2005年05月18日
クロダイ季節到来!
「”黒部五郎”んとこでは今50から60クラスのクロダイがよおけい釣れよるらしいなあ~」
朝、あゆみ寄って来た先輩の談。釣りが好きなこの先輩、たまに東京湾で釣り糸を垂れているんですが、先日釣り番組で私の故郷の五島が出たらしいのです。
そうかあ、もう”初夏”に入ってきたんですね。そういえばそろそろ五島ではタイ釣りが盛んになってくる季節です。
私の町は大きな入り組んだ湾の中にあります。水深も多様なこの湾は魚影が濃く、遊漁船の上に1日いればタイやイトヨリダイなどなど色んな魚を沢山釣ることが出来ます。風も波もない日、鏡のように穏やかなこの湾内できれいな景色を見つつ、お結びでも頬張れば静かな休日を得る事、請合いです。
まずは”生き餌”取りから。つまりエビですね。日が落ちて夜のとばりが降りる頃、遊漁船から底曳き網を降ろし赤緑の航海灯だけを点けて数時間湾内を曳きます。そうすると、数センチ長のエビが一度に数千匹も獲れるんです。曳いてる間は暇なんですが、揚げてみるとエビの他にも大きなカニや、海底にすむホウボウのような魚も紛れていて楽しいんですよ。
必要な分だけ船の”生簀”や、船の下に吊るした”かご”に入れて生かしておき、残りは地元の漁協に水揚げしたり(なので漁協でも生きエビは買えます)、かき揚げにして食べたり。これがね、美味いんだ!
タイは基本的に生きたエビを好んで食べます。なので仕掛けもエビが生きているように見せかけなければいけません。まず、エビが丸まらないように腹のスジを切り、しっぽの裏から釣り針をいれ、ちょうど腹の辺りから出します。そうすると釣り針の上でエビがぴちぴち跳ねるような恰好になるんですね。
数十メートルの深度のあるポイントの海底から2~3尋だけ巻き上げて、さもエビが泳いでいるように小さく上げ下げします。
タイは食いつきがいいんですよ!ぱくっときますからね。でもタイは骨が硬いので、”あわせ”が大事なんです。子供の私は手釣りではうまく行かなかったので、1メートルくらいの長さの頑丈な釣り竿を使っていました。で、引きも良いんですよ!走るしね!うん、懐かしい、あの手ごたえがたまらん!
因みに五島ではマダイは刺し身ではなく専ら塩焼き用。その代わり、クロダイのほうが刺し身に重用されていました。
マダイと同じく皮を残して筋に卸した後に、皮面だけを軽くあぶったり熱湯をさあっと掛けてすぐに氷水で締めます。それを刺し身にして頂くとね、皮のコリコリ感と、皮と身の間の脂の旨味と、独特の身の歯ごたえ。うん、たまらん!今ならいっくらでも食えそうだ!
あ、おなか空いてきた。今日のところはコンビニ弁当でごまかしておこ・・・
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五島・やんちゃ期 | 日記
Posted at
2005/05/18 11:37:08
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