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2022年10月29日 イイね!

中古部品が英国から届く

中古部品が英国から届くドライブシャフトが錆びて折れ、
修理を計画するも部品の入手に思いの外手間取り
治癒に一ヶ月以上を要した
我が家の91年式W124 230E号。
修理の過程で、排気量の異なる同型車の部品と
形状が違っていて移植できないことが判明した。
さらに、230シリーズは、国内ではクルマの
タマ数そのものが少なく、
中古部品の入手は困難を極めることもわかった。
純正部品はあるが、自分には手が出せないほど高価。
とはいえ、どうにかして予備の部品を確保しておかないと、
もう片方のシャフトに問題が起きたら、今度こそ廃車にするしかない。
そこで、捜索範囲を海外のオークションサイトまで広げて
探していたら、英国で同じ年式のクルマの中古部品が出品されていた。
送料含めて値段も無理ない範囲。
海外オークションでの取引は初めてだったので、少し気が引けたが
ここで逃せば、二度と手に入らないかもしれない。
即決落札した。
品物は20日ほどかかって英国から手元に届いた。
中古品だから、もちろん年式相応の使用感は否めないが
使用には問題なさそうだ。
何より予備の部品があることへの安心感は何ものにも変え難い。
インターネットが普及したおかげで
部品の入手範囲や、整備情報の共有環境は世界に広がった。
これはリユースやリペアの可能性が世界に広がることにつながり
資源やエネルギーの節約による持続可能な社会づくりに
大いに役立つことではないかと感じた。





Posted at 2022/10/29 16:14:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年10月06日 イイね!

ドラシャ折れから復帰

ドラシャ折れから復帰8月末に、突然のドライシャフト破損に
見舞われてから一ヶ月あまり。
本日、無事に修理を終えて愛車が復帰した。
今回判明したのは230Eのドラシャは
W124の他シリーズと異なり、
細くて長いという事だった。
小排気量でデフそのものが小さいことに
由来しているらしい。
写真上は300Eのシャフト、下が破損した230E
のシャフト。
ロッド部分が明らかに細くて長い。
これは、中古・新品ともに数多く流通する
300Eなど同系他車の部品を流用できないことを
意味し、修理に使える中古品のタマ数は極端に少なくなる。
破損品を確認したところ、タイヤ側のブーツ内で
ロッドが腐食し破断していた。
腐食の原因はわからない。
何らかの原因でグリスが抜け、
水が入ったのだろう。
今回は左を交換したが、
右側とて無事ではあるまいとの予測はつく。
国内で部品を調達するのは極めて難しいことが分かったので、
海外のオークションサイトを調べ、
万一の際の備えとして英国の個人が出品していた
中古1本を12000円ほどで購入した。
今やグローバルな情報システムは旧車の維持には
欠かせない。
ありがたいことだ。

情報化と言えば、面白い本を読んだ。
修理が終わった愛車を引き取りに、
整備工場がある町に列車で向かう途上、
時間があったので本を読んで過ごした。
今回の旅で読んだのは、60年代初頭に
情報化社会の到来を予言した
民俗学者の梅棹忠夫氏の「情報の文明学」
本の中に自動車についての考察があった。
人は自動車を感覚器官を通じた感覚情報をもっ
て、総合的な全身感覚で感じている、と梅棹氏はいう。
自動車メーカーは工業製品としての性能の良さを
前面に
情報を消費者に提供するが、
人々が感じている自動車の魅力は、
肌触りで感じる乗り心地であったり
居心地の良さであったり、
好感が持てるデザイン、
車内に響くエンジン音やロードノイズ、
あるいは匂いといった、五感に訴える感覚情報に
よって良し悪しを判断しているというのだ。
その意味で、自動車は工業製品でありながら、
人に対してさまざまなインフォメーションを与える情報産業の商品でもあると
梅棹氏は述べている。
面白い視点だと思った。
例えば乗り心地であるが、W124のサブフレームはボルト接合ではなくボディ本体に溶接で接合さ
れていて、これがボディ剛性の要になっている。
現代のようにセンサーによる情報をコンピュータで処理して、快適さの最適値をピタリと弾き出すのが難しい時代に、
最後は人間の五感を頼りに数限りない実験を通して、
快適と感じる乗り心地の最大公約数を求めた。
W124が、その後の自動車開発におけるベンチマークになったことを考えれば、この時、得られた
感覚的な情報が、その後の人間とクルマの関係にとって重要な意味を持ったことは間違いない。
最後は人間の感受性が仕上げた乗り心地だったといえる。
本を読んで最も強く感じたのは、計測や分析のテクノロジーがどんなに高度化しても、最後は人間の感覚が工業製品のあり方を決める重要な要素で
あることは変わらないということだ。
そのためにも、人間は感受性を高める努力が大切だと思う。
Posted at 2022/10/07 00:44:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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皆さんからの情報、とても参考になります。 ありがとうございます。
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