2005年04月27日
魚の3枚卸し、できます?
昨夜、かみさんと料理バラエティー番組の予告を見ながら話をした。
「でもこの番組も大変だよ。ホワイトソースから作るんだもんね」とは私。かみさんが続けて「そうだよね~、魚だってさ、うなぎを捌いたりするんだよ。普通の魚だって嫌なのに」「例えばアジやタイも捌けない?ダメ?」「うん、イカくらいならブツッてやれるけど魚は目がいや!内臓だってさ~、ウエッて感じ・・・」
なるほど、何でも切り身で売ってる都市部で育った人って、魚を捌いたり、3枚におろしたりすることはほとんどないし、見たことさえないのかも。魚の顔も見たことなければ見分けもままならないよう。
私の家の場合、毎日新鮮な魚を釣ったりもらったりしていましたから、父親が家の裏で捌くのを興味深く見ていました。動いている心臓や、水を張った桶に浮かぶ浮き袋など、半分解剖的な意味もあって楽しかったのです。臭いをかぎつけて来た野良猫たちとならんでね。
親元を離れたら、冬場になると大きなブリ、夏場にはこれまた大きなマダイが送られてきます。親的には新鮮なものを食べさせたいので、切り身にはせず内蔵を抜いただけで丸ごと送られて来るんですね。私がそれらをおろせるのは当然と思っていたらしい。
習った事は一度も無かったけれど、父が捌く情景を覚えていたのでそれなりに出来ました。最初は見栄え悪かったですけれど、まあ、自分が食べるわけですから何とかなるものなんですよ。
やはり、何事も置かれた環境・経験なんですね。
私の場合は魚が身の回りに溢れていましたからそれが当然だったのですが、それが当然ではない環境も沢山あるし、もちろん他人には当然でも私には当然ではない事もあるわけです。
”標準”って何なんでしょうね。
魚の調理とかは学校の家庭科では習わないんでしたっけ?各家庭で環境が違うんだから、最低限の知識を与えるのはやはり義務教育だと思うんですよ。今後ますます魚をおろしたりする機会が減る風潮のようですからあえて必要ないのかな・・・
毎秋、実家から大振りなかますの開きが会社に送られてきます。私たち用にはコンパクトに頭を落とした身だけのものですが、田舎の親としては見栄えも気にしますから、同僚用には頭をつけて市販品と見まごうぐらいに立派に仕上げてきます。作る手間も暇も余分に掛かります。
味は毎回大好評だけど、その頭が怖い・嫌だということで折角の頭付きが同僚の女性達にはあまり歓迎されていないことを未だに知らない・・
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Posted at
2005/04/27 12:32:45
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