【潤い】乾燥を防ぐ装置
1
僕は、母が一切化学調味料を使わず料理をする厳格な家庭で育った。
かつを節は、シャッシャッと削った。
昆布は適切な大きさに切って、出汁を取った。
端で見ていて
料理とはそのようなものだと思っていた。
中学になると、
部活の帰りにコンビニや駄菓子屋で摘み食いすることを覚えた。
その時に初めて食したカップヌードルに衝撃を受けた記憶は鮮明だ。
(な、何だ...この旨い食べ物は....)
ふんだんに使われたであろう化学調味料。
変な肉のような味がする立方体。
卵のような謎の黄色い塊....
一瞬にして、僕は虜になった。
2
時は流れ宇宙世紀0087。
僕は憧れのカップヌードルが姿を変えたものをセブンイレブンで手に入れた。
2000リラ程度であったと思う。
通販では中華人民共和国で適当に製造された同機能商品が安価に売られている今、随分と強気な価格設定だ。
( ˘•ω•˘ ).。oஇ
3
仕組みは、
想像の通りとても簡単な作りであった。
(本物が10個以上食べられるだろうに....)
衝動買いは、いつも後悔する。
しかし、気にする事はない。
(飽きれば捨てれば良い...)....いや
その考え方は誤りだ。
僕が真剣に取り組むSDGsで考えれば
【目標12】
持続可能な生産消費形態を確保する
つまり、飽きたら人様に譲渡すれば良い。
人様が欲しがるか否かにかかわらず
譲渡すれば良い♪
高値で譲渡すれば良い♪
( •̀∀•́ )✧
4
直ぐに水を入れて試したくなった。
外の水栓は
ハンドルが取られていて使えない。
コンビニのトイレの水は気分的に使いたくない。
「すみません。水を入れて貰えますか?」
そう丁寧に、バイトらしき中年女性にカップヌードルの容器を突き出し依頼をした。
女性は怪訝そうな目付きをしたが、紫色をしたadidasテカテカジャージを履いている紳士が常人ではないと判断したのか、サッと水を組み
「どうぞ~」
と僕に差し出した。
安心して欲しい。
僕は正真正銘の紳士だ。
5
USBに繋ぎ
スイッチをオンにする。
お湯を入れたような、水蒸気が立ち上がる。
「おぉ~♪」
僕は素直に感動した。
その煙は、
まるでカップラーメンのようだからだ。
加湿器と考えると、
明らかに勢いが足りない。
しかし、よく考えると
カップラーメンから勢い良く水蒸気が立ち上がってしまうと、沸騰したヤカンのように見えてしまうから、これが「正解」なのだろう。
良いものだ♪
6
ゆらゆらと
カップヌードルから
煙が流れている。
僕は買ったばかりのソーセージエッグマフィンを食しながら、暫くその煙を傍観していた。
きっと紫色の貨物車に乗りうつむき加減で黙々とパンをかじる姿は、慌しい通勤時間に利用する方にとっては異色に映ったかもしれない。
それは、異色ではない。
その方々と僕の時間軸と価値観が違うだけだ。
安心して欲しい💜
7
夜間に見てみると、
稼働時には赤色ランプがつくことがわかった。
煙は勢い良く出る訳では無いので
夜間は作動確認はしずらい。。。。
しかし、これだけ光れば
(弱くても動いているんだな...)
と安心することが出来る。
有難い光だ💜
まさに
希望の光だ♪
(´▽`) '` '` '`
8
昼間、外から眺めてみると
(こ、こいつ車内に食べたカップ麺を放置してら...)
そう見える。
車上生活者のようだ。
紫の貨物車に乗り、車内で暮らしている....
(何という、素敵な見え方なのだろうか💜)
今更ながら、
この車を買って良かったと思った。
当時
「ダメですって!原色はダメっ!すぐに色褪せるからダメですって!せめてこのメタリック色にしてください!原色はダメですって~」
と紫色を購入しようとしているのに、それを売らない様に必死な形相で拒んだ担当者には感謝の気持ちを伝えたい。
(´▽`) '` '` '`
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