2021年01月10日
ここはC県N市にあるクルマ屋、カフェ959。
車検や登録などでいつも通る道のS県と県境付近に不思議な自動車屋があり気になっていたマスター。所用が早く終わったこともあり、気になった自動車屋を覗いてみることにした。
その店の名は「ガレージ縁(えん)」。
店の敷地に入った途端、マスターは並んでいるクルマに唖然とした。
マスター 「見るのが久しぶりのクルマばかり・・・」
そう、この店は国産車がバブル景気に浮かれていた頃のマイナー車がズラリと並んでいたのである。
マスター 「この間の626といい、こういう店によく出会うな。」
そりゃそうである。筆者の趣味なんだから。
縁のオーナー(以下オーナー) 「いらっしゃいませ。」
マスター 「こんにちは。」「懐かしいですね。(社交辞令)」
オーナー 「わかりますか(嬉)」「私は当時理解されなかった名車(迷車?)達の伝道師になりたくて、この店を始めました。」
マスター 「(わざと)このシビックみたいなのは?」
オーナー 「(ニヤニヤしながら)これはコンチェルトといいます」「英国のローバーとの提携で生まれた車で当時のホンダ車の中で車高も高く、小さな高級車を志したものなんです。5ドア欲しかったけど見つからなくて。」
マスター 「今だったら売れたのかなぁ・・・?」
オーナー 「お客さん、お目が高いですね。」「コンチェルトは当時のホンダ車の中では6ライトのセダンでオーソドックスが故に埋もれて・・・」
マスター 「シートに玉縁もあるし、木目もいい感じですね。」
オーナー 「私は和製バンデンプラと呼んでいるのですが・・・(ちょっと苦笑い)」
マスター 「なんでしょう?」
オーナー 「その木目、プリントなんですよね(笑)」「当時、人気車種だったアコード・インスパイアは本木でしたから、比較されて辛かったのではないかと。」「それに6ライトがオッサン臭いと言われて、アスコットと一緒に不人気を一身に背負ったクルマだったんです。」
マスター 「・・・。(アスコットって、またマイナーな。)」
オーナー 「このコンチェルトはJXというグレードでキャブレターですがよく回って元気に走りますよ。」
マスター 「ほほー。(小さな高級車が元気とは違和感あるな)」
オーナー 「名機ZCを堪能してほしいと思っています。」
ボンネットを開けながら説明するオーナー。
コンチェルトのZCはSOHC仕様なので、DOHCだと思ったマスターは不思議な顔をする。
マスター 「ZCって、Siとかと同じですよね。」
オーナー 「形式名は一緒です。コンチェルトは性格に合わせてSOHCなんですよ。」
マスター 「ほかにどんなクルマがあるのですか?」
オーナー 「5ドアのクルマをそろえているのが当店の売りですね。」
マスター 「見たところ、トヨタ、日産、マツダと色々ありますね。」
オーナー 「トヨタのこれは珍しいですよ。」
マスター 「コロナですよね。普通の・・・。」
オーナー 「これは5ドアのSFというやつなんです。」「コロナは海外でも販売されていて5ドアの歴史は長いんです。」「どうです? カルディナと違って美しいでしょう?」
マスター 「5ドアといえば、スターレットやカローラFXあたりを思い浮かべたのですけど。」
オーナー 「そういう選択肢もありますが私の趣味で集めていますので・・・」
「スプリンター・シエロも探しているのですがなかなか見つかりません。」「ヴォルツやWill Vsなんか面白そうなんですが・・・」
マスター 「確かに面白そうですけど・・・(困惑)」
オーナー 「ちょっと古いけど日産の5ドアも良いものがありますよ。」
マスター 「あの白い角ばっているやつですか?」
オーナー 「そうです、そうです。オースターの5ドアです。セダンはたまに出てきますがこの5ドアは本当にレアなんです。」「5ドアというとパルサーやラシーンと思われるでしょうけど私はオースターを推します。」
マスター 「なんだか不思議なクルマですね。ブルーバードみたいでもあるし。」
オーナー 「おお!(驚いた顔で) ブルーバードのオーズィーをご存じですか!」「お客様のような方にこのオースターは乗ってもらいたいな。」
マスター 「はぁ・・・?!(オーズィーって何?)」
オーナー 「こちらのマツダもおススメですよ。普通のお店はランティスでしょうけどウチはこれです。」
マスター 「クロノス、でしたっけ?」
オーナー 「これはアンフィニ・MS-6で5ドアなんです。」「V6エンジンですから高級感ありますよ。」
