やまむらとおるのブログ一覧

前の日曜日にYZ東サーキットに行ってきたのですけど､
同行車の1台がすげーヤツでして｡

まぁ､カンタンに言えばフロントのドライブシャフトを外したFR仕様のインプ(ドリフト仕様)で､けいおん！痛車｡
走ってる最中も､外向きの液晶モニタにアニメやゲームのオープニング映像を流すというハッチャケぶりですが､この人のドリが実はすごかった｡

横に乗せてもらってたのでわかったのですが､意外にサイドブレーキは長くかけて､結構ヨーが出てからクラッチつないで角度を維持って感じで｡
感覚的に､現在はSuperGTで活躍されている山野さんがジムカーナで全日本チャンピオンとった時のS2000のような挙動かと｡
つまり､ブレーキで前荷重→ステアリング操作でヨーモーメント(曲げる力)発生→サイド引きではなく､
サイド引き→ステアリング操作でヨー発生って感じ｡サイド引く前に減速を感じなかったから､ですけど｡

飛距離はツッコミ初めを手前にズラし､角度はインプなのであまり付けられないけど､安定した角度を綺麗に維持していくので､乗ってて安心｡
ヨコ向いてても完全に制御できてる感じで､目の前でスピンしても安全に回避できちゃうあたり､よく自分のクルマを知ってるなぁと感心しきりです｡



さてもう1台｡マツスピRX-8(排気系はRE雨宮)がいたのですが､これが完全に遊び仕様…リアはスタッドレスという､サーキット舐め腐り仕様だったわけですが！！！！！

コイツが昨今のFR車の欠点を見事に見せてくれました｡

ウェット路面でアクセル踏みすぎでスピンってのはよくある話ですが(ゑ？
回り方がハンパない｡2回転はしてたかな…遊んでたかもしれないけど｡
滑り出しがね､S15とかのフロント軸重の重いFR車と､50：50の最近のFRでは違いますね｡
最近のはいきなりスパっと滑っちゃってクルクル旋回｡S15とかは旋回速度は遅いけど､止まらないって感じ｡
動的な旋回軸が､RX-8は車体中心部かつタイヤより内側に重いもの(エンジン等)が集まっているので､ヨーモーメントが発生した時の車体の感度が高いからな…
S15はドライバーのひざあたりかな？旋回軸は｡んで､エンジンの重心はフロント軸よりも前｡だからフロントタイヤが抗力を発揮して回りにくくなってる気がする｡

分かりやすく例を挙げるとすれば､RX-8はフィギュアスケートの選手がスピンするときに手を縮めた状態=高速スピンがデフォで､昔のは腕を広げてゆっくり回ってる状態がデフォという感じ｡あー余計わからんか(w

結局高速スピンをしてしまう特性がある車体を､サスアーム等でのメカニカルグリップで抑制して｢良好なハンドリング」としているのが､最新のFR車｡
MRのスポーツカー(MR-2､NSXなど)と同じですね｡





86は腰砕けからスピンに至りやすいという意見があるけど､あんなもん当然だわ｡
FRの乗用スポーツカーを開発･製品化したことない富士重に全部やらせたんだもん､今生産してるヤツが完璧なアシなわけがない｡
現状考えうる中で最良､という状態なんだ｡文句あるなら交換しろ…おー､’80年代のトヨタ車みたいな突き放し方だ(w こういうのはユーザーに愛されるぞ｡

ホンダのS2000だってそうだったじゃん｡初期は発散してしまう超テールハッピーなクルマだったんだぜ｡でも何とかしたのはホンダだし､S2000で走り回ったユーザ｡






…とまぁ､iで走るからにはスピンはRX-8と比較にならない旋回速度で回るぞと｡