2014年10月26日
C県のとある街で中古車屋の一日は始まる
マスター 「おはようございます」
時刻は午前9時、案外普通の時刻だ。
意外そうにしている撮影スタッフに気づいたマスターは照れくさそうにこう言った
マスター 「昨日はお客様とクルマの話をしていたら遅くなっちゃって」
「好きなことを仕事にできる幸せを毎日噛み締めています」 謙虚な言葉に彼の人柄がにじみ出ている。お客様はそんなマスターが大好きだという。
チャ チャ チャララ~ チャラ チャッチャラチャラ~ (テーマソング)
ファイルNO.00498 職業:中古車販売業 カフェ959 にかける思い・・・
カフェ959の代表・ゴーダ、カフェ959の客は親しみをこめて彼を「マスター」と呼ぶ。
外車ミニバンの販売店として起業した彼は、自らが乗っていたミニバンのオペル・ザフィーラに惚れ込み、気付けば彼の店はオペル・ザフィーラ乗りにとって“東の聖地”と呼ばれるほど知る人ぞ知る店らしい。
主な仕事は中古車販売業なのだが、全国のザフィーラ乗りが放っておくわけもなく、気付けば彼の店は“ザフィーラ乗りの駆け込み寺”となっているそうな。
忙しそうなマスターに撮影スタッフが話かける 「いつも同じクルマばかりで飽きませんか?」
マスター 「そんなことないですよ(笑) 一台一台個性があって面白いんです。 この子のオーナーは夜練が好きで足回りが・・・」
整備が一段落したマスターが外出の準備を始めた。
スタッフ 「これからどこに行くのですか?」
マスター 「この子の試乗です。」
スタッフ 「一緒に乗っても良いですか?」
マスター 「ノウハウに関わることなので待っていてもらえますか?」
整備したクルマに乗ること約5分、満足そうな笑みを浮かべたマスターが帰ってきた。
スタッフ 「嬉しそうですね」
マスター 「そうですか(笑) 自分のイメージした走りが戻ってきました。あとはオーナーさんが喜んでくれることを祈るばかりです」
スタッフ 「中古車販売の楽しみって何でしょうかね?」
マスター 「(しばし考え込む) 家族の一員になるクルマを通じてお客様の笑顔を見ることでしょうか・・・。私もその家族に認めてもらうとまでは言いませんが、とても嬉しくなります。」
マスター 「クルマって高い買い物じゃないですか。そりゃあクルマは機械ですから壊れることもありますからお客様にはよく説明して販売する訳ですが、やっぱり笑顔で乗ってほしいし『このクルマにして良かったよ』と言ってもらえることがとても嬉しいですよね。」
マスター 「最近、整備の仕事が多いので『本業は販売じゃないのか?』ってからかわれることもあるけど、このザフィーラというクルマを1台でも多く、そして長く乗ってもらえたらと心から思います。」
マスター 「ご飯でも食べに行きませんか?」
店のシャッターを下ろして、歩くこと3分の場所にある台湾料理屋が今日のランチだ。
マスター 「ここのメニューはどれも本当に美味しいのですけど、台湾ラーメンは是非とも味わってください」
マスターに薦められるまま撮影スタッフは台湾ラーメンをすする・・・。
スタッフ 「美味しい!」
マスター 「でしょう? 鶏の唐揚げや中華飯も人気あるんですよ。」
台湾料理屋でもマスターは我々を楽しませようと色々な話題を振ってくれる。
クルマ、バイク、音楽、子育てと話題は尽きないが、ふと悲しそうな顔を我々のカメラは見逃さなかった。
スタッフ 「さっき、ちょっと悲しそうな顔をしていましたが、何かあったのですか?」
マスター 「あぁ・・・大したことではないのですが、カンちゃんのフォトエッセイをお客様からいただいて、それはとても嬉しかったのですが、サイン&握手会をやっていたことに終わってから気づいたのですよ。もう少し、余裕を持って仕事に取り組まいないとなぁ~って(笑)」
スタッフ 「カンちゃんですか?!」
マスター 「この店を紹介してもらえませんか?(笑)」
この男、なんだか並外れた奥の深さがあるように思った。彼がマスターと慕われる理由を垣間見た気がする一幕だった。
<翌日>
マスター 「おはようございます」
スタッフ 「今日は早いですね」
時刻は午前6時、前日より3時間も早い。
マスター 「今日はオークション会場に行きます」
我々もマスターの車に同乗して会場へ向かう。
今日はお客様のリクエストがあったクルマを入札しに行くのだという。
会場に到着するなりストックヤードへと急ぐマスター。
例によって下見をするシーンは断られたが、オークション会場は彼の戦場だ。
我々にも緊張感が走る。
「ヨシッ!」
どうやら、お目当てのクルマは手に入れることが出来たらしい。
スタッフ 「今日は良い日になりましたね」
マスター 「確かに良かったですが、お客様に手渡すまでやることはいっぱいありますよ」
スタッフ 「厳しいですね」
マスター 「この仕事に満点はないと思うんです・・・」
<さらに翌日>
マスター 「おはようございます」
スタッフ 「今日はとても楽しそうですね」
マスター 「今日の午前中に来るお客様達は楽しい人たちなんです」
時刻は午前10時、銀色や白色のクルマがお店の前に集まってマスターと談笑している。
マスターと客 「出さ~ん!(笑)」
マスター 「良いクルマって、お客様も良い人が多いんです。 そして、お店も良くなるものなんです。」
マスター 「僕は、そんな素敵なクルマとお客様たちに囲まれて仕事が出来るのですから、お客様が最後の一台になってもこの仕事を続けていく覚悟があります!」
チャーラララー チャララーララー チャーラララー (エンディングテーマ)
カフェ959 幸せを運ぶクルマ屋さん 彼の夢はまだまだ終わりそうにない・・・。
Cafe959のOPEN祝いに、○○大陸風に書いてみましたがニュアンスは伝わったでしょうか?
カフェ959の日常はまだまだ続きますよ。
Posted at 2014/10/26 21:07:49 | |
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