【リンク:独立行政法人 自動車事故対策機構 HP】
昨今、普及激しい自動ブレーキ装置。
筆頭はスバルのアイサイト。それに国産各社が続く形。
自動ブレーキと一言で言っても中身は様々。
【リンク:各社の自動ブレーキ装置の種類】
1.カメラ方式・・・スバルのアイサイト、日産エクストレイル&ノートなど
○コストが安く、車だけでなく、人・自転車なども検知可能。
×視界に頼る為、悪天候に弱い。
2.赤外線レーザー・・・各社軽自動車、ホンダフィットなど
○コストがとても安い。
×性能が低い。
3.ミリ波レーダー・・・日産スカイライン、ホンダオデッセイなど
○悪天候に強く、検知範囲が広い。
×コストが高く、人や自転車は検知しにくい。
4.1~3を組み合わせて採用・・・マツダアテンザ、メルセデスE&Sクラス・ボルボV40など
カタログスペックからの判断になるが、メルセデスとボルボがリード。
コストと性能ではスバルが秀でていて、低コストの軽などはそれなりの性能。
で、ページトップのJNCAPによる自動ブレーキ他安全装置の性能試験。
詳しい内容はリンク先を参照して頂くとして。
32点満点中32点獲得が3車種。
・レクサスLS・・・ミリ波レーダー&カメラ
・日産スカイライン・・・ミリ波レーダー
・スバルレヴォーグ・・・カラーステレオカメラ
車も装備もバカっ高いLSやもはや高級車のスカイラインはともかくとして、
280万弱~というプライスであるレヴォーグの一人勝ちと言える結果。
以下、
・
31.9点 スバルフォレスター
----↑ここまでが対停止車両(50km/h)&対走行車両(60km/h)まで停止----
・31.3点 スバルインプレッサXVハイブリッド
----↑対停止車両(50km/h)のみ接触--------------------------------
・25.3点 ホンダオデッセイ
----↑対停止車両(30km/h)まで、対走行車両(45km/h)まで停止---------
・24.5点 日産エクストレイル
----↑対停止車両(30km/h)僅かに接触、対走行車両(45km/h)まで停止---
・20.7点 日産ノート
----↑対停止車両(30km/h)少し接触---------------------------------
・19.6点 マツダアテンザ
・
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・
・7.4 点 ダイハツムーブカスタム
----↑対停止車両(20km/h)まで停止---------------------------------
・6.7 点 ホンダヴェゼル
満点のレヴォーグはアイサイトver.3。
わずか0.1点劣るフォレスター&インプレッサはver.2。
いずれにしてもスバル・アイサイトの優秀性が光る。
正直ここまでとこれ以下の性能差がかなり大きい。
続いてホンダオデッセイ。これはスカイラインなどと同じミリ波レーダー方式。
上級グレードにリアモニター(謎)などとセットオプションという形で22万ほど。
安価な赤外線レーザー方式のものも設定するというややこしい車。
(これもカーテンエアバッグとセットオプションというもの)
突っ込みどころはあるが”ミリ波レーダーは”性能としては中々のもの。
スカイラインとは違いカメラ方式のエクストレイルも中々の性能。
ミリ波レーダーのオデッセイとほぼ同じ程度の性能ながら+8万と良心的。
ここまでが優秀と言えるレベル。
ノートはエクストレイルと同じカメラ方式ながら性能はかなり落ちるが、
Xに実質無料で付いてくる代物で作動領域が~60km/hと幅広いのが高得点。
アテンザは対停止車両(30km/h)まで停止とこの点ノートより優れていたが、
低速域の赤外線方式は全車標準装備だが、
対走行車両用のミリ波レーダーは12万のオプションの割に性能は良くない。
アクセラは低グレードは低速域(赤外線方式)のみなど少しややこしい設定。
エントリーグレードには両方とも設定無しとこの点もマイナス。
と、全部調べるのはしんどいのでここまで。
超高価でそれに見合った高性能のLS。
シンプルだが比較的安価な割に高性能なスカイライン。
安価なのに圧倒的性能のアイサイト群。
セットOPで高価だが性能はいいオデッセイ。
安価で性能のいいエクストレイル。
標準装備で作動領域の広いノート。
ミリ波レーダー方式の性能がイマイチなアテンザ&アクセラ。
まとめるとこんな感じだろうか。
アイサイト以外は方式やOP設定が各社まちまちで性能も同じく。
やっぱりスバルのアイサイトは頭一つ・・・いや、二つ三つ抜きん出ている。
で、ダイハツ・スズキの軽が作動領域~30km/hで8点前後なのに対し、
同じく赤外線方式のホンダの軽、Nシリーズ。
作動領域が~25km/hと一回り劣るのが少しネック。が、まぁこれはいい。
問題はフィットHV。ノートが下位グレードで実質標準装備、高得点なのに、
こちらはサイドエアバッグ等とこれまたセットOPで六万円(安価とはいえるが)
かつ性能も他社軽より低いときたもんだ。これは厳しい。
さらに問題外なのがヴェゼルHV。
対停止車両(20km/h)でも衝突してる有様。
そりゃ設定が無いよりはずっといいけれど、正直商品としてどうなのかと。
おそらくフィットベースででかくて重くなってるのにブレーキそのままなのだろう。
付加価値装備なのに、テストを見る限り印象は逆効果。
スバルがダントツ、日産が健闘、トヨタもソコソコ。
マツダは少し頑張りましょう、ホンダはもっと頑張りましょう。
・・・あれ、この感じ妙に既視感が・・・。
そうか、昔ベストモータリングであったパニックブレーキランキング。
トヨタが優秀、スバル日産がそれに続き、マツダとホンダは厳しい結果だった。
あのコーナー好きだったけど、結構現実に即した評価だったんだなと再認識。
各社試行錯誤でまだまだ発展途上の自動ブレーキ。
こういうテストがその発展を促せれば、と期待する。
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Posted at
2014/10/26 08:04:39