どれ、本日もF1ネタで、皆さんのご機嫌を伺うとしましょうか。
メルセデスF1の、今シーズンの強さの秘密が、明らかになりましたね。
フェラーリ、ルノーと比較して、70馬力も上回っていると言われるメルセデスターボですが、その秘密です。
なんとですね、ターボのタービンとコンプレッサーを分離して使っているという・・・
メルセデスF1 W05・革新的なターボ・パッケージ
ご存知の通り、ターボってのは、排ガスでタービンを回し、連結されてるコンプレッサーで圧縮空気を作って、強制的にシリンダーに送り込む・・・ってシステムなわけですが、それぞれINなりEXなりのパイピングの中を通るので、必然的に「ターボラグ」なるものが生じるわけですな。
従来は、パイピングやターボユニットのフリクションロスの低減を主に、ターボラグの克服を計っていたわけですが・・・
ならば別々に間近に設置すればいいじゃない。
ってのが、このエンジンの発想なんでしょう。
タービンとコンプレッサーを、なが~いシャフトで連結して、離して設置しちゃったわけですな。
これはね~、コロンブスの卵だわ。
まさしく、「この手があったか!」ですな。
ターボラグが少ないだけで、なんで70馬力も他より増えるの?ってのは、リンク先に書いてあります。
要は、アクセルオフの時、回生エネルギー使ってコンプレッサー回してるんだけど、これに使う電力が少なくて済むと。
残る電力が多いから、パワーアシストに使える出力が増える・・と、こういうわけだったんですな。
決して、エンジン単体の出力で、そんな差が出来ているわけでは無いと。
レギュレーションも上手く解釈した、すんごい発想だわ、これ。
しかも、これはあくまで結果論。
元はシャシー部門からの、空力絡みのエンジンの要請だったと。
こりゃね、今シーズンは、他は絶対真似できないよね。
完全にメルセデスのアイディアの勝利でしょ。
フェラーリとかルノーとか、ブツクサFIAに文句いってルール変えさせようとしてるの、見苦しいよね。
で、多分、来年は真似してくるんだろうけど、この1年の差はでかくなりそうな予感。
しかもこの技術って・・・
市販車にも使えるんじゃないの?
とりあえず、V型エンジンには使えるんじゃないかと。
よくね、「レースからフィードバック」とか言うけど、勿論、レーシングカーの物が、そのまま使えるわけが無い。
か~なりデチューンや変更が加えられて、基本、別物と言っていいと思う。
でも、これはさ・・・
そら、タービンはまったく違うものだけど、構造自体はそのまま使えるんじゃねーの?と。
アクティブ・サス以来の衝撃でしたわ。
Posted at 2014/04/08 20:57:57 | |
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