恒例のマイカー渡道の季節がやってまいりました。
昨年は諸事情で実施できなかったので、2年ぶりの実施になります。
そして、共に渡るのは4月に納車したばかりのX6君であります。(^^)
8/6(木) ~1日目
妻と子どもたちは例によって妻の実家への帰省&お留守番です。
家族をさし置いて道楽旅行に出る悪いパパを許してくれ。(笑)
さて、この日は会社を定時で上がり、いざ、新潟港を目指します。
今回往路で利用する船は23:15新潟港発の新日本海フェリー「あざれあ」です。
秋田港を経由し、苫小牧東港へ向かう、いわゆる寄港便というやつで、初の利用です。
この船にしたのは、会社を定時で上がればその日のうちに出発できるという、スケジュールを1日
も無駄にしないための選択です。
関越道を北上し、新潟港に着いたのは21:20。係員に誘導されるまでは1時間ほど待ちました。
そして、いよいよ船のケツから乗り込みます。(^^;
車両甲板に収まったX6君。右側はギリギリ・・・。
5ナンバー車より幅が約30cmデカいですからね。すみません。。。(^^;
この日は24時過ぎに風呂に入り就寝しました。
25時まで風呂にはいれるのですが、24時超えるとガラガラでほぼ貸し切り状態でした。
8/7(金) ~2日目
今回確保したのは前回(2013年)と同じステートB和室です。
3畳と狭いですが、一人ならかなり快適なのです。
でも一応2人定員なので、夏季はしっかりと貸切料金(+1人分の半額)がかかります。
船内散策。初めて利用するフェリーなので、船内レイアウトも新鮮ですねぇ。
この船は2万トン以上あり、いつも利用するフェリー(1万5千トン程度)よりも若干大きいです。
ゆったり流れる時間は独特です。ほんとに船旅は最高です。(^^)
朝食。カフェテリア式。和洋ありますが、洋食にしてみました。
一般的なお盆週休みから1日ずらせた為か、レストランの混雑もほぼなく快適です♪
昼食。カツカレー。一般的な業務用カレーな感じ。(^^;
その後は部屋や船内でのんびり過ごします。
なお、ビンゴ大会とかいろいろイベントをやってたみたいです。
そして、定刻より30分ほど早まって17時頃に苫小牧東港に入港します。
ここの港は初めてだけど周りに何もないのね。。。
太平洋フェリーや商船三井などが発着する西港の方がにぎやかです。
車両甲板で20分ほど待っていよいよ下船です。この瞬間がほんとたまらないんですよね。
いつもは朝の上陸が多かったので、夕方上陸なのも新鮮です。
さて、夕食&温泉ということで苫小牧からほど近い「鶴の湯温泉」に行ってみます。
3年ぶり2回目の利用です。ここ独特の泉質でなかなか良いですよ。
夕食は併設の食堂でしょうが焼き定食としました。
そして、この日は道の駅「夕張メロード」まで移動。翌朝が登山予定で早いため、車中泊です。
なお、X6で車中泊する人なんか、まずいないとは思いますがなかなか快適です。
Q5のときは足を伸ばせなかったのですが、X6はまっすぐ伸ばせます。
巨体の恩恵を受けます。翌朝は5時起き予定のため、22時前には就寝。
8/8(土) ~3日目
4:40起床。恐る恐る窓から外をのぞいてみると、どんよりな曇り空。
登山予定の日にこの天候だとかなりテンション下がります。
ただ、幸いにも天気予報だとこの日の空知地方は午後から晴れる予定なのでそれに賭けます。(笑)
大夕張鉄道南大夕張駅跡に保存されている車両です。なんとなく立ち寄ってしまうスポット。
途中、セイコマで飲料や食料を買出しします。
夕張シューパロダムが完成しシューパロ湖が巨大化したため三弦橋も水没しちゃいました。
いままでに何度も通った国道452号の旧道も水没した形跡がありますね。
かつて賑わった大夕張市街跡もダム湖の底です。
夕張岳登山道に向かう林道のかつての入口であった白銀橋も水没。(手前の上だけ出ている橋)
奥の新道はかなり立派な橋で驚きです。
さて、夕張岳登山口までは国道452号分岐から約14km。そのほとんどが未舗装ダートです。
割とフラットでしたが前日の雨でぬかるんでいるところもあり、AWDが重宝しました。
そして、登山口に到着。林道の10km超えはほんと長いです。
終点の駐車場には車は10台ほど止まっていましたが、手前に何とかスペースを見つけ駐車。
登山の装備を整えて入山届に記帳し、いざ、開始します。
だいたい6:30ぐらいだったかと思います。
さて、夕張岳の登山道は途中まで「冷水コース」と「馬の背コース」の2つがあるのですが、今回は
「馬の背コース」にしてみました。
実はこのコースは途中にピークが二つあり、登り下りが2回続くという鬼のようなコース。
