2016年もいろんなクルマが華々しく登場した陰で、これだけのクルマたちがひっそりと去っていきました。改めて振り返ってみましょう。
▽▲2016年1月〜12月迄の間に生産および販売が終了しブランド廃止となった車種のまとめ▲▽
※車名が廃止される車種のみ。モデルチェンジで新型に車名が引き継がれる場合は含まない。
※メーカー公式サイトのカーラインナップから削除された時点で販売終了と見なす。なお、記載している生産・販売終了時期はメーカー公式サイトまたはWikipediaを参考にした。
※各車種の画像は最終モデル。
※原則として、販売終了した順に並べてある。
スズキ MRワゴン

2015年12月生産終了・2016年3月販売終了
ワゴンRをベースに、よりファッショナブルなデザインを採用した軽ワゴン。3世代続いたが、歴代通して日産へ「モコ」としてOEM供給され、嫁ぎ先のモコの方が本家より売れた。
トヨタ iQ

2015年12月生産終了・2016年3月販売終了
全長3m未満のボディで4人乗りを実現。この超高効率パッケージングを実現すべく、iQ専用設計のパーツを多数採用。のちに2人乗りモデルが追加されたほか、アストンマーティンへOEM供給され「シグネット」が誕生。Gazoo Racingが手掛けたスポーツモデル「iQ GRMN」、電気自動車「eQ」も登場した。
マツダ MPV

1月生産終了・3月販売終了
当初は北米向けミニバンとして登場。日本でもミニバンブームに乗って人気を博したが、近年のミニバン市場は背の高いBOXタイプが主流となったほか、エコカーブームも相まって販売が低迷していた。“選択と集中”によりマツダはミニバンから撤退することになった。
トヨタ ラッシュ

2月生産終了・3月販売終了
ダイハツからOEM供給されたコンパクトSUVで、キャミの後継車として2006年にデビュー。縦置きエンジンのFRと4WDが設定され、ビルトインラダーフレーム式モノコックボディを採用。近年では珍しい本格派の造りを持つSUVであった。東南アジアでは販売継続中。
ダイハツ ビーゴ

2月生産終了・3月販売終了
テリオスの後継車として2006年に登場したコンパクトSUV。トヨタにもラッシュとしてOEM供給された。国外向けにはロングボディの7人乗り仕様も設定。東南アジアでは今後も継続販売される。
トヨタ ist

3月生産終了・4月販売終了
コンパクト・クロスオーバー。ヴィッツをベースに一回り大きなボディを採用。プレミアム感を売りにした初代は大ヒットとなったが、欧米マーケットをにらんでボディサイズを拡大した2代目は、人気が低迷した。
日産 モコ

2015年12月生産終了・2016年5月販売終了
日産初の軽自動車としてデビューし、3世代に渡って販売された。スズキMRワゴンのOEMモデルであるが、本家より人気を集め、とくに若い女性からの支持は絶大だった。しかし、日産は三菱自動車と共同で軽自動車の開発および生産を行うこととなったため、スズキからのOEM供給は終了、モコも廃止となってしまった。
スバル トレジア

3月生産終了・6月販売終了
トヨタ・ラクティスのOEMモデル。スバルは5ナンバーサイズのコンパクトカーを持っておらず、ラインナップの穴を埋めるためにトヨタから供給を受けた。開発にあたってはスバルのエンジニアも派遣され、一部がスバル専用設計となっている。ラクティスより一足先に生産終了。後継車はダイハツからOEM供給される「ジャスティ」である。
日産 バネット トラック

2015年12月生産終了・2016年6月販売終了
マツダ・ボンゴのOEMモデル。アトラスF24の1.5tシリーズに統合される形で販売終了。日産でこのクラスのトラックの取扱いは無くなった。
トヨタ bB

5月生産終了・7月販売終了
四角いボディで若者に人気を博したコンパクトカー。初代は大ヒットモデルとなったが、2代目は人気低迷。シンプルな造形の初代に対し、アクの強いデザインが万人受けしなかった事や、エコカー減税に対応していなかった点が影響した。事実上の後継車はダイハツからOEM供給される「タンク」。
トヨタ RAV4

6月生産終了・7月販売終了
もともとはコンパクトSUVとして登場したが、モデルチェンジを重ねるごとに大型化。日本での販売台数低下と反比例するように、米国では人気が高まった。海外で4代目が登場した後も、日本では3代目が細々と11年間も継続販売されてきたが、ついに廃止。RAV4の国内販売終了は、日本国内専用車種である3代目ハリアーの登場が関係していると思われる。
ホンダ CR-V

3月生産終了・8月販売終了
もともとはコンパクトSUVとして登場したが、モデルチェンジを重ねるごとに大型化。日本での販売台数低下と反比例するように、米国では人気が高まった。海外で4代目の改良型が登場した後も、日本では従来型が細々と継続販売されてきたが、ついに廃止。CR-Vの国内販売終了は、より小型のSUVであるヴェゼルの登場が関係していると思われる。
トヨタ ラクティス

6月生産終了・8月販売終了
ファンカーゴ後継車として登場したヴィッツ派生のコンパクトワゴン。2代目はスバルにも「トレジア」としてOEM供給された。より背を高くしてスライドドアを装備した「ルーミー」および「タンク」が事実上の後継車となる。
日産 ラティオ

6月輸入終了・12月販売終了
タイ生産のコンパクトセダン。ティーダ・ラティオの後継車であり、元を辿ればサニーの末裔にあたるが、新興国メインで開発されたため日本人の求めるクオリティを満たしていたとは言えず、販売不振で輸入中止となった。海外では継続販売される。
ホンダ CR-Z

2016年12月生産終了・2017年1月販売終了
ハイブリッド・スポーツクーペ。インサイトをベースに、往年の名車CR-Xを彷彿とさせるデザインを採用。MTも用意された。生産終了前には「ファイナル レーベル」と名付けられた特別限定車が登場した。
日産 バネット バン

2015年12月生産終了・2017年6月販売終了
マツダ・ボンゴのOEMモデル。自社生産で後継モデルの「NV200 バネット」登場後も、ディーゼルと4WDがラインナップされなかったため、ディーゼルと4WDに限ってOEMを継続していたが、販売終了。自社生産モデルに統合された。2018年1月にはようやくNV200バネットに4WDを追加設定。
以上。
お疲れ様でした。
こうして見ると、トヨタの車種リストラが多かった印象ですね。
国内販売台数の減少に伴い、この流れは来年以降も続くと予想されます。
選択肢が減ってしまうのは寂しいですが、販売が低迷していれば仕方のないこと。
その分、より魅力的なニューモデルが登場することを願いたいですね。
Posted at 2017/10/14 20:26:56 | |
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