やまむらとおるのブログ一覧

本心です。

初代フィットはヴィッツの登場を受けてデザイン面でも大きく冒険をし、また燃費トップも狙った野心作でした。
ロゴ、キャパなどコンパクトカーではイマイチだったホンダの会心の一撃はトヨタ・カローラを年間販売台数トップの座から引きずり下ろす程だった。
※過去これをやった車種はなく、1か月だけとかならファミリアなど数車種ある

スタイルもデミオを良く研究したワゴンスタイル。そしてセンタータンクレイアウトという飛び道具で積載性能も他に類を見ないもので、とんでもない野心作だったわけです。
エンジンも1気筒当たりプラグを2本使って完全燃焼を狙うと、つくづく「いい意味でエンジニアのエゴ」が反映されたもんでしたね。

CVTの制御に難があって、20km/h位でガクガクするのは煮詰め不足ではなく、燃費コンシャスな制御だからこそ。


しかしそんなホンダのお仕着せがましい価値観で構成されていたはずのフィットも、3代目にもなるとイイコチャン車ですよ…
キープコンセプトと言えば聞こえはいいですが、冒険などなぁんもしてないってこと。
初代フィットはライフスタイルを考えることが出来ましたが、今回のフィットには何も描けません。N ONEのほうが余程描けますよ。

正直言って、今回のフィットは大コケして欲しいですね。
ライフスタイルを描くことが出来ないようなクルマしか作れないんじゃ、ホンダは終ったと言わざるを得ない。「このクルマを所有したらアレがやれそう」とか、そういうのを想像できたのがホンダ車だったじゃないか。CR-X、歴代シビック（type R除く）、シビックシャトル、初代ステップワゴン、初代オデッセイ…



トヨタや現代のフォロワーでしかない今のホンダに、存在意義は無い。