2018年12月23日
カブ・CD系の各部仕様を大雑把に比較
車両入れ替えに伴い、次の車両のパーツの差異や互換性をざっくりまとめました。
・カブ(キャブと一部のFI車)
・CD50(1979年以降)
・CL50(復刻)
・CD90(HA03)
○フレーム
・カブ
排気量違い含めほぼ同等と考えてよさそう、年式によりエアクリ位置や肉抜き等形状変更あり
大きく分けて
・行灯、MD50
・C系、AA01、HA02
・OHV、CT系、MD90
FI車各種は詳細不明、一部を除きキャブ車とは一切の互換性なし
材質の違いがあるかは不明
CD系と比較してスイングアームピボットが10mm程度後ろに位置
・CD50
年式間で差異あり
サイドカバーの大小によりフレーム内部の構造が異なる模様
同じ年式・外観のパーツでなければ流用できない可能性が大
カブ系と比較してスイングアームピボットが10mm程度前に位置、またエンジンのマウント角度がきつい
フレーム左側の開口部上から後ろの開口部にかけてエアクリーナーが収納される、後方吸気
・CL50
年式間での差異は不明
CD50と同等に思えるが、フレーム後部の形状やタンクマウントの位置が異なるため外装はほぼ専用品
エアクリーナーはCD50と同様の収納方法
・CD90
年式間で差異あり、また、CD50等とはフレーム形状が一部異なる
後期型になるとフレーム後部の形状が一部異なる
CD50と同じく、同じ年式のパーツでなければ流用できない可能性が大
エアクリーナーは左側の開口部を塞ぐ形で設置される、インテークが右を向くが実質的に後方吸気
○足周り
スイングアームは一部を除きほぼ全ての車種で流用可能
・カブ
フロントはボトムリンク、カスタム等一部のモデルはアンチリフト装備、アクスルシャフト10mm
MD・CT系はテレスコ仕様のアクスルシャフト12mm、ステムの形状が異なるためハンドルストッパーが追加となっている
ハンドルストッパー・ハンドルロックの位置はボトムリンクとテレスコで異なる
リアは78年式より330mmショック装備、それ以前は250mm、CT・MD系は350mmとなっている
スイングアームは78年を境にショックブラケットの形状が変更となり、AA・HAになった際にもドラムストッパーの形状が変更
ショックのカラーは20mm幅、多くの社外品が使用可能だが、5mmオフセットのついていないものはチェーンカバーに干渉する可能性あり
プレス・MDはアクスルシャフト径が14mmとなり(通常は12mm)、強化サイドスタンドを装備
CD系と比較してアクスルシャフト位置が10mm程度前に位置する
また、ショックのアッパーブラケットがCDより後ろに位置する(ショックの角度が立つ)
・CD50
フロントはテレスコ、アクスルシャフト10mm、CD90と同等?
ハンドルストッパー・ハンドルロックの位置はボトムリンクのカブとは異なる
リアは基本的に78年以降のC型カブと同等であるが、モデルや年式によりチェーンカバーの形状が異なる
フルカバーとハーフカバーではそれぞれのスイングアームに互換性なし
また、カブと比較してアクスルシャフトの位置が10mm程度後ろに位置する
ショックのアッパーブラケットはカブよりも前に位置する(ショックの角度が寝る)
リアショックのカラーは25mm幅、他車種流用等には工夫が必要
リム幅はフロント1.20リア1.40、タイヤ幅はフロント2.25リア2.50
・CL50
通常のCD系と比較して車高が高く設定されており、サイドスタンドも専用品となっている
フロントは専用のブーツ装備、12mmシャフトのものを採用、インナーパーツを除きJA07Proと同等
リアショックは350(355?)mmのものを装備
スイングアームは基本的にCD50のハーフカバータイプのものと同等と考えて良さそう
リム幅は前後1.40、タイヤ幅は前後2.75
・CD90
基本はCD50と同等ではあるが、タンデムステップが装備される等の差異あり
CD50と同じく、無印はフルカバータイプ、Sはハーフカバータイプのチェーンカバー
リム幅は前後1.40、タイヤ幅は前後2.50
○外装関係その他
スタンドほか細かなパーツの互換性
・カブ
基本的にそれぞれのフレームの系統に準ずる
カバー類は系統が異なる場合でも流用可能なものあり(行灯とそれ以降のサイドカバー等)
ボトムリンク車とテレスコ車では車高が異なるためスタンド類の長さが異なる
センタースタンドはフレームにストッパーあり、 CD系のものはストッパーがなく使用不可
テレスコ化した際にはMD50のセンタースタンドを流用する方法あり(MD90未確認)
・CD50
初期型、後期型(S含む)でサイドカバーの形状が異なり、補機類のレイアウトも変更となる
