトラを預かることにしたマスター。
お客さんは、代車に乗って家路についた。
「さてと、とりあえず埃を水で落とすか・・・。」
洗車スペースへトラを移動させて、"バッシャー"とホースの水で埃を落としていくマスター。
埃が取れてキレイなボディが見える瞬間が好きなマスター。
ところが・・・楽しみな瞬間のはずがみるみる顔が曇り出した。
例えるなら、後ろ姿は若くて美人なのに正面にまわって見ると・・・というやつか?!
話が脱線してしまった・・・。
そう! 紺色の様子がおかしいのだ。
埃でボディに光沢が無いのかな? と思っていたが、どうやら始めから光沢が失われつつあるボディのようだ。
光の当たるところへ移動して、ボディをチェックするマスター。
「あいや~」
ところどころ輝きが違うボディは明らかに板金している様子。Dピラーの辺りに不自然な継ぎ目がうっすらと・・・。
水滴を拭き上げようと思ったら、いくら拭いても水滴が消えない。
「疲れ目かな・・・」と一瞬思ったが、水滴のようなものが塗料のタレによるものだと分かるまで、5秒・・・いや3秒もかからなかった。
工場へ移動して、整備状況を確認していく。
「3ヶ月前に整備してもらった・・・」と聞いたその内容はお粗末だった。
スロットルボディは真っ黒。 エアーフィルターの縁は割れたままでエアクリのBOX内には謎のワッシャー(汗)
ブレーキパッドも残り僅かでディスクのローターもカレ-皿のよう。
プラグも真っ黒で出るのは溜め息ばかり。
"何を整備していたのか、さっぱり分からん!" と言っても過言ではない状態だったのだ。
「お客さん、整備費用を別で支払ったんだよね(怒)」
反面教師として自分だけはオーナーの側に立って頑張る! と心に誓うマスターであった。 (でも、少しは利益を載せるそうだ。そりゃそうだ、商売だもの・・・。)
マスターは、これから長い付き合いになるであろうトラを労りながら整備を行った。
費用の掛かるポイントをメモに書き残していきながら、後日オーナーさんと相談して対応していくことに。
紺色のトラは気のせいだと思うが、なんだかホッとしたような表情に見えた。
トラはクルマだから、当然言葉は喋れない。
でも、マスターは、なんとなく明るい表情に変わっていたように感じたのだ。
手を掛ければ手を掛けただけ応えてくれるのがクルマである。
整備後のトラは、きっと、生まれ変わったような走りで「どう? ボクはまだまだ走れるよ!」とオーナーにアピールするに違いない。
そして、オーナーと一緒に笑顔で帰宅の途につくのだろう。
その後の紺色トラだが、ブレーキなど大事なポイントはリフレッシュするなど、それなりの費用は掛かったが見違えるような走りをして、オーナーがいたく感動したとのこと。
とは言え、まだまだこまめにオイル交換を行ったり、eクリーンの投薬等は続けていかなくてはならない。ゆっくりと回復に向けてオーナーと二人三脚で頑張っていくらしい。
オーナーとクルマが笑顔になる素敵なお店、「カフェ959」。
一人で切り盛りしているので時間は掛かるけど、きっと満足してもらえる仕事をすることは整備してもらったクルマ達が保証するだろう。
まずは、相談だけでもいいので、思い立ったら出掛けてみてはどうだろうか。
冒頭の猫達が「お客様」を手招きして歓待してくれるはずだ。
そうそう、こんな話もある。
マスターが先日入籍を発表した女優の"かんちゃん"ファンだと聞いた498(シクヤ)教祖。
さっそく、"カンちゃん"の載っている雑誌を贈ったそうな。
教祖から届いた宅配便をワクワクしながら開封したマスターは開いた口が塞がらなかったそうだ。
何故かって?
届いた雑誌は、懐かしの「ゴング」誌。(既に廃刊)
表紙には流血しながらフォーク片手に暴れるA・ブッチャー。
肝心の"カンちゃん"は、アルバトロス殺法の"キラー・カン"だったそうな・・・(汗)
これが、本当の"カン"違いかもね。。。
おい! 498の座布団全部没収だ!!
Posted at 2013/06/17 19:12:22 | |
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カフェ959他 | 日記