さて、今回の旅も最終日です。前日に広島・呉に入っていました。
呉に来た目的は「大和ミュージアム」を見学することです。
軍艦島ともう一つ、ここにもどうしても行きたかったので、長崎→広島というちょっと離れた場所
でしたが、強引に行程に組み入れました。まぁ、乗り鉄もできたし。。。
大和ミュージアムの開館時刻(9時)より早く着いてしまったので辺りを散策します。
ここも長崎同様造船の街です。大きな船をたくさん見ることができます。
ミュージアム前にある大和波止場は大和の甲板をイメージしている公園だそうです。
実物大の甲板と主砲の場所がタイルで表現されてます。
再現されているのは艦首から第二主砲塔までの半分。それだけでもかなりの大きさです。
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大和ミュージアム前に船の科学館でもあった陸奥の41cm主砲がありました。
こちらのほうが開口されていて状態もかなり良いです。
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後ろのは陸奥のスクリューと舵もありました。
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開館時刻になったので早速入ります。
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いきなり飛び込んでくるのがやっぱりこれ。1/10戦艦大和です。
1/10と言っても、全長約26.3m、全福約3.9mあります。
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後ろから。とにかくデカい。船の科学館で見た1/50なんて目じゃないです。
実際に大和の建造に関わった人たちの協力や最新の考証を取り入れて作成しているそうです。
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46cm主砲塔。砲自体は3門×3基で計9門。1/10なので口径は4.6cm。
ちなみに実物はこの主砲塔1基だけで2700トン(駆逐艦1隻分)あるそうです。
最大射程は約42km。砲弾の重さは自動車並みの1.5トン。
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25mm3連装機銃。横の士官の人形がいいね。
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艦橋最上部。ここにも人形があります。その他に、無数の双眼鏡が見えます。
横に伸びているのは測距儀。目標までの距離を測るためのものです。
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水偵もかなりの大きさです。
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艦橋~煙突。無数の高角砲がコンパクトにまとめられて配置されているのが良く判ります。
これだけ巨大な船ですが、いかにコンパクトに設計するかが重要だったそうです。
大和は全長263mありますが、米海軍のアイオア級(全長270m)よりも短いというのは意外。
でも排水量は大和のほうが15000トンも重いです。(大口径砲と重装甲のため)
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大和の現在の状態。鹿児島沖水深350mの地点で眠っています。
沈没の際は第二砲塔火薬庫が誘爆し、船体が真っ二つに折れてしまったそうです。
あのアニメのファンには結構ショッキングな事実かも。。。
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引き上げ品の一部。
最大、最強を誇った大和も既に戦争は航空機主体に移っており、活躍の場はほとんどありませ
んでした。しかし、建造の技術は日本の戦後の復興に多いに貢献したそうです。
造船技術はもちろん、先ほどの測距儀はニコンの前身となる会社が製造し、カメラなどの光学機
器の発展に大きく貢献したそうです。また、生産技術の面でもかなりの効率化が図られて自動車
生産の効率化に大いに貢献したそうです。
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当時のボイラー(釜)。これは戦艦金剛に搭載されていたものだそうです。
SLに似てますが、ずっと巨大でこれが複数ありました。
大和は12基のボイラーと4基のタービンで出力15万馬力。
あの巨体を27ノット(約50km/h)で走らせました。
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軍艦島つながりで、戦艦土佐の写真がありました。
上から3番目。艦橋が無いので、軍艦島に似ているといえば似てるかも。。。
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零式艦上戦闘機の実物。いわゆるゼロ戦です。思っていたよりも大きい。
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人間魚雷「回天」。特攻兵器です。大戦末期に実際に使われたそうです。
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主砲弾。右から、36cm、41cm、左3つは46cmで赤いのは三式弾。
三式弾はいわゆる散弾。中から無数の弾が飛び出て、主に敵の航空機を打ち落とすもの。
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3階から。3階からでないと全部を1枚の写真に収められません。。。
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呉のもう一つの見どころ。海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」にも行ってみます。
ここは実物の潜水艦の中を見学できる、日本で唯一の施設です。
この巨体を陸地に上げただけでも凄いと思う。。。
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中は狭いです。奥はトイレ。
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操縦室。緑の椅子のところが操縦席です。座ることができます。
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夜間はライトが消され、赤い照明になります。潜水艦の映画でよく見るやつ。
これは乗組員が昼夜の区別を保つようにするための措置です。
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「大和ミュージアム」、「てつのくじら館」で見学時間は3時間半ほど要しました。
まぁ、平日で割合ゆっくり見ることができたからね。。。
午後はレンタサイクルを借りて呉の街を散策してみました。暑かったけど。。。(^^;
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旧海軍最大の軍港であった呉です。いたるところにその痕跡があります。
戦艦大和が建造されたドック。今はIHIの呉工場。ここで秘密裏に大和が建造されました。
今回の旅では2番艦の武蔵を建造した三菱重工長崎造船所も見ることができました。
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「アレイからすこじま」まで足を延ばしました。ここは日本で唯一、間近で現役の潜水艦を
見ることができる貴重なスポットだそうです。この日は2隻いました。
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この辺り一帯は全て旧海軍の呉海軍工廠があった場所。
当時作られた重厚な建物がたくさんあります。
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入船山に行ってみます。
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長官の官舎などを見学しました。
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炎天下の中のチャリは堪える。。。お腹が空いたので呉市街で昼食にします。
やはり呉と言えば海軍グルメ。自由軒というお店です。
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海軍グルメと言えばカレーを想像するかと思いますが、他にもたくさんあります。
オムライスは主に士官向けのメニューだったそうです。
当時はエリートしか食べられなかったんですねぇ。。。
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という訳で呉を後にします。海軍の街。なかなか楽しめました。
今度は横須賀にも行ってみよう。近いし。
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広島からはやはりここに行きました。原爆ドームです。
世界遺産ということもあって、大勢の外国人観光客も見かけました。
今回、結果として、長崎、広島と2か所の被爆地を訪問することとなりました。
今では更に福島が第3の被爆地になってしまったことが残念でなりません。
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平和記念資料館も見学。特に「放射能の影響」のところに大勢の人が見入っていました。
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さて、広島駅からバスで広島空港へ移動します。
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あっという間だった旅も最後。空港で最後の食事です。
あなご飯やカキなどのセットもの。「瀬戸御膳」だったかな。
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そして羽田行JAL最終便で帰還となりました。今回は往復特典航空券利用でした。
さて、今回の旅は成功率1/3と言われる軍艦島上陸に2回も出来ました。
これだけでもかなり充実したものとなりました。
軍艦島は世界遺産暫定リストにも乗っており、もしかすると世界遺産化もあるのかもしれません。
しかし、2回目のツアーの説明員の方によると、あえて保存のための補強などはしないそうです。
このまま、自然のまま「風化していく過程」が貴重であると。
なので、軍艦島はいつまで見ることができるのか保証がありません。
次回、台風の後に行ったら形が変わっているかもしれないのです。
でも、軍艦島ツアーは本当に良かったです。何度でも参加したいほどです。
「繁栄はいつまでも続かない」という説明員の言葉が心に残りました。
まるで、どこかの国のそう遠くない未来を表しているようで。。。
軍艦島の写真や動画はたくさん撮ったので、あとで整理してアップしたいと思います。