「ちょっといい話」

おととい気づいたのですが・・・。

うちの職場の裏口に「鳥の雛」が落ちてました。
何という鳥かは分かりませんが・・・

スズメよりはちょっと大きく、茶色で尻尾が見当たりません。
くちばしは比較的長い。

この雛鳥さんはぴーぴー鳴きながら道路の脇に座り込み、目の前を走る車をひたすら見ていました。

職場では「巣から落ちた雛は手を出してはいけない」とみんなで確認し、そっと見守る事にしたのですが。

その日は夕方から雨が降り始めました、雛さんはずぶ濡れ・・・
さすがに見逃すことができず、女子社員が木の下に移動してしまいました。
巣から落ち、人間の匂いのついた雛を親鳥は育てるでしょうか？


次の日雛を見に行くと、昨日置いといた木の下からはいだし一昨日と同じ場所で車の行き来を見ている、まだ生きていました。

そして今日・・・

今日も同じところにいるようなら３日は餌を食べてないだろう、さすがに体力も限界なのではないか？
ところがやはり同じところで車を見ています・・・

が、雛さんが「ぴーぴー」と鳴くとどこからともなく「ぴーぴー」と返す声。
「もしや・・・」
辺りを見回すと電線の上に２羽の「親鳥」と思われる鳥が！

しばらく見ていると親鳥？は何かの虫を発見し捕獲、しばらく格闘（虫が大きかったため）その間雛さんはピョンピョンジャンプしながら親鳥？さんに近づいてゆく・・・

１・２分の格闘の末、親鳥？さんはその虫を雛さんに食べさせました。


普通巣から落ち、人間の匂いまでついた雛は親鳥に見放され死んでしまう、と思ってましたが・・・
そんな雛でもちゃんと面倒をみる鳥さん、天晴れです。
最近「子供が親を…」とか「親が子供を…」と言ったニュースが耐えませんが。
鳥に出来るのだから人間だって、ねぇ。


後で気づいたのですが、雛さんは道端で「車」を見ていたのではなく、道の向こうにある「林」を見ていたのではないか？
きっとそこには親鳥がいたのでしょう。




チャンチャン♪