センタースタンドはマフラーにストッパーあり、カブ系のものはフレーム形状の関係で基本的に使用不可
一部、CT110のものなどが流用可能との情報あり(未確認)、アップマフラーにする際などに必要と思われる
年式によりメットホルダーの取付位置が異なる、初期型キャリア後期型フレーム
・CL50
サイドスタンドは高い車高に合わせた専用品
サイドカバーはCD50後期型(S含む)のスリムなもの、補機類はフレーム内
タンクはじめシートも専用品につき流用不可
アップマフラーであり、センタースタンドは標準装備されていない
センタースタンドの後付はCT110用の流用で一応可能だが、溶接加工が必要な可能性あり(未確認)
・CD90
基本的にはCD50に準ずる
エアクリーナーの形状の関係で大型サイドカバーのもののみ
○電装系
・カブ
6Vから12Vに変更される際に大規模な変更があるほか、モデルや年式で細かな変更あり
6VのCDI仕様が存在する(CDIそのものは後の12Vのものと同等)
同じ6V、12Vでもコネクタの形状やアサインが全く異なっている場合があり要注意
(レクチファイア仕様とレギュレータ仕様で異なっている、等)
CDIのピン位置が一貫して同じであったり、バッテリーケースが6Vと12Vで流用可能であったり等の特徴あり
CT・MD系は専用設計となっている場合が多く、他系統への流用困難か
・CD50
カブ同様、6V(ポイント)から12V(CDI)への大規模な変更あり
初期型と後期型でレイアウトが異なる
CD90では開口部となっている位置にイグニッションコイルが装着される
CDIは初期ではカブのものが使用可能であったが後期型にて110型カプラ4P+3Pのものに変更となっている
CDI変更に伴いサイドスタンドスイッチが装備
カブと同じく50には固定進角のものが装備される
初期型と後期型でメインキーの配線が異なる
メインハーネスはフレーム内に収納される形となる
・CL50
基本的にはCD50の後期型と同等と考えて良さそう
細かな差異がある可能性があるが詳細不明
・CD90
基本的にはCD50と同様の仕様
ただし、メインハーネスはフレーム外部にあるクリップで保持され、外部を沿わせる形でレイアウトされる
イグニッションコイルはエアクリーナーの存在がありCD50と同じ位置には装着できないため、更に上部に逃がす形で装着される
CDIはカブと同じく90用のものが装備されている
○エンジン
大雑把に言うと、ミッションの支持方式が年式や排気量により異なる
6V時代は多くの車種において細かな変更があり、一般的なケースと互換性のないものが存在する
(ATモデルのブッシュ埋め込み式、一部のモンキー系など)
12Vになると、大まかに50系、90系の2種類(内面幅、強化措置の違い)となり、ミッションは全てボールベアリング支持となる
CT110やMD90は別物なので、比較対象からは除外
・カブ
系統によりエンジンマウントの位置が異なる(OHV・CT110・MD90とそれ以外)
行灯以降のカブは基本的に全車種間でスワップ可能ではあるが、一部ボルト形状等異なるため工夫が必要
6Vから12Vに変わる過程でクランクケース、クランクシャフト、発電系、オイルポンプ、カム、ピストン、ヘッド等に大きな変更が加えられている
MD50のエンジンは例外的に6V車の設計を継承しているため、12Vであっても6V車用のパーツが必要
全車ロータリーミッション、通常仕様ではトップからNには入れられないが、プレスとMDでは可能となっている
マニホールドの形状がCDと似ているが、高さが違うため互換性はない(10mm程度低い)
・CD50
マニュアルクラッチのみ
カブ同様に6Vから12Vへの移行あり
全車ロータリー、トップ→N可
マニホールドの形状がカブと似ているが、高さが違うため互換性はない(10mm程度高い)
・CL50
基本的な箇所はCD50と同等
・CD90
カブ、CD50いずれとも異なり、専用の二次側クラッチとなっている
ミッションの構成部品から異なっており、他車種とのパーツ共有を困難にしている
(クランクケースの内面幅やギヤの厚みが違うなど)
キックスピンドルは専用品で、クランクケースとセットでの使用が前提
また、クランクシャフトもCD90の専用品であり、他車種への流用は不可(逆は社外パーツにて可能)
全車ロータリー、トップ→N可
※一部不正確な情報が含まれている可能性があります
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Posted at
2018/12/23 04:26:04
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