2020年11月10日
ここはC県N市にある、オヤジ達の隠れ家。
「カフェ959」
マスター曰く「オヤジ以外も来てほしい(切実)」そうだが、「そうはイカの何とやら」なのである。
今日も道路を挟んだ向かいのお店で食べた、和風ラーメンが安定の美味しさ。
ラーメンっていいよね。
さて、カフェ959と言っても、喫茶店ではなく自動車屋さんの話。
今回は、とあるお客様の話をショートショートで連投。
困ったときのピッチャー福間である。
【EGRバルブ編】
それは夏の暑い日に家族でドライブしている時だった。
常連客シクヤのトラヴィックに異変が起きた。
メーター内の警告灯が点灯して、慌てて路肩にクルマを停める。
取扱説明書を確認して、カフェ959のマスターに電話するシクヤ。
まるで、どこかのネット保険みたい…とトラブルを楽しむシクヤ。
シクヤ 「もしもし…」
マスター 「お世話になってまーす。どうしましたか?」
シクヤ 「警告灯がついたのですが、走らせても大丈夫でしょうか?」
マスター 「シクヤさんもですか。」
シクヤ 「はい?!」
マスター 「この時期、多いんですよね。エンジンに負荷をかけないように優しく走りながら、まずは様子見してください。」
シクヤ 「わかりました。」
マスター 「警告灯は経過観察してみてください。」
※数日後
シクヤ 「数日おきに確認していますが、まだ点灯しているんです。」
「やっぱり、お店に持っていった方が良いでしょうか?」
マスター 「もうちょっと様子見しましょう。」
※さらに数日後
シクヤ 「走っていたら警告灯が消えました!?」
「どうなっているんでしょうか?」
マスター 「じゃあ、しばらく走ってみてもらって、もう一回点灯した時には入庫してもらいましょう。」
※これでもかの数日後
シクヤ 「また点灯しました。」
マスター 「それじゃあ、レッカーを呼んでいただいて入庫させてください。」
※ようやくの数日後
マスター 「原因わかりました。やはり、EGRバルブですね。中にあるモーターの動きが悪いようです。」
シクヤ 「とうとう私のも壊れましたか。トラも大人になったね。」
マスター 「シクヤさんの、通勤で乗っていないから長持ちしましたよ。」
「交換出来たら連絡しますね。」
※待ちに待った数日後
マスター 「交換した後は煤が悪さしやすいので普通に走ってくださいね。」
シクヤ 「はーい!」
無事に交換が終わったトラヴィックで喜んで帰宅した翌日のこと。
はしゃいで帰宅したのが良くなかったのか…
※喜びもつかの間の翌日
シクヤ 「また、警告灯が点灯しました。」
マスター 「えっ?! またレッカーを呼んで入庫をお願い致します。」
※反省した数日後
マスター 「交換したEGRバルブの動きが悪かったようで、別の新品に交換させていただきました。」
「今度は大丈夫だと思いますが、二度あることは三度あるので…。」
シクヤ 「いやーん!」
とまあ、予想外に長引きましたが、無事に修理が終わって、シクヤさんのトラヴィックは現在快調そのものだそうです。
【シフトワイヤージョイントブッシュ編】
それはオイル交換の際に分かりました。
常連客シクヤはコロナ禍で後倒しにしていたオイル交換のためにカフェ959を訪れていた。
シクヤ 「マスター、オイル交換をお願いします。」
マスター 「ちょっと工場内が大変なことになっているので私がピットに入れます。」
シクヤ 「わかりました、お願いします。」
ピットにトラを入庫させてボンネットを開けるマスター。
マスター 「ATシフトがグニャグニャしていません?」
「節度感が無いというか…、気づきませんでした?」
シクヤ 「いや、全然…(苦笑)」
マスター 「ちょっと確認しますね。」
おもむろにバッテリーの下のほうに手を突っ込むマスター。
動物の触診さながらで、自動車のお医者さんみたいに確認するマスター 。
マスター 「あっ! やっぱり外れそうだ。」
「良かったですよ、お店に来る途中じゃなくて。」
「シフトが動かせなくなって、クルマが動かせなくなるんですよ。」
シクヤ 「えっ、そうなの(苦笑)」
マスター 「交換しましょうね。」
シクヤ 「お願いします。」
マスター 「セーフ!」
シクヤ 「何がセーフなんです?」
マスター 「今、交換しようとしたら、プラスチック部品がバリっと。」
「経年劣化による寿命です。」
「でも考えてみれば、トラも15年超えですからね。」
「ザフトラは耐久性があって良い子です。」
「はい、交換出来ました。 まだまだ乗れますよ!(笑)」
シクヤ 「あの・・・」
マスター 「はい?!」
シクヤ 「ATMに行ってきて良いですか?(苦笑)」
マスター 「今日(平日)だと近所の郵便局が便利です!(笑)」
