2025年06月16日
少子化時代なので当然なのかもしれませんが、幼児が巻き込まれる事故は大きく
報道されると思います。また高齢者の事故や逆走に関する事故も同様に大きく報道
される傾向にあると思います。
見かけた記事は幼児の事故が多発しているので、ミニバンやワンボックスカーなどの
車高が高くて死角が生じやすい車種には検知装置の導入を進めているという記事です。
確かに人生がまだ始まったばかりの幼児が事故に遭い、怪我したり亡くなる事故は
減ってほしいと思います。でも事故は誰も起こしたくないし被害にも遭いたくない、
それは年代問わず共通のはずです。幼児の事故の対策として目視確認の徹底を
進めることに異論は無いのですが、メーカーに対して検知機能の導入を進めると
いう話には疑問を感じます。
事故件数は高齢者の方の踏み間違えや逆走のほうが絶対に多いと思ってます。
こちらは問題視されてる期間に比べると、対策は取られてはいますが劇的な改善に
なっていません。実は前職で特許出願がノルマだった関係で、アクセルの踏み間違え
に関する出願をしたことがあるのです。
その時には担当してもらった弁理士さんから、まず「なんでソフトウェアに関する
出願ではないのですか?」と確認の電話が長々とあり、その後数回の修正依頼に
対応してる間に弁理士さんが交代したり、なんとか出願までたどり着いても案の定
自動車メーカーから似たような出願案件が多いので独自性を証明する依頼が何度も
来ました。
一応受理されたものの独自性の証明が困難という理由で最後は引き下げましたが、
この類の申請は本当にたくさん出ています。その割に特許として認められたものが
少ないのは決定打に欠けてることの証明でもあると思います。独自性の証明のため
慣れない特許データーベースに入って出願済み案件を調べて分かったことは、自動車
メーカーだけでなく福祉器具メーカーや医療メーカー、個人の方の出願も多くあり
ます。特許なので誰でも申請出来るから当たり前なのかも知れませんが、それだけ
注目を集めている分野であることの証明だと思ってました。
幼児が関連する事故よりも遥かに多いと思う踏み間違えによる事故は、明らかに
車両に追加の対策が必要だと思います。2022年の日本発案の装置が昨年に国連
標準化として認められた実績はありますが、車両への搭載時期や、新車よりはるかに
多い未装着車への対応をどうするか等課題はたくさんあると思います。
個人的には何かあったらハードで対応というのも完全ではないので、ソフトの対応
のほうが望ましいと思ってます。この場合ソフト=人間ってことになりますが、
幼児の事故は、免許取得時に大部分の方が教習所で習った車両前後の確認を徹底
すれば防げたはずの事故が多いと思います。どうして車両に追加装備を義務付ける
話になってしまうのかがよく分かりません。余計に車両価格が上がることになるので
ますます若い世代の車離れが加速することになると思うのですが、違いますかね?
Posted at 2025/06/16 12:30:14 | |
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