先日ネットでこんな記事を見つけました。
http://www.corism.com/blog/17/1339.html
要約すると、
「日本でセダンが不人気になったのは海外向けの車作りをしてきたからだ。
国内向けの上質なセダンを作ることがセダン復権の鍵である!」ってな具合。
なるほど、現行車種を見渡してみれば・・・
・カムリ
・レクサス各車
・スカイライン
・フーガ
・ティアナ
・アコード
・インスパイア
・レジェンド
・アクセラセダン
・アテンザセダン
・レガシィシリーズ
・キザシ
どれも日本の交通事情を考えて作られたとは思えない車たちばかり。
しかし、では国内向けのクラウンやマークXはどうか?
サイズ的には上記車種とそこまで変わらない。(車幅などはスカイラインのほうが狭い)
そういう意味では国内を考えて作られた小型セダンとなると、
国内向けのカローラ・アリオン(プレミオ)・ティーダラティオくらいしか残らない。
かたや現在の国内での主流、ミニバンはどうか。
5ナンバー枠から全幅1800mm超えのLクラスまで各社充実の華やかさ。
1500cc~3500ccまで、法律上ではほとんどの車種で7人乗れる。
広さ重視の箱型からスタイリッシュなものまでコンセプトも様々。
ステーションワゴンも吸収合併された感がある。
次にコンパクトカー。
各社ほとんど二車種以上のラインナップ。
1000ccクラスのリッターカーから背が高いミニワゴンまでこれまた様々。
取り回しのよいものと広さ至上主義のものに大別できる。
軽自動車。ダイハツとスズキの二強主義。
でも結局広さ至上主義で背が高く重くなる傾向。
下手なリッターカーより重い「軽」自動車もある本末転倒ぶり。
ただ車種は多くてこれまたよりどりみどり。
こうしてみると国内セダン市場の荒廃振りが良くわかりますね。
まさに世は世紀末!(まだあと90年くらい残ってるけど)
ただ、過去を見返してみると・・・
ディーゼル4WDがバカ売れしたり。
2ドアクーペが町中にあふれかえったり。
三菱やマツダの車がバカ売れしたり。(失礼)
80~90年代に車種が多様化し、様々な車が登場しましたよね。
その中から実用的なコンパクトとミニバンが生き残ったんじゃないかなぁと思うんですよ。
1.【バブル崩壊後のコスト削減によるセダンの質感の低下】
具体的な車種はいいませんが、90年代半ば以降の大衆セダンは何かこう・・・ね。
バブル期までの豪華絢爛・ハイテク満載から考えるとその落差が凄かったのでは?
2.【ワゴンRやムーヴなど、快適で広い軽の台頭】
「なんだこれで十分じゃないか」ってみんな思っちゃったんでしょうね。
実際乗るとそう思います。広い視界・十分広い車内・維持費の安さ。
無理して普通車を買う必要がないとユーザーに思わせた凄い車たち。
3.【バンからミニバンへ】
・プレーリー
・セレナ
・ラルゴ
・シャリオ
・ノア
・エスティマルシーダ、エミーナ
・イプサム
・ステップワゴン
貨物車というイメージが強かったバンが乗用モデルになって登場。
初期のFR・MRから乗用車ベースのFFへ。
広くて快適、四角くて見切りがよく、高い視点で運転しやすい。
4.【コンパクトカーの革命】
画期的なデザインで登場したヴィッツ。
低燃費とCVT、広い車内で平成の国民車になったフィット。
コンセプトカーのようなデザインで登場したK12マーチ。
トールコンパクトの先駆者デミオ。
今までの安くて安っぽいコンパクトカーが一変した時期ですね。
これまた「これで十分じゃないか!」と思ってしまうほどの出来。
こうしてみればセダンの人気がなくなっただけでなく、
そのほかの車たちの魅力や存在感が大きくなったゆえに、
昨今のような状況があるのではないでしょうか。
個人的に、それが悪いとは思いません。
国内の交通事情を鑑みると、これが自然な流れなのではないでしょうか?
買い物やチョイノリで信号や渋滞だらけの道をトロトロ走り。
狭い道を通って狭い駐車場に車を納め。
子供がいればチャイルドシートが必須。スライドドアも必要。
欧米のように、広くて真っ直ぐなフリーウェイを駆け抜けたり。
長い休暇を取り大陸を旅したり。
高速を200km/hで疾走するような車が日本で必要か?
世界一厳しいディーゼル規制に対応させた割高なディーゼルが普及するか?
そう考えると、日本車がコンパクトカーとミニバンだらけになるのも納得できます。
でも、それでも僕はセダンが好きです。
車といえばあの3ボックスの形。
そんなに広い車内なんて要らない。
程よい囲まれ感。低めの重心。FRならもっといい。
300万以下で買えるマークXはとてもお買い得だと思うし、
グラマラスで7ATを奢るスカイラインも魅力的。
先代レガシィB4なんて僕の理想のセダンでした。
だから、国産メーカーには是非国内セダン市場を復権させてもらいたい。
過去を振り返れば、国産メーカーだって欧州車の後追いばかりじゃない。
RAV4やCR-V、ハリアーといった昨今の乗用SUVブームの先駆者たちの登場。
スカイラインやインプレッサSTI、ランサーエボリューション等のハイパワー競争。
シビックやインテグラのタイプR。まるでサーキットモデルのような変態カーたち。
世界中のオープンカー復権のきっかけを作ったロードスター。
プリウスはじめHVの登場とその普及。
昨今のダウンサイジングのはるか先を行く軽自動車のテクノロジー。
こうしてみると日本車も十二分にエポックメーカーたる存在であり、
その力を持ってすれば、魅力的なセダンを作ることが出来るはず。
今や新車販売台数のトップに躍り出たプリウスだって、
初代は完全にイロモノ扱い。
粘り強く改良を重ね、ブランドを築いてココまで来たわけで。
すぐに結果が出なくとも、その流れを作ってやる!位の気概が欲しい。
僕はただの素人だから、
こういう車を作ればいい!なんてことは言えないしわかりません。
でも、ちょっと思ったのはやっぱり日本車はハイテクがウリなんじゃないでしょうか。
国内でこれだけHVが売れるのは、低燃費という要素だけじゃない。
未来を予感させるハイテクと、それを普通の車のように使える完成度の高さ。
そういう付加価値があるから、プリウスやインサイトを選ぶんだと思います。
単にHVにすりゃ良いとはいいません。
SAIやシビックHVはお世辞にも売れているとはいえませんし、
アメリカで売っているカムリHVもカムリの販売台数の数パーセントと聞きます。
何か付加価値を。そのセダンが欲しくなる何か。
そういうきっかけを作れば、振り向いてくれるユーザーもいるのでは?
例えばジューク。賛否両論渦巻く珍車で、市販が決まったとき
「誰が買うんだこんなの」と言われていました。
蓋を開ければ欧州でも国内でも予想以上の売れ行き。
これが持続するとは到底思えませんが、
「待ってました!」と飛びついた人が事実居たわけで。
ハイテクでもデザインでもいい。
そういう「付加価値」で振り向いてもらうところから始めて、
「セダンもいいもんだ」という流れを作って欲しい。
リンク先の記事を見ていて、なんかこう熱くなって。
支離滅裂ですが、書きなぐってしまいました。
次の日見返して後悔するんだろうなぁ。
長々と駄文でお目汚し失礼致しました。
Posted at 2011/07/21 19:11:30 | |
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