運良く、難を逃れたシクヤですが、シフトワイヤージョイントブッシュの交換が未だの方は、転ばぬ先の杖として、交換することをお勧めします。
ATシフトを動かした時の感触がポイントだそうです。
【セカンドカー編】
その日は突然やってきました。
シクヤ 「クルマを探してもらえませんか?」
マスター 「えっ? (落ち込んだ声で)トラヴィックを降りるんで?」
シクヤ 「いやいや、違いますよ。 ママチャリが載せられて、年老いた母の通院等に便利なクルマが欲しいのです。」
「うちにあるワゴン車、排気量も大きく維持費も掛かるので。」
マスター 「なんだ~ それならそうと言ってくださいよ。(笑)」
「でも、ママチャリならトラにも乗るのでは?」
シクヤ 「サイズが大きいと厳しいんですよね。」
「ラクティスとかファンカーゴを考えたのですが、どうにもピンとこなくて。」
「10年落ちのセレナやステップワゴンだと大きいし…。」
マスター 「ラウムだと古いし、ポルテだと中途半端ですね。」
シクヤ 「トラヴィックにスライドドアが付きませんかね?(笑)」
マスター 「それは、さすがに…(笑)」
「そうだ、シクヤさん、いいのがありますよ!」
「うちの在庫車でも良いですか? ブログにも載せたヤツなんだけど。」
シクヤ 「車種は何ですか?」
マスター 「フリードです。」
シクヤ 「マスターが使っていた車なら安心だ。今度、見に行かせてください。」
※週末の金曜日
シクヤ 「クルマを見に来ました。」
マスター 「いらっしゃい! ここにあるフリードです。」
「これなら、後席の乗り降りも楽で、ママチャリも…(シートアレンジしながら)…ほら大丈夫!」
シクヤ 「(シートアレンジに感心しながら)キレイなクルマですね。」
「距離は…」
マスター 「ン十万キロですが見えないでしょう?」
シクヤ 「全く、見えません。」
マスター 「ちょっと乗ってきてイイですよ。」
~カフェの近所を試乗する~
シクヤ 「運転しやすいですね。ご近所メイン、たまに遠出するような使い方に向いていそうです。」
「乗った感じ、トラとは対極で、トラから乗り換えたら『これでいいや』となりそうで怖い。」
マスター 「それぞれの良さがありますからね。」
シクヤ 「このフリード、買わせてください。」
マスター 「フリードは日本車らしい気の利いたクルマですよ。」
その後、書類を整えて購入手続きを済ませてシクヤ家の新しい一員となったフリード。
トラヴィックの不調時、年老いた母の送迎、多人数乗車での移動と大活躍。
3人家族なのに「7人乗り(トラヴィック)」と「8人乗り(フリード)」を保有するシクヤに、隣家のおじさんは不思議そうに「変わっていますね」と笑うのであった。
そして、フリード購入から1年くらいが経ったある日の会話。
シクヤ 「贅沢だけど、トラヴィックとフリードは同時に持つことで、お互いの良いところが分かりますね。」
「フリードは生粋の日本製ミニバンだけど、トラはミニバンにもなれるハッチバックかな。」
「軽のタントやパレットなんかも気になったけど、フリードは余裕があって安心ですね。サイズもそれなりにあるのに、燃費も10km/lは切らないです。」
「何より、母が気に入ってくれました。」
マスター 「気に入ってくれて、ありがとうございます。」
シクヤ 「で、久しぶりのホンダ車だったけど、何年経っても、やっぱりホンダ車ですね。」「あ、もちろん良い意味で(笑)」
マスター 「ホンダ車らしいですよね(笑)」「その中でも初代のフリードは良くできていると思います。」 「2列目と3列目は、3代目ステップワゴンとシートサイズが一緒で、初期型は3列目がステップワゴンのシートそのものなんですよね。」
シクヤ 「ホンダ車って、ベースグレードに近いものほど道具感があって良いです。」「飽きがこないというか、潔い感じ。」「インパネも初代のシビックみたいだし。」 「シンプルなホンダ車、ちょっと前のアクティや軽トラみたいなのが好きなんです。」
マスター 「何だかんだ言って、ホンダ車好きですね。」
シクヤ 「嫌いではないです(笑)」
今回は、常連客のシクヤさんに登場してもらい、エピソードを紹介してもらいました。
“まだまだ乗りたいザフィーラ・トラヴィック”を合言葉に、これからはポイントを抑えた予防交換で、愛車と楽しく過ごしていきたいものです。
カフェ959は、ザフトラだけのお店ではありません。
お客様の要望や好みに合わせて、目利きのマスターがお似合いの1台を探してくれるお店です。
次のクルマを探す際には、ぜひカフェ959にもお立ち寄りください。
Posted at 2020/11/10 23:46:22 | |
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