マスター 「排気量は2Lですか?」
オーナー 「1.8Lです。三菱に1.6LのV6がありましたが、1.8LのV6はプレッソというクーペと同じですね。」「2LのV6だとMX-6というクーペやランティスと同じで力強いですが、1.8LでV6は希少ですよ。」
マスター 「・・・。(反応に困る)」
オーナー 「MX-6はRX-7と同じアンフィニのバッジとリアハッチに組み込まれたスポイラーがチャームポイントです。」
マスター 「なんだかお腹いっぱいになってきました・・・」
オーナー 「このホンダは5ドアのように見えてセダンなんですよ。」
マスター 「プレリュードみたいな顔ですね。」
オーナー 「カッコイイでしょう? アスコット・イノーバと言います。」
「英国版のアコードベースでサッシュレスのドアや6ライトとこれも当時のホンダ車では異質なスタイルが売りでしたが時代がセダンからワゴンやミニバンに志向が変わっていて不運な1台でした。」「このクルマのグレードはiとうベースグレードですが装備は一通りあります。」
マスター 「いっぱいおススメあるんですね。」
オーナー 「まだありますよ。」
マスター 「三菱ですか」
オーナー 「ランサーですが、ランエボが出る一つ前のモデルになります。」
「エテルナを探しているときに、このランサーが見つかりました。」「メーターが面白いんですよ。昼間は盤面がシルバーですがライトオンで青く光ります。カメレオンメーターと言うんです。」
マスター 「三菱らしいですね。」「あの、そろそろ帰らないと・・・」
オーナー 「5ドアでも極めつきの1台見てから帰ってください。」
マスター 「これはセダンですよね?!」
オーナー 「スーパーリッドというハッチバックなんです。ほら!」(ハッチバックの操作をしながら説明する)
マスター 「これダイハツなんですね。」
オーナー 「これこそが悲劇の名車アプローズです。」「火災騒ぎが無ければ・・・。」
マスター 「・・・。(火災?!)」
オーナー 「デビュー当時は、シーマに似ていると形容されたと記憶しています。」「アプローズはシャルマンというクルマの後継車で70年代から一気に90年代にアップデイトされて驚かせると共にとても意欲的な1台でした。」「控え目なデザインですがスタイリッシュな個性的ファミリーカーとしてダイハツの底力を感じさせるクルマでした。」
マスター 「ところで店名の縁とは、お客さんとの縁からきているのですか?」
オーナー 「違いますよ。」「エンスージアストのエンスーからです。」「ピッタリでしょう?」
マスター 「はい・・・。」(本物の変態(良い意味)だ!)
「今日は勉強になりました。」
オーナー 「また来てくださいね。」
~~~ 数か月後 ~~~
「ガレージ縁」は姿を消して空き地になっていました。
コロナ禍の影響なのか、そうなる運命だったかはわからないが、あれだけのマイナー車を一度に見たのは夢だったのかもしれません。
マスター 「うちもザフトラメインだから5ドアだな。」「うちはお客さんとの縁を大事にしたいな。」
大家さんの庭先にあるお稲荷様に手を合わせるマスター。
そんなマスターを見つめる近所の猫。
いつもの日常が早く戻ってきてほしいけど、まだまだ我慢が続きそうです。
カフェ959はコロナ対策をしながら絶賛営業中。
コロナ禍の影響で海外からの部品入手に時間がかかっています。外出禁止令で夜間操業ができない影響で納期も未定という状況です。
コンテナ不足による海運の混乱や空輸も減便や機材が小さいためにスペース不足によるオフロードが増えています。
今までの当たり前が難しくなっていますので、メンテナンスのご相談はお早めにしていただけると良いかもしれません。
Posted at 2021/01/11 02:16:42 | |
トラックバック(0) |
カフェ959他 | 日記
2020年11月10日
ここはC県N市にある、オヤジ達の隠れ家。
「カフェ959」
マスター曰く「オヤジ以外も来てほしい(切実)」そうだが、「そうはイカの何とやら」なのである。
今日も道路を挟んだ向かいのお店で食べた、和風ラーメンが安定の美味しさ。
ラーメンっていいよね。
さて、カフェ959と言っても、喫茶店ではなく自動車屋さんの話。
今回は、とあるお客様の話をショートショートで連投。
困ったときのピッチャー福間である。
【EGRバルブ編】
それは夏の暑い日に家族でドライブしている時だった。
