2011年10月07日
遠征のときにランサーを運ぶためにたまに使うトラック。
車を2台とタイヤも積載するので、積載重量は3トン近くにもなる。
このあたりの積載量になると、ショックはフルストローク付近になるようで、バンプラバーで走っているのではないかとも思える突き上げ感がある。
キャブサスペンションで付きでも、そう感じるショックがある。
高速道路には乗用車では気づかない、あるいは気にならない程度の段差やうねり、ヘコミがたくさんあり、まともに乗り越えると結構な突き上げ感と突き上げによるキャビンが震えるような音が発生し、たまったものではないので、これらを避けながらの走行になる。
上下に2台積むので重心は高くなり、安定性は決して高くはなく、長距離の移動では、振動による疲労と荒れた路面を避けねばならない気遣いで、結構な疲労がたまる。
このような状況では、ハーシュネスの大きさ、直進性の良さ、ライントレースのし易さ、ライン修正のし易さの良し悪しが疲労のたまり方に大きな影響を与える。
このトラックには今まで、横浜ゴム、住友ゴム、ブリジストンと異なるタイヤが装着されてきていて、それぞれに特色・性能差があり、面白い。
トラック用タイヤの最優先事項は転がり抵抗の低さ=燃費、耐磨耗性と価格とのバランスであると推測するが、それらを競合他社と同等の性能を確保しつつ、操縦安定性、乗り心地、音、振動、グリップ等の各性能を各メーカーの基準に則ってそこそこに仕上げているのだろう。
長距離を運転してると、ハーシュネスの大きさ、直進性の良さ、ライントレースのし易さ、修正のし易さで大きな差があることに気づく。
空荷でも十分な差があるが、フル積載では差がより明確になる。
燃費やライフや価格競争力だけでなく、運転者の立場に立って、操縦性や安全性を真剣に作りこんでいると感じるものと、そうではないものとの差が明確に分かるのだ。
乗用車用のタイヤでは各メーカーでそれなりの性能のタイヤを作れているわけだから、技術力の差があるわけではなく、どこまで作りこむかや、どれだけコストをかけるのかの判断に違いがあるように感じる。
安価に良いものを作るという意味では、技術力や、生産量の差が出てくるのかもしれないが。
そうはいっても、トラック用タイヤも、もう少し真剣にタイヤを作って欲しい。
Posted at 2011/10/07 23:56:22 | |
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