冷水コースの方が楽みたいですね。選択ミスであります。(笑)
開始1時間半くらいは森の中を延々とひたすら登ります。これがかなりきつい。
曇っていて気温は低いのですが湿度が高くジメジメ。
おまけにガスもやがかかっていて朝でもかなり不気味な雰囲気。
身に着けているクマ除けの鈴が静寂の森に響き渡ります。(笑)
誰も登ってこないので不安感凄いです。。。一番の恐怖は熊さんですから。
2つのコースの分岐点。ここで冷水コースから来た3人組と遭遇。
この時の安心感たるや。。。でもコースのまだ半分も来てないのです。
望岳台。スタートから3.7km地点。ちょうどここで半分くらい。
この辺りからガスが抜け、徐々に雲の上に。賭けて正解だった。(^^)
さらに30分ほどで前岳湿原に出ます。完全に日が出てきました。
日が出るとうれしいけど体力の消耗は激しくなります。今回は水分は4リットル持ってきています。
ここでセイコマのサンドイッチで遅めの朝食としました。
これは切り立った岩山で「ガマ岩」と言います。これ近くで見るとかなり凄いです。
圧倒的迫力で登山者を迎えてくれます。
ちなみにあまりに危険なため立入(登頂)禁止だそうです。当然か。
そして、いよいよ夕張岳が姿を現します。奥地にあるのでなかなか姿を拝めません。
1,400m湿原。花のシーズンはもう終わった感じです。7月ぐらいが良いみたいです。
振り返ると素晴らしい絶景♪ でもあまり余裕がありません。
ここまで約6km、標高差で1000mほどを順調に上ってきたのですが、脚に違和感を覚え始め
ます。なんかピクピクしてる。。。この時はあまり気にせず、どんどん先に進みます。
そして、標高1,500m程の釣鐘岩前の花畑を過ぎたあたりでちょっとまずい状況に。。。
ここで真剣に悩みました。我慢して先に進むか、それとも下山のことも考えて潔く引き返すか。
ちょうど「山頂まであと800m」の看板を過ぎ、もう少し!というところでしたが、後者の選択をしまし
た。救助要請などして他人に迷惑かけたくないですし。
まぁ、もともとは「行けるところまで行こう」ぐらいに思っていたので、ここまで来れれば良しとするか
な。と無理やり自分を納得させます。(笑)
まぁ、仮に我慢して行ったとしても、帰りの地獄が目に見えてますし、それよりもここから無事に下山
できるのかという方が心配でした。なお、奥のピークが夕張岳です。
案の定、ここから登山口までの約6.5km、ほんと地獄でした。。。
下山がこんなしんどかったのは初めてです。痛みで踏ん張り切れず何度転倒しかけたことか。。。
一度思いっきりシリモチ着いたし。。。(^^;
そもそもコース選択を誤ったりと反省点もあるので、次回リベンジ対象としたいと思います。
でも変化に富んだ登山道でなかなか楽しめました。(行きは)
このクラス(中級レベル)の山になると予行演習的な登山は必要でしょうね。
14:35下山。なんと開始から8時間もかかってた。。。脚がガクガクです。
最後の2kmぐらいは感覚ない感じ。幽霊みたいにフラフラ下りてきました。(笑)
駐車場のマイカーが見えたときはどれほど安心したことか。。。
息を整え、脚をマッサージして30分ほどで少し落ち着いてきたので車の運転ができる状態になりま
した。運転にまで支障が出たらシャレにならんし。(笑)
ちなみに昼食をとる余裕もありませんでした。(というかのどを通らなかったです。)
そして、林道をまた14km戻り、国道452号に出ます。
飛び出しエゾシカ君。北海道の林道走行時は割とよくある光景ですね。
その後は宿泊地の芦別に向かいます。
夕張近辺は割と野生動物遭遇率が高いエリアなのですが、この日はキタキツネとの遭遇が異常
なほど多かったです。国道452号の大夕張~桂沢湖までの30kmぐらいの間に7回も。
17時には芦別入り。
夕食は芦別名物のガタタンのラーメン。芦別の「宝来軒」というお店です。
ガタタンとは、とろみの強い中華スープです。登山で塩分の出切った体には最高の補給になります。
実際に炭鉱閉山前は炭鉱マンの栄養を支えていたそうです。
その後、たまたま見つけたコイン洗車場でダート走行で泥まみれになったX6君を洗車してあげ
ます。そしてこの日は芦別温泉のスターライトホテルに宿泊。
さすがに登山後の車中泊はきついので宿に泊まります。
ここは2003年以来、12年ぶりです。

あっ、トランク開いてた・・・。
ここまでの走行距離
8/6(木) 自宅~新潟港 384.5km
8/7(金) 苫小牧東港~夕張 70.9km
8/8(土) 夕張~芦別 138.9km
2015年8月10日作成 @北見にて