常連客シクヤのトラヴィックに異変が起きた。
メーター内の警告灯が点灯して、慌てて路肩にクルマを停める。
取扱説明書を確認して、カフェ959のマスターに電話するシクヤ。
まるで、どこかのネット保険みたい…とトラブルを楽しむシクヤ。
シクヤ 「もしもし…」
マスター 「お世話になってまーす。どうしましたか?」
シクヤ 「警告灯がついたのですが、走らせても大丈夫でしょうか?」
マスター 「シクヤさんもですか。」
シクヤ 「はい?!」
マスター 「この時期、多いんですよね。エンジンに負荷をかけないように優しく走りながら、まずは様子見してください。」
シクヤ 「わかりました。」
マスター 「警告灯は経過観察してみてください。」
※数日後
シクヤ 「数日おきに確認していますが、まだ点灯しているんです。」
「やっぱり、お店に持っていった方が良いでしょうか?」
マスター 「もうちょっと様子見しましょう。」
※さらに数日後
シクヤ 「走っていたら警告灯が消えました!?」
「どうなっているんでしょうか?」
マスター 「じゃあ、しばらく走ってみてもらって、もう一回点灯した時には入庫してもらいましょう。」
※これでもかの数日後
シクヤ 「また点灯しました。」
マスター 「それじゃあ、レッカーを呼んでいただいて入庫させてください。」
※ようやくの数日後
マスター 「原因わかりました。やはり、EGRバルブですね。中にあるモーターの動きが悪いようです。」
シクヤ 「とうとう私のも壊れましたか。トラも大人になったね。」
マスター 「シクヤさんの、通勤で乗っていないから長持ちしましたよ。」
「交換出来たら連絡しますね。」
※待ちに待った数日後
マスター 「交換した後は煤が悪さしやすいので普通に走ってくださいね。」
シクヤ 「はーい!」
無事に交換が終わったトラヴィックで喜んで帰宅した翌日のこと。
はしゃいで帰宅したのが良くなかったのか…
※喜びもつかの間の翌日
シクヤ 「また、警告灯が点灯しました。」
マスター 「えっ?! またレッカーを呼んで入庫をお願い致します。」
※反省した数日後
マスター 「交換したEGRバルブの動きが悪かったようで、別の新品に交換させていただきました。」
「今度は大丈夫だと思いますが、二度あることは三度あるので…。」
シクヤ 「いやーん!」
とまあ、予想外に長引きましたが、無事に修理が終わって、シクヤさんのトラヴィックは現在快調そのものだそうです。
【シフトワイヤージョイントブッシュ編】
それはオイル交換の際に分かりました。
常連客シクヤはコロナ禍で後倒しにしていたオイル交換のためにカフェ959を訪れていた。
シクヤ 「マスター、オイル交換をお願いします。」
マスター 「ちょっと工場内が大変なことになっているので私がピットに入れます。」
シクヤ 「わかりました、お願いします。」
ピットにトラを入庫させてボンネットを開けるマスター。
マスター 「ATシフトがグニャグニャしていません?」
「節度感が無いというか…、気づきませんでした?」
シクヤ 「いや、全然…(苦笑)」
マスター 「ちょっと確認しますね。」
おもむろにバッテリーの下のほうに手を突っ込むマスター。
動物の触診さながらで、自動車のお医者さんみたいに確認するマスター 。
マスター 「あっ! やっぱり外れそうだ。」
「良かったですよ、お店に来る途中じゃなくて。」
「シフトが動かせなくなって、クルマが動かせなくなるんですよ。」
シクヤ 「えっ、そうなの(苦笑)」
マスター 「交換しましょうね。」
シクヤ 「お願いします。」
マスター 「セーフ!」
シクヤ 「何がセーフなんです?」
マスター 「今、交換しようとしたら、プラスチック部品がバリっと。」
「経年劣化による寿命です。」
「でも考えてみれば、トラも15年超えですからね。」
「ザフトラは耐久性があって良い子です。」
「はい、交換出来ました。 まだまだ乗れますよ!(笑)」
シクヤ 「あの・・・」
マスター 「はい?!」
シクヤ 「ATMに行ってきて良いですか?(苦笑)」
マスター 「今日(平日)だと近所の郵便局が便利です!(笑)」
運良く、難を逃れたシクヤですが、シフトワイヤージョイントブッシュの交換が未だの方は、転ばぬ先の杖として、交換することをお勧めします。
ATシフトを動かした時の感触がポイントだそうです。
【セカンドカー編】
その日は突然やってきました。
シクヤ 「クルマを探してもらえませんか?」
