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2か月近くにわたり、巷を騒がせているSTAP細胞の件、理研から再調査に対する
見解が発表になりました。

記者会見もあったようですが、私は残念ながら仕事で見ることができませんでした。
帰ってから新聞各紙を見ていますが、どの新聞も結構多めに記事を割いていますね。

私の大学院時代の研究領域だったこともあり（もう10年も昔ですが）、帰宅後理化学
研究所が発表した報告書を読んでみました。

報告書はこちら：http://www3.riken.jp/stap/j/t10document12.pdf
生化学の専門用語もあり、難解な内容ですがかなり良くできた報告書でした。
技術者の方、理系の大学生の方は一読をお勧めしますヨ。

一部内容を紹介すると、
小保方が調査委に問うた、「改ざん」とは何か？「悪意」とは何か？について、

・改ざんとは、研究資料等に操作を加え、データ等の変更等の加工により、その結果が
真正なものでないものになった場合
・「悪意」とは法律用語としての「知っていること」の意であり、故意と同義のものと解される。
と、答えています。

また、報告書の中では、小保方の実験の結果の管理が極めてずさんであることに対して
言及しており、

・写真を探していたら、近日中のモノがなぜか学生時代に撮影したものに含まれていた
・図野写真を加工する際、集約した状態のまま加工をし、適宜上書きを繰り返していた

といった小保方の供述から、
・由来する実験データが明らかでない状態で、異なる実験データを間違えて使用する危険性が
ある

と結論付けています。彼女自身が公開した実験ノートの記載のずさんさが、この結論を
根拠づけているのは皮肉な結果ですね。

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これをもって、小保方側がどのように出るか見ものですが・・・それは置いておいて、

技術者のはしくれとして、やはり実験ノート・・・ではなくて、普段の作業ログを残すことの
重要性を改めて再認識しました（当たり前の話ですけどね！）。