
県内は、8月末で終了。
禁漁期間に入り、
中国地方唯一9月末までできる鳥取も、昨日で終了。
でも…
釣行記は、まだまだ続きますよ(爆)
(更新サボリ過ぎw)
西中国山地を源にする某河川
その支流の支流のそのまた支流、熊多発地帯で
険しいルートになるので、訪れた事は無い。
その未開の地に、足を踏み入れると言う事は
もしかして渓流アングラーの、最も欲するものなのではないだろうか。
「男のロマン」
男の子は、いくつになっても危険が好きなのである(笑)
ワクワク、ゾクゾクしながら山道を歩く。時折現れるニョロロン(マムシetc)を避けながら。
程なくすると流れが直角に曲がり、流芯が護岸にぶち当たり上部に葦が生え陰になった
よさげなポイントが現れた。
良く見ると、護岸の下が抉れていて
幻の魚ゴギが、いかにも潜んでいそうな場所だ。
だが、足場が悪い。立ち位置からアップの釣りとなるが、斜面で水面まで3mくらいの高さ。
見えない抉れの中を通すには、流芯を利用するしかない。
上部の葦が流れの中まで進出しているので、キャストミスも許されない。
一発勝負だな…
スパイラルキャストで上手く流芯に乗せ、抉れの中にミノーを送り込み
一瞬間を作り、浮き上がらないように左右に1度だけヒラを打たせる。
次の瞬間、黒い影が…
「ズンッ!」
よっしゃ!デカイ!
ここまでは良かったが、取り込む場所は無い。
想定外の大きさなので困ったが仕方ない、3mの高さを抜き上げるしかない。
2lbラインよ、切れないでくれ!
(足場が悪いので、この写真でご勘弁を)
よし、これで本日のメニュー決定だ!(笑)
遡行しながら、マンメイドストラクチャーがあれば
隈無く探ってみよう。
お次のポイントはヒラキを2ヶ所攻めて、1匹ずつ追加。(TOP画像)
さて、そこから困った。
この崖を登らなければならない。
かなり厄介だが、この先にパラダイスが待ってるかも?
などと戯言を言いながら、勇気を振り絞り慎重に登った。
その先の河原で、一旦休憩。
すると、目の前の苔蒸した石に一羽の鳥が止まった。
あっ青い鳥だ!今度の鳥は前回の鳥とは違う、コルリだ。
しかも、目の前で舞を披露してくれる。飛んでいる川虫を器用に捕っては石に戻る。
何度も何度も捕食シーンを、披露してくれる。
って言うか、君はまたしても「幸運の青い鳥」なのですか?
この渓はもしかして、パラダイスなのですか?
その答えは、程なくして出た。
怒涛のラッシュ!
なかでも
このペアは、メモリアルな出方をしてくれた。
小淵が3つ連続するポイントで、入渓点が中の小淵になる為、
下の小淵はプレッシャーが掛かる為、半ば諦めるしかない。
クロスストリームで攻めるも、反応なし。メインの、上の小淵をアップで攻めるとチェイスあり!
2匹追って来た内の1匹は、そのまま中の小淵に流れて行った。
次キャストで上の小淵のゴギを仕留め、流れて行ったゴギを探すも見付からず。
ダメ元で下の小淵を攻める。ダウンストリームになり、しかも完全なるオーバーハング。
攻めずらい。掻い潜り、ヒラキの終点辺りまで送り込み丁寧に攻めると、ティっプが絞り込まれた。
めっちゃ楽しい~(*^_^*)
今シーズンお約束の?
釣果が、30匹を越えたと思われる辺りから、モードを変える。
釣れないルアー、釣れないカラーのみで釣り上がって行く。
なぜダメなのかを少しでも理解できれば、今後のために役立つだろうと。
最初のポイントに酷似した、マンメイドストラクチャーが絡んだ場所が現れた。
1投目で集まって来た2匹の内、1匹がミノーに触れてしまった。
幸いシングルフックバーブレス装着のミノーだったため
「セカンドバイト」が狙える。シングルのメリットだ。
案の定、次で「ガツンッ!」
しかし、こう言う時に限ってデカイ奴が来る(汗)
ネットインする場所はない、一か八か抜き上げだ。
しかしま~タイトな所に棲んでいる
幻の魚は何とも言えない魅力があるね。単なる美と言う言葉だけでは片づけられない。
これが、氷河期から姿形を変えずに生き残って来た物の成せる業か…
標高1000m付近に棲む貴重な、太田川水系原種アマゴ。
サイズは27㎝くらいか。雌のようだ。超源流ゆえ最大級か。
山を下りながら、目を付けて置いた、小さな堰堤。
エントリーが厄介だが何とかルートを見付けて、距離を取ってからアプローチ。
ロッド操作を駆使してのイレギュラーなアクションで、ネイティブトラウトを誘惑し続ける。
その軽快なフィーリングに堪らず出てきたゴギちゃん(笑)
新規なパラダイス!めっちゃ楽しかった♪
クマのプ~さんにも遭わなかったし、怪我無く無事帰還できて良かった。
引き出しが色々増えた釣行で、
西中国山地に心から感謝しつつ、一礼をし山を後にした。