マスター 「えっ? (落ち込んだ声で)トラヴィックを降りるんで?」
シクヤ 「いやいや、違いますよ。 ママチャリが載せられて、年老いた母の通院等に便利なクルマが欲しいのです。」
「うちにあるワゴン車、排気量も大きく維持費も掛かるので。」
マスター 「なんだ~ それならそうと言ってくださいよ。(笑)」
「でも、ママチャリならトラにも乗るのでは?」
シクヤ 「サイズが大きいと厳しいんですよね。」
「ラクティスとかファンカーゴを考えたのですが、どうにもピンとこなくて。」
「10年落ちのセレナやステップワゴンだと大きいし…。」
マスター 「ラウムだと古いし、ポルテだと中途半端ですね。」
シクヤ 「トラヴィックにスライドドアが付きませんかね?(笑)」
マスター 「それは、さすがに…(笑)」
「そうだ、シクヤさん、いいのがありますよ!」
「うちの在庫車でも良いですか? ブログにも載せたヤツなんだけど。」
シクヤ 「車種は何ですか?」
マスター 「フリードです。」
シクヤ 「マスターが使っていた車なら安心だ。今度、見に行かせてください。」
※週末の金曜日
シクヤ 「クルマを見に来ました。」
マスター 「いらっしゃい! ここにあるフリードです。」
「これなら、後席の乗り降りも楽で、ママチャリも…(シートアレンジしながら)…ほら大丈夫!」
シクヤ 「(シートアレンジに感心しながら)キレイなクルマですね。」
「距離は…」
マスター 「ン十万キロですが見えないでしょう?」
シクヤ 「全く、見えません。」
マスター 「ちょっと乗ってきてイイですよ。」
~カフェの近所を試乗する~
シクヤ 「運転しやすいですね。ご近所メイン、たまに遠出するような使い方に向いていそうです。」
「乗った感じ、トラとは対極で、トラから乗り換えたら『これでいいや』となりそうで怖い。」
マスター 「それぞれの良さがありますからね。」
シクヤ 「このフリード、買わせてください。」
マスター 「フリードは日本車らしい気の利いたクルマですよ。」
その後、書類を整えて購入手続きを済ませてシクヤ家の新しい一員となったフリード。
トラヴィックの不調時、年老いた母の送迎、多人数乗車での移動と大活躍。
3人家族なのに「7人乗り(トラヴィック)」と「8人乗り(フリード)」を保有するシクヤに、隣家のおじさんは不思議そうに「変わっていますね」と笑うのであった。
そして、フリード購入から1年くらいが経ったある日の会話。
シクヤ 「贅沢だけど、トラヴィックとフリードは同時に持つことで、お互いの良いところが分かりますね。」
「フリードは生粋の日本製ミニバンだけど、トラはミニバンにもなれるハッチバックかな。」
「軽のタントやパレットなんかも気になったけど、フリードは余裕があって安心ですね。サイズもそれなりにあるのに、燃費も10km/lは切らないです。」
「何より、母が気に入ってくれました。」
マスター 「気に入ってくれて、ありがとうございます。」
シクヤ 「で、久しぶりのホンダ車だったけど、何年経っても、やっぱりホンダ車ですね。」「あ、もちろん良い意味で(笑)」
マスター 「ホンダ車らしいですよね(笑)」「その中でも初代のフリードは良くできていると思います。」 「2列目と3列目は、3代目ステップワゴンとシートサイズが一緒で、初期型は3列目がステップワゴンのシートそのものなんですよね。」
シクヤ 「ホンダ車って、ベースグレードに近いものほど道具感があって良いです。」「飽きがこないというか、潔い感じ。」「インパネも初代のシビックみたいだし。」 「シンプルなホンダ車、ちょっと前のアクティや軽トラみたいなのが好きなんです。」
マスター 「何だかんだ言って、ホンダ車好きですね。」
シクヤ 「嫌いではないです(笑)」
今回は、常連客のシクヤさんに登場してもらい、エピソードを紹介してもらいました。
“まだまだ乗りたいザフィーラ・トラヴィック”を合言葉に、これからはポイントを抑えた予防交換で、愛車と楽しく過ごしていきたいものです。
カフェ959は、ザフトラだけのお店ではありません。
お客様の要望や好みに合わせて、目利きのマスターがお似合いの1台を探してくれるお店です。
次のクルマを探す際には、ぜひカフェ959にもお立ち寄りください。
Posted at 2020/11/10 23:46:22 | |
トラックバック(0) |
カフェ959他 | 日記
2020年11月07日
ここはC県N市にあるクルマ屋、カフェ959。
何故、クルマ屋なのにカフェなんだって?
理由は今度考えておこう。
カフェ959 は"幸せを運ぶくるま屋"をコンセプトに、外車ミニバンに詳しいお店として始まった。開店時はオペルザフィーラ、プジョー307SW、VWトゥーラン、シトロエングランセニックといった欧州ミニバンが続々と日本市場に出てきていたっけ。
マスターがオペルザフィーラを所有していたこともあって、主力車種は自然とオペル・ザフィーラ(スバル・トラヴィック)=所謂ザフトラ に。
Aザフと呼ばれる初代ザフィーラは当時の国産ミニバンとは一線を画した走りと使い勝手の良いサイズだったこと。当時の欧州車ならではのリフレッシュすれば新車のごとく走りに輝きを取り戻すこと。お客さんの愛車(ザフトラ)に対する愛情が深く(一説にはマリアナ海溝より深いらしい)、乗り換えるお客さんが少ないことが、口コミも手伝って "ザフトラ乗りの駆け込み寺"(オヤジの巣窟)と認知されるに至った。もちろん、ザフトラを乗り換えないで維持できるのはオーナーの愛情とマスターや協力工場さんのおかげでもある。クルマがつなぐ人の縁は色々あるが、一時的なものではなく、たとえクルマを乗り換えたとしても続けられる仲間が得られるクルマとお店に出会えることは一生に何度もあることではないかもしれない。
久しぶりに書いていたら熱くなっちゃった・・・。
ちなみに、カフェ959には口コミでは拡散されず、とあるオーナーの妄想から始まった "嫁には出さないオヤジの会" の総本部としての機能があることは、あまり知られていない。(マスターでは教祖ではないのでご安心を)
前置きが長くなったが、カフェ959の執筆が滞る少し前、Cafe959ではマスターが体調不良となり、筆者もネタ不足に陥り、時間(筆)が止まりました。
筆者の都合は知ったことではないが、マスターにとっては一大事。
有難いことに、お客さんのほとんどはマスターが回復するまでの間も、他店に浮気することもなく、愛車を労りながら待っていてくれたそうだ。
くるま屋冥利に尽きるとはこのことか。
そんなマスターも体調不良という危機を乗り越え、Cafe959も日常を少しずつ取り戻してきたので、近況を少し覗いてみたいと思う。
名前の似たお店がカフェ959の近隣に、またオープンしたらしい。
その名は「ガレージ626」。
多人数乗車のクルマを主に扱っているのが売りらしい。
マスターも気になっていたので、仕事の合間に空き時間が出来たので早速ガレージ626を訪問した。
マスター 「ここだ、ここだ」
C県N市の隣にあるN市にその店はあった。
なんでもご本尊と呼ばれる個体があるらしい。
マスター 「うわっ! なんだこのラインナップ!!」
ストックヤードを見渡すと、確かに多人数乗車のクルマが所狭しと並んでいる。
・トヨタセプターワゴン
・トヨタガイア
・日産プレーリー(2代目の2.4Lだった)
・日産ティーノ
・日産セドリックワゴン
・三菱シャリオ(初代の4WD)
・三菱シャリオ(2代目のMXというグレード)
・三菱タウンボックスワイド
・ホンダオデッセイ(初代のSというグレード)
・ダイハツアトレー7
・ダイハツパッソセッテ
・スズキエブリィプラス
626店主 「いらっしゃいませー」
マスター 「こんにちは。壮観な眺めですね。」
626店主 「すごいでしょう?」「集めるの大変でした。」
マスター 「でしょうね・・・」
626店主 「気になったクルマはありましたか?」
マスター 「あの、トヨタと日産のワゴンはどうして?」
626店主 「(したり顔で)5人乗りに見えますが、実は7人乗りなんですよ。」
「セドリックもセプターもラゲッジにサードシートが収納されているんです。私はこのサードシートが好きで好きで・・・。」
マスター 「・・・。(心の声: 変態がいた(笑))」
マスター 「ミニバンと名乗らずに多人数乗車と看板にある訳が分かった気がします。」
626店主 「わかってくれます?」「うれしいなー。」「大抵のお客さんはステップワゴンとかノアを期待して来店されるようですが、ウチをその辺のお店と一緒にしてもらっては困るんです。」
マスター 「お店の626とはどういう意味なんですか?」
626店主 「よくぞ聞いてくれました!」「実は奥にとっておきの1台があるんです。」「私はご本尊と呼んでいます。」
奥にシャッター付きのガレージがあり、シャッターを開けるとそのご本尊が現れた。
