
地元にある、某野菜の直売所の残念なお話…。
住宅地の方ではめっきり見かけなくなったツバメ…。
この直売所の周りは田んぼが多いこともあって、この地で生まれ、南国で越冬したツバメたちがこの時期にまた帰ってくるんです。
特にこの直売所は絶好の繁殖場所ということもあり、多くのツバメたちの故郷でもあったわけです。
ところが…
今年もツバメ達は巣作りしているのかな、と先日見に行ったのですが、どうにも様子がおかしい。
ツバメの数が著しく少ない。
騒がしい雛の声もしない。
どうしたのか、と軒下を覗いたらひどい状態に。
巣を作らせないようにするため軒下すべてに防鳥ネットが張られていた…。
いつもの年のように軒下に滑り込むように入り込んだツバメたちは唖然。
看板は看板でご覧の有様。
幸いなのはこの棘、鳩用なのか、間隔が大きいため、ツバメ達はその隙間に入り込んで一休みはできるようです。けれどその顔は心なしか『どうしよう…』と困惑しているかのようにも見えます。
wikipediaには…
日本においては、水稲栽培において穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥として古くから大切にされ、ツバメを殺したり巣や雛に悪戯をする事を慣習的に禁じ、農村部を中心に大切に扱われてきた。江戸時代にはツバメの糞は雑草の駆除に役立つと考えられていた。「人が住む環境に営巣する」という習性から、地方によっては、人の出入りの多い家、商家の参考となり、商売繁盛の印ともなっている。また、ツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えもあり、巣立っていった後の巣を大切に残しておくことも多い。
とあり、人々の生活に密接につながってきたツバメ…。
ただ、商業施設側からすれば大切なのはツバメではなく、お客様であり、糞害や雛の鳴き声などの“騒音”、高速で軒下に入り込むことによる接触などでお客様に損害を与えてはいけないという配慮から防鳥策を取ってツバメを追放したのでしょう。
その気持ちはわからないでもないですが、農家にとって益鳥であるツバメを、農家と密接につながっているべき直売所が邪魔扱いするというのはいかがなものなんだろう?
南国に越冬して、はるばる帰ってきた故郷が、自分らを拒絶する形にされたツバメたちが不憫でしょうがない…。
野菜の直売所だかなんだか知らないけど、
こんなあからさまなツバメ撃退策を取るような店に自然食品だの農業と密接だの語る資格はない!
本気でそう思う。
【ツバメ撃退用の防鳥ネットが極めて不愉快。自然をなんだと思っているんだ。こんな酷い仕打ちはさっさとやめて、ツバメと店舗が共存できる手段を取るべき】
一応要望書は提出しておきましたが、果たして次見に行ったときにはどうなってることやら…。
Posted at 2014/05/02 23:41:12 | |
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