2005年06月14日
自転車の運転免許
私の住んでいた地区には横断歩道が一つしかなく、信号機もありませんでした。車もほとんど走っていませんでしたので、交通事故はもちろん、交通ルールにもそれほど縁が無かったんです。
そんななか、小学5年生になると自転車の運転が”許され”ました。「何のことか?」つまり運転免許が取得できるんですね。それをもらわないと小学生は自転車に乗っちゃいけなかったんです。
確か5月の土曜、駐在さんが放課後の学校へ来て交通ルールや交通安全のお話しをしてくれます。そのあとグラウンドに出て実技試験があるんです。8の字やクランク、1本橋(地面に書いた細い区画)のような技術的なことから、右左折や停止の手表示法のようなルールのようなものまで。
一週間くらい前から実技試験用の8の字などはグラウンドに石灰で書いてあって、放課後みんなで練習していました。筆記試験はなかった、様な気がするんですよねえ~
駐在さんと先生が実技を審査した後、合格者には透明なプラスチックケースに入った小さな運転免許証と、登録番号が焼印された小さなベニヤ板が後日渡されるんです。
各自その板をハンドル下に針金で取り付けます。もちろん法的にはなんの拘束力もありませんが、それを得て付けることはステータスがあったんですよ。それも「自転車に乗れる」という事以上に、「大きくなった、大人に近づいた」っていうね。と同時に、「交通ルールを守ろう、小さな子を守ろう」という自覚が目覚めるんですね。
私は確か”12番”でした。新しく買ってもらった自転車の、当時流行のウインカー以上にその小さな板が光って見えました。
車を運転していると、明らかに危険な行為をしている自転車をよく見かけます。薄暮時や夜間の無灯火運転なんて言語道断。
常識が合わなくなってきた人が増えてきた今、最低限の教育は必要ですよね。
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五島・やんちゃ期 | 日記
Posted at
2005/06/14 15:32:23
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