
近頃はすっかり見かけることはなくなりましたが、自分の中ではシトロエンといえば、2CVでもDSでもCXでもGSでもなく、このBXです。
1994年に弟が誕生し、母にも車が必要ということで親父がBXを買ってミニは母用に。
1989年式なので当時5年落ちの中古車だったのですが、確か最初は「不動車」でした(笑
買った時に担当だった方もGTiに乗っていて当時はまだBXを見かける事は珍しくなかったように思います。
TRiだったので、いわゆる中の上のインジェクション仕様ですね。
壊れる壊れるとさんざん脅されていたATは結局最後まで快調でしたが、同じく脅されていたクーラーは何回も修理しました。
不具合さえなければ凍るほど効く優秀なものだったのですが・・・
で、BXといえばハイドロですが、リターンパイプからの下血にさえ気をつければ素晴らしいものでした。
街乗りの様な低速ではそれほどコイルサスの車と変わらないのですが、高速にのってしまうとそれはもう夢のような乗り心地で・・・
普段BXに乗ることはあまりなかったので、BXに乗る=お出かけ
という認識が自分の中にはあり、BXとの思い出は今でも楽しいことばかりです。
毎年恒例の家族でのスキー旅行もこの車で行ってまして、ハイドロは雪道で大いに威力を発揮してくれました。
荷物がアホみたいに入るのは流石バカンスの国の車と思いましたね。

写真ではエンジンを止めたままトランクに荷物を満載にしているのでリアが下がっていますが、エンジンをかけると水平に・・・これもまた魅力の一つですね~
他にも、ディーラーでヘッドガスケットを表裏逆に付けられたせいで調子が悪かったのにそれを部品のせいにされて親父がブチギレた話とか、長い間乗っていたのでエピソードは挙げたらキリがありませんが・・・
まあ、とにかく気に入っていた訳です。
が、いくら日本で一番売れようが、ガンディーニがデザインしようが(親父はリアクォーターがカウンタックに似ている!と言って譲りませんでした。笑)
所詮80年代の大衆車。21世紀に入ったころから部品がどんどん欠品になって行きました。
ディーラーにも、買った頃に面倒を見てもらっていた人はとっくにおらず、対応は悪くなるばかり。
最初は部品取りから持ってきたり、イギリスやフランスから輸入したりと色々頑張っていたのですが・・・
2010年8月5日。とうとう手放してしてしまいました。
ちょうどエコカー補助金のために古い車がどんどん潰されていた頃ですが、親父はBXを25万円の鉄屑にするのではなく、1万円で埼玉の某専門店(A井さんの方)に売りに行きました。

売りに行った帰り、駅まで送ってもらったCXの車内は、ミニを売ったときと同じ空気が流れていました。
Posted at 2012/07/08 21:22:02 | |
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