626店主 「ジャーン! マツダのカペラカーゴ 1.8Lです。」
「当時多かった紺色でPWSが欲しかったのですがガソリンしか見つからなくて・・・。」
マスター 「PWSって?」
626店主 「プレッシャーウェーブスーパーチャージャーというディーゼルエンジンがあったんです。」
マスター 「ところで626の意味ですが?」
626店主 「カペラは欧州で626と呼ばれていたんです」
マスター 「BMWみたいですね」
626店主 「(ムッとした顔で)違いますぅー。」
マスター 「貴重なクルマを見せてくれてありがとうございました。」
626店主 「でも、まだ手に入れていないクルマがあるんです。」
マスター 「・・・。(他にニッチな多人数乗車のクルマってあったかな?)」
「どんなクルマなんですか?」
626店主 「スバルドミンゴといすゞファーゴです。」「ドミンゴはオリジナルにこだわりたいので初代の1.0L、ファーゴは関東では乗れないかもですがいすゞオリジナルの9人乗りなんです。」
マスター 「いろんなクルマがあるんですね。」
626店主 「今度、マツダの多人数乗車のクルマがまた入るので、また来てください。」
マスター 「マツダって、キャンプできるクルマですか?」
626店主 「(わかっていないな~という顔で)プロシードマービーという今流行のSUVとボンゴブローニィです。」
マスター 「本当に、いろんなクルマがあるんですね。」
626店主 「これからの当店に期待してください!」
マスター 「今日はこれで失礼します。」
626店主 「気になるクルマがあったら、また来てくださいね。」
ガレージ626を後にするマスター
マスター 「店主の圧がすごい。」「なんだか疲れたな。」「続くといいなー、あの店。」
数か月後・・・
ガレージ626の傍を通ったら、店名は変わらないけど店頭に並んでいるクルマは様変わりして、「ノア」「ステップワゴン」「セレナ」が多くなっていた。
マスター 「まだ大丈夫だけど、いつかに備えて、ザフトラの次を考えておかないと。」
まだまだ乗れるAザフィーラ(トラヴィック)も経年による部品の寿命が多くなるお年頃。エアコンのコンプレッサー、オルタネーター、セルモーター、クランクセンサー、EGRバルブなど、マスターのブログを読んで気になる人は相談すると良いかもしれません。
カフェ959はマスターの体調も回復し、コロナ対策もしながら絶賛営業中。
迷惑をかけないように予約をした上で訪問しましょう。
Posted at 2020/11/08 02:49:09 | |
トラックバック(0) |
カフェ959他 | その他
2020年08月08日
店主さん曰く「トラあるある」のキーレスのダブルロックによる不具合でドア(左後ろ)が開かなくなっていた件、約1週間とちょっとが経った昨晩、何も無かったかのように…
開きました(笑)
うちのトラ君の場合、故障が拡大して3ドアハッチバックになるのか、ミニバンに戻るのか、と故障を楽しもうと思っていた矢先の自然治癒!
クルマも17歳にもなると学習するのでしょうか?
我が家にきたのは15年前ですが、長いこと愛着と愛情と僅かなお金を注ぐことで応えてくれたのか、はたまた妖精さんがいるのか分かりませんが、トラヴィックは奥が深いということだけは分かりました(笑)
有難いのは家族の理解です。
ドアが開かなくなった時も「直さなくちゃね」「エアコンが無事なら」「左後ろは荷物置き場だね」とトラブル耐性が高いこと高いこと。
数年前の帰省先で発生したエアコン故障とキー固着の経験が家族とクルマの絆を強くしたのかもしれません。
教訓 「キーレスのダブルロックはやめよう!」
人もクルマも歳を重ねると何かしらありますね。自分も気をつけないと。
Posted at 2020/08/08 17:19:15 | |
トラックバック(0)
2019年12月24日
今年のクリスマスケーキは一味違います。
な、な、なんと!
娘の手作りです♪
甘さ控えめ、ケーキ人生で一番美味しいケーキでした。
ここだけの話、食べながらウルッときちゃいました。
娘と妻に感謝。
素晴らしいクリスマスプレゼントです。
嫁には出さ~ん! オヤジの会への報告でした。
Posted at 2019/12/24 21:01:33 | |
トラックバック(0)