今日は住んでる町内会の総会がありました。輪番で回ってくるので来年度は会長に
なるわけですが、昨年から引きづっていた問題で『愛育委員』からの退会について
相当揉めました。
愛育委員は戦前からありますが、現在日本全国にあるわけでもないので
知らない方も多いかと思います。町内では昨年度に女性を中心に活動してた
活動の中で、もう高齢化も進んで周囲でも退会するところが増えたので当町内も
退会するかどうかの話し合いがあり、結論として退会で決まったので皆もう縁の
ない組織だと思っていたのですが、世話役だった方がなんと退会はしておらず
継続していたことがわかりました。事前に話し合いをもち、みんなの総意で退会に
決まったことなので正式に退会してほしいとお願いし、もうこれで話は終わった
と思ってました。ところが世話役だった方から退会はしたが配布物は倉敷市が
継続して用意する、町内の会員はその配布物の情報を知る義務と権利があるので
役員が愛育委員の会合に参加して配布物を取りにいくこと、なんて言い出したのです。
権利と義務なんて言葉が出てくると、そもそも誰の言葉なのか怪しくなります。
調べると、倉敷市では健康ボランティアだと定義されてました。もう少し調べると
予算費目があり、愛育委員委託金として倉敷市全体で年間800万が計上されています。
設立された昭和9年の時代背景では乳児死亡率が高かったり、高齢者ケアが何も
無い時代だったので意義は大きかったのかもしれませんが、今では介護保険があり
少子化の時代になりました。存在意義を疑問視されるこども家庭庁の膨れ続ける
予算をみても、もう不要だろうとしか思えません。高齢者ケアでは民生委員との
住みわけが難しくなっているらしく、ますます存在意義が感じられないのです。
町内に限って言えばほぼ満場一致で退会に賛成だったこともあり、今更白紙に
戻して平日9時半に開催される会合に参加して配布物を持ち帰るなどと、コスパも
タイパも極めて悪い会議体に参加を決めることは無謀としか思えず、一度決めて
しまうと今後長々と引きづることが予想されるので、断固反対しました。
退会しても義務が残るなんて悪質な通信販売よりタチが悪いとも言いました。
幸い、参加された女性からもなんで昨年度退会してなかったのか、個人のボラン
ティアとしてやると宣言したのはなんだったのか、という当たり前の援護射撃も
あって無事に今後一切関与しない方針で合意できたのですが、一時はどうなるか
と思いました。
全国的にも組織してる県は減ってきています。岡山は比較的早い昭和15年に
現在の瀬戸内市が認定されたこともあって、戦後倉敷市にも誕生し50年以上の
実績があるそうです。活動自体の是非よりも、歴史があるからとかそういう必然性の
ない理由だけで継続することは疑問しかなく、乳児死亡率が高いわけでもなく
介護保険制度もある現代で、町内の意思に反してまで継続するのはおかしいと
思います。最近では町内会を作らない地区も増えていることもあり、そこを放置
していることも平等ではないと思ったので、結論には安心しています。
話が大きくなりますが、日本での発端となったのは現在麻布にある社会福祉法人の
恩賜財団母子愛育会です。上皇陛下御誕生を機に昭和天皇から伝達された御沙汰が
発端となって発足した組織なので当然由緒正しい組織です。名誉総裁は秋篠宮妃
紀子様がされており、理念に基づく活動であることは間違い無いと思いますが
決算報告書を見ると、いわゆる税金が800万ほど収入に計上されていました。
幼稚園や病院を運営し、地の利でしょうが不動産所得やその他所得、寄付も
それなりにあるものの、公金が投入されている点は注目に値すると思います。
こういった法人格を持つ団体への公金投入自体、財政不足が真実なら見直し
されるべき情勢であり、活動内容に拠らず見直ししないと税金も下がらないと
思うからです。
地下鉄サリン事件後、宗教法人へのチェックは厳しくなって地方の小さなお寺や
神社でも監査を実施したりシステムを導入して会計管理が厳しくなったこと、
いわゆる特殊法人が官僚の天下り先として多用されていることと聞いてしまうと
余計に疑いの目で見てしまいます。
生い立ち自体が怪しい法人と比較することは間違いかもしれませんが、国民は
自助自助と言われ続けて異常なまでの物価上昇にも耐えているので、昔からある
組織であっても見直しが入ることは期待してしまいます。イーロン・マスクが
日本に来てアメリカ同様大ナタふるってくれないですかね。
★関連情報URLは恩賜財団母子愛